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MP3

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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MP3(エムピースリー、英:MPEG-1 Audio Layer-3)とは、音声ファイルフォーマットの一つであり、オーディオ圧縮技術の一つでもある。圧縮しても極端な劣化がみられず、幅広い環境で再生できることから音楽用途として広く普及した。拡張子は「.mp3」。

概要[編集]

非可逆圧縮技術であり、人間には聞こえない(聞こえにくい)音域をカットすることでデータ量を削減しながら音質の劣化を抑えるという特徴がある。そのため、音声圧縮コーデック中でも圧縮率が比較的高く、ビットレートの設定によっては音楽CDの1割程度までファイルサイズを圧縮することができる。

現在ではストレージの容量がGBからTBが主流になっていたり、クラウドサービスなどで楽曲単体のファイルサイズが気にされることは少ないが、MP3が普及し始めた2000年代初頭はPC内蔵HDDでも10GBという端末も多く、デジタルオーディオプレーヤーも64MB~256MBあたりが主流であったため、より多くの楽曲を取り込めるMP3は非常に重宝された。また、CDからMP3としてデータ化するためにはエンコーダなどが必要であったが、多くのエンコーダがフリーウェアとして配布されていたほか、Windows Media PlayerなどのOS付属ソフトウェアも再生・取り込みに対応していたため普及に拍車がかかった。

ファイル名の他、ID3タグを用いてアーティスト名やアルバム名、曲名などの情報をファイル内に書き込むことができ、ファイルシステム上使用できない文字が含まれる曲名でもプレイヤー上なら表示できるようになっていた。

一方でDRMへの非対応や音声分野におけるロスレス圧縮の流行の他、音楽視聴のクラウド化によりMP3で保有する必要性も低下してしまっている。2017年4月には基本特許保護期間も終了している。

関連項目[編集]