道の駅
道の駅(みちのえき)は、国交省により登録された主に一般道における公共的な駐車施設、および地域物産販売拠点。
概要[編集]
国土交通省(制度開始時は建設省)によって指定される、一般道に設けられた駐車・休憩施設。
高速道路では、随所に「サービスエリア」や「パーキングエリア」のような駐車・休憩施設が、旧・日本道路公団によって整えられた。しかし、一般道においては、民間設置のドライブインが主力で、観光バス客対象の高額な食事もしくはトラックドライバー対象の簡素な食事しかなかったり、急な廃業による休憩施設の閉鎖も珍しくなかった。また、当時は一般道路上で気軽にトイレを借りることができない問題もあった。
そこで、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのような役目や鉄道における駅の役割も持たせ、地域の物産品販売、飲食物提供も行え、公衆電話などの情報提供手段がある公共的な施設のようなものが、1990年代初頭より試行的に置かれ、1993年(平成5年)より本格整備されることになった。
現在、全国には1000箇所以上登録されている一方、東京の道の駅は八王子滝山のみのように、地域により設置数に差が見られる。
通行料を徴収する高速自動車国道でも、ETCに限って、ICで制限時間付きながら、鉄道駅でいう途中出場を認めて、IC近くの道の駅をパーキングエリアのように利用できる施策や高速バスの休憩を兼ねた停留所として活用する施策やサービスエリア拡張に道の駅を設ける施策がされている。
「道の駅」のネーミングから、公共交通の結接点の役割も期待されているが、鉄道駅との往来が不便な道の駅も少なくなく、制度開始時の「縦割り」が現れている格好となっている。
近年、通行料を徴収しない新直轄区間が高速道路で設定されてからは、SA、PAを縮小させ、IC近くの道の駅を活用する事例や東日本大震災後は防災拠点とする事例も出てきている。
外部リンク[編集]