ひとよし号
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ひとよし号とは、産交バスが運行している熊本県熊本市と人吉市を結ぶ高速バスである。
2014年7月31日限りで廃止されたが、2019年4月1日より運行が再開された。ただし、停車箇所については、運行中断期間の前後で大幅に異なる。
沿革[編集]
- 1968年当時、辛島町産交バス乗り場34番乗り場より6往復運行。ヘッドマークは、球磨川下りをモチーフにしたもの。
- 当時の停車バス停は、辛島町-迎町-松橋-小川四つ角-宮原-八代駅前-坂本橋-破木-神瀬橋-大坂間-一勝地-人吉となっていた。
- 「神瀬橋」バス停から「神瀬」へ停留所名を変更したほか、新たに渡駅前バス停にも停車する。
- 1969年11月 - ワンマン化。所要時間は2時間29分となる。
- 1970年12月 - 所要時間が2時間22分に短縮。
- 1971年頃 - 宮原経由八代行きの快速「しらぬい号」の廃止に伴い10往復に増便。
- 1980年3月 - 9往復を熊本-八代間高速道に載せ換えし、従来の国道経由は1往復のみとなる。
- 1982年2月 - 国道3号経由便を廃止し、熊本-八代間はすべて高速道経由に。
- 1982年11月 - 「なんぷう号」を6往復に増便し、「ひとよし号」は5往復に。
- 1988年4月 - 福岡-人吉-宮崎間の特急バス「フェニックス号」3往復を開設。
- 1989年12月 九州自動車道の八代IC-人吉IC間開通にともない、「ひとよし」号を7往復に増便。「なんぷう号」を8往復に増便し、この時から八代駅前を経由しなくなった。
- 「ひとよし号」は、八代IC-八代駅前-八代ICの経路で運行。所要時間は、熊本-人吉間1時間55分。
- 1990年5月 - 熊本-鹿児島間に特急「きりしま号」10往復を開設し、うち6便が人吉に停車。これに伴い「ひとよし号」は4往復に減便。
- 1992年5月頃 - 「ひとよし号」を1往復に減便。
- 1992年8月頃 - 「ひとよし号」路線廃止。
- 2004年 - 「きりしま号」廃止に伴い、熊本-新八代-人吉間「ひとよし号」4往復を復活。
- 2008年10月10日 - きりしま号(鹿児島線)開設に伴い、2往復4便が減便。九州産交バスが運行を撤退し、産交バスの単独運行となる。
- 2011年8月1日 - ダイヤ改正により運行内容を変更。
- 2013年6月1日 - ダイヤ改正により1日1往復2便に減便とし、人吉行・熊本行とも多良木発着へ。それに伴い、日中の車両有効活用策として西部車庫 - 阿蘇くまもと空港行リムジンバスを間合いで担当。また熊本行は人吉産交にて3分間休憩をはさんで運行される。
- 2014年7月31日 - 利用者低迷により、路線維持が困難になったことを理由に同日をもって運行終了[1][2]。
- 2019年2月27日 - 産交バスが九州運輸局の認可次第で同年4月1日より1日1往復ながらも同区間を運行再開する事を発表[3]。
- 2019年4月1日 - 4年半ぶりに運行再開。ただし、今回は熊本側の起終点が熊本交通センターに、人吉側の起終点が人吉産交にそれぞれ短縮されたほか、以前停車していた八代地区(八代ICまたは新八代駅)へは停車しないなど、停留所数が大幅に絞られている。
現在(2019年4月以降)[編集]
運行会社[編集]
停車停留所[編集]
- 熊本 - 人吉
- 熊本交通センター - 通町筋 - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - (九州自動車道経由) - 益城 - 人吉IC - 人吉産交
- 人吉行き・熊本行きとも、熊本交通センター - 益城インター口間のみの利用は不可。
- 人吉ICは、人吉行きについてはインターチェンジの出口から30メートルほど離れた場所(人吉市内方向の交差点手前)にバス停がある。なお、同バス停からは他の高速バスが発着するほか、近隣の人吉インター乗降口バス停には一般路線バスも発着している。
※発着する路線バスの詳細は、人吉インターチェンジ#停車する路線バスを参照
所要時間[編集]
- 熊本交通センター〜人吉産交 - 1時間31分
車両・車内設備[編集]
- ハイデッカー
- 4列シート
- トイレ
乗車券等[編集]
