鬼畜系

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

鬼畜系(きちくけい)は、サブカルチャーの一種。いわゆる悪趣味と言われるものに該当される。

概要[編集]

ルーツは、1800年代に存在した風刺雑誌『團團珍聞』や風刺新聞『滑稽新聞』である。1929年から1936年までエログロナンセンスが、流行した。梅原北明が、エログロナンセンスを代表する出版人である。

1995年頃に鬼畜系ライターを名乗った村崎百郎が、名付けたものである。悪趣味系文化であり、鬼畜系と呼ばれる作品群は、残酷描写や反社会的行為をテーマとしているものが多い。

1980年代に自販機本とも呼ばれる『Jam』の後継誌『HEAVEN』が、創刊された。また、「死体ブーム」が起こり始め、死体写真集の出版や有名雑誌などに自殺を図った有名人の死体や事件の遺体写真などが掲載される。1995年には、雑誌『BURST』が創刊され、大量の死体写真や死体ジャケットを特集していた。

漫画業界では、1960年代以降に流行した『ガロ』『COM』などの漫画誌がサブカルチャー気質の作品があった。しかし、1990年代前に青年漫画誌『成年コミックマーク』が登場し、美少女描写で、エログロ描写を作風としている「鬼畜系漫画家」が、登場するようになる。主に早見純三条友美ゴブリン氏賀Y太戸崎まことが、有名である。また、近年では、知るかバカうどんなどの若手の鬼畜系漫画家が、一般誌で活躍する事例もある。

AV業界では、スプラッターを得意とする穴留玉狂や虫や魚などと女優がプレイする作品を得意とする天野大吉などが、いる。

1993年鶴見済著『完全自殺マニュアル』が出版され、物議を醸し、有害図書指定を受けることになる。しかし、同書籍は、自殺を勧めるものではなく、自殺の多かった時代に「強く生きろ」と主張したものである。

ゲームでは、1995年に地下鉄サリン事件題材の『霞ヶ関(地下鉄サリンゲーム)』、オウム真理教教祖の逮捕を題材にした『とのさまVSサタン(殿様VSサタン)』などがある。

1998年インターネット上で学歴差別を主張する書き込みが流行する。2003年には、自殺サイトというものも、流行し、集団自殺をテーマにした作品が発表される。

1997年に雑誌『BUBKA』が創刊され、芸能人の裏情報やスクープ写真などを掲載していたが、現在は、普通のアイドル雑誌となっている。

関連語句[編集]