遠国奉行

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

遠国奉行(おんごくぶぎょう)とは、江戸幕府における奉行職の1つである。

概要[編集]

本拠の江戸から「遠」く離れた「国」の奉行という意味で、この名が付けられた。江戸幕府の直轄地幕領天領)の要所に置かれた奉行のことで、その地の地方行政司法を職務とした。
京都町奉行大坂町奉行駿府町奉行箱館奉行蝦夷奉行及び松前奉行)、新潟奉行佐渡奉行日光奉行浦賀奉行山田奉行伏見奉行奈良奉行堺奉行長崎奉行などがあった。これらは時代により廃止されたり再設置されたりしている。幕末になり外国の脅威が強まると、外国船の来航や開国における諸事に対応するため、下田奉行神奈川奉行兵庫奉行などが設置されている。

大政奉還後、遠国奉行所は裁判所となり、後に府と改められたが、廃藩置県時に府は東京・京都・大阪に限定された。

関連項目[編集]