座席は全席自由席(予約不要)。運賃は車内精算。乗車券及びスーパー回数券は熊本交通センター及び産交バス人吉営業所において購入できる。熊本交通センターにおいては自動券売機でも乗車券を購入できる。スマホ回数券(スマートフォン専用アプリ「バスもり」)もある。このほか、くまモンのIC CARDまたは全国10社交通系ICカードも使用出来る。SUNQパスは全九州版・北部九州版・南部九州版いずれも使用可能(熊本発着で人吉方面に向かう路線として北部九州版が使える唯一の路線である)。
過去(2014年運行休止時点)[編集]
運行会社[編集]
- 産交バス(担当:人吉営業所)
- かつては九州産交バス中央営業所(現:熊本営業所)との共管路線であった。
停車停留所[編集]
運行休止直前(2011年8月のダイヤ改正以降)[編集]
- 熊本 - 人吉 - 多良木
- 西部車庫 - 熊本駅前 - 熊本交通センター - 通町筋 - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - (九州自動車道経由) - 益城 - 【御船IC - 松橋IC - 新八代駅(東口)】 - 八代IC - 人吉IC - 九日町 - 人吉駅前 - 人吉産交 - 上一丸 - 錦町役場前 - 五本松 - あさぎり駅前 - 多良木 - 多良木駅前
- 【】内停留所は平日の熊本行きのみが停車(この便では八代ICは通過)。
- 多良木行き・熊本行きとも、西部車庫 - 益城インター口間のみの利用は不可だった。
- 朝の熊本行きの便は、人吉産交で3分間の休憩を入れていた。
- 所用時間は、熊本交通センター〜多良木駅間は八代IC経由だと2時間41分、新八代駅前(東口)経由だと2時間52分であった。また、熊本交通センター〜八代IC間は57分だった。
2011年8月ダイヤ改正前[編集]
- 熊本 - 人吉
- 熊本交通センター - 通町筋 - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - (九州自動車道経由) - 益城 - 御船IC - 城南 - 松橋IC -小川 - 宮原 - 新八代駅(東口) - 坂本 - 鮎帰 - 小鶴 - 山江 - 人吉IC - 人吉産交
- 通町筋は熊本行きの降車のみ停車していた。
- 1992年に一旦休止される前は熊本県庁前 - 益城間は熊本IC(途中の停車箇所:帯山中学校前・西原・松の本)経由で運行していた。2004年の運行再開時は益城IC経由となった以外は休止前当時に準じたものとなった。
- 元々は国道(一般道)のみを走る「快速バス」として運行されていたが、高速道路網の整備によって徐々に九州道経由へと移行し、現在の「高速バス」となったが、種別としては1992年の休止時まで「高速快速バス」という扱いだった。2004年の運行再開時からは「高速特急」として昇格した形で運行されるようになった。
車両[編集]
車内設備・乗車券等[編集]
- 4列シート
- トイレ
- 座席は全席自由席(予約不要)。運賃は車内精算。乗車券及びスーパー回数券(4枚綴り)[4]は熊本交通センター及び産交バス人吉営業所において購入できた。熊本交通センターにおいては自動券売機でも乗車券を購入できた。SUNQパスは全九州版・北部九州版どちらも使用可能だった。また下通繁栄会加盟店での商品の購入に応じて配布される「下通交通券」も利用可能だった。
脚注[編集]
- ↑ 熊本⇔人吉・多良木 高速ひとよし号運行終了のお知らせ 産交バス総合案内|九州産交バス|九州産交グループ|熊本|交通 Archived 2014年8月8日, at the Wayback Machine.
- ↑ “~高速バス「ひとよし号」の廃止について~(PDF)”. 産交バス (2014年6月24日). 2014年8月8日時点のオリジナル(リンク切れ)よりアーカイブ。2014年8月1日確認。
- ↑ “2019年4月 産交バスは一挙に新4路線を運行 (PDF)(PDF)”. 九州産交バス (2019年2月27日). 2019年2月28日確認。
- ↑ スーパー回数券はこの当時「なんぷう号」・「きりしま号」でも熊本-人吉IC間、八代IC-人吉IC間は使用可能であった。2019年4月以降の運行再開後は「なんぷう号」・「きりしま号」では熊本-人吉IC間の利用であっても使用不可となっている(スマホ回数券も同様)。