遠国奉行
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遠国奉行(おんごくぶぎょう)とは、江戸幕府における奉行職の1つである。
概要[編集]
本拠の江戸から「遠」く離れた「国」の奉行という意味で、この名が付けられた。江戸幕府の直轄地(幕領・天領)の要所に置かれた奉行のことで、その地の地方行政や司法を職務とした。
京都町奉行、大坂町奉行、駿府町奉行、箱館奉行(蝦夷奉行及び松前奉行)、新潟奉行、佐渡奉行、日光奉行、浦賀奉行、山田奉行、伏見奉行、奈良奉行、堺奉行、長崎奉行などがあった。これらは時代により廃止されたり再設置されたりしている。幕末になり外国の脅威が強まると、外国船の来航や開国における諸事に対応するため、下田奉行や神奈川奉行、兵庫奉行などが設置されている。
大政奉還後、遠国奉行所は裁判所となり、後に府と改められたが、廃藩置県時に府は東京・京都・大阪に限定された。
関連項目[編集]