駿府町奉行(すんぷまちぶぎょう)とは、江戸幕府における奉行職の1つであり、遠国奉行の1つである。老中支配。
幕領(天領)である駿府の行政、並びに駿河国・伊豆国における幕領の年貢など諸税の徴収や訴訟の処理、また久能山東照宮の警備や通行する諸大名の監察などを職務とした。慶長12年(1607年)に設置されたが、駿河と伊豆における幕領の年貢などの徴収権は駿府代官や韮山代官に移行され、公事方(訴訟)が主となっている。 なお、この職は旗本にとっては普請奉行や作事奉行を経て、大坂町奉行や京都町奉行に進む出世コースでもあった。
幕末の王政復古で、駿府藩が発足すると駿府藩傘下の組織となった。