原文ママ
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原文ママ(げんぶんママ)とは、文献の引用を行う際に用いる記号のひとつ。普通は〔ママ〕の形で用いる。英語ではsic.と表す。
使い方[編集]
例えば、以下の文章を引用するとしよう。(実際にどこかの文献にある文章ではない)
ウィキペディアは、必ず信頼の可能な情報源に基づいて書かなくてはいけない。でも、エンペディアは必ずしも信頼可能な出展に基づいて書く必要はない。
ここで、「出典」とすべきところが「出展」になってしまっている。これは誤字であるので、引用者としてはこの部分を訂正して引用したいところだが、著作権上の理由から、誤字の部分もそのまま引用しなければならない。しかし、そのままでは引用時に誤字が発生したと誤解を招くおそれがある。そこで、〔ママ〕の記号を用いる。
そうして上の文を引用すると、以下のようになる。(引用元の書名、人名、出版社名は架空のもの)
ウィキペディアは、必ず信頼の可能な情報源に基づいて書かなくてはいけない。でも、エンペディアは必ずしも信頼可能な出展〔ママ〕に基づいて書く必要はない。 — 百科名人、2017年、『インターネット百科事典の比較検討』188頁、エンサイクロペディア社