見田宗介

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが見田宗介の項目をおカタく解説しています。

見田 宗介(みた むねすけ、昭和12年(1937年8月24日 - 令和4年(2022年4月1日)は、日本の社会学者東京大学名誉教授。ペンネームは真木 悠介

来歴[編集]

東京府出身。父はヘーゲル研究者の見田石介(甘粕石介)。母は東京音楽学校(現東京芸術大学)ピアノ科助教授で、長澤實導の姉の見田公子。既婚者。

昭和35年(1960年)に東大を卒業し、助教授を経て昭和57年(1982年)に教授に就任。情報化社会の光と闇を解明した「現代社会の理論」など、日本の社会構造を理論的に究明し、幅広い視点に立った独自の考察は「見田社会学」と呼ばれた。インドメキシコなど、世界を旅した経験を踏まえて比較社会学の視点から近代の後の世界と生き方を構想した「気流の鳴る音」なども発表している。

昭和39年(1964年)に城戸賞、その後も毎日出版文化賞、瑞宝中綬章などを受賞・受章した。

令和4年(2022年)4月1日午後2時33分、敗血症のため、東京都八王子市病院死去した。84歳没。

著作[編集]

単著[編集]

  • 『現代日本の精神構造』 弘文堂、1965年 NCIDBN01205423 のち2004年 朝日出版社、2014年
  • 『価値意識の理論 - 欲望と道徳の社会学』 弘文堂、1966年8月 のち1987年 ISBN 4335550014
  • 『近代日本の心情の歴史 - 流行歌の社会心理史』 講談社、1967年11月 NDL67002806NCIDBN12908607
  • 『現代の青年像』 講談社講談社現代新書〉、1968年3月 NDL68001618NCIDBN00875384
  • 『現代の生きがい - 変わる日本人の人生観』 日本経済新聞社、1970年9月 NDL71001107NCIDBN02427191
  • 『現代日本の心情と論理』 筑摩書房、1971年5月 NDL71001462NCIDBN01330593
  • 『人間解放の理論のために』 筑摩書房、1971年10月 NDL71009382NCIDBN00592506。 ※真木悠介名
  • 『現代社会の存立構造』 筑摩書房、1977年3月 NDL77016235NCIDBN0005642X。 ※真木悠介名
  • 『気流の鳴る音 - 交響するコミューン』 筑摩書房、1977年5月 NDL77013851NCIDBN01202491。 ちくま学芸文庫、2003年 ※真木悠介名
  • 『現代社会の社会意識』 弘文堂、1979年4月 NDL79017160NCIDBN00645679
  • 『青春朱夏白秋玄冬 - 時の彩り・88章』 人文書院、1979年9月 NDL80018376NCIDBN02873561
  • 『時間の比較社会学』 岩波書店、1981年11月 NDL82009797NCIDBN00032283
  • 『宮沢賢治 - 存在の祭りの中へ』 岩波書店、1984年2月 NDL84031418NCIDBN0027395X。 岩波現代文庫、2001年
  • 『白いお城と花咲く野原 - 現代日本の思想の全景』 朝日新聞社、1987年4月 ISBN 402255682X
  • Social Psychology of Modern Japan, trans. by Stephen Suloway, (Kegan Paul International, 1992). ISBN 071030451X
  • 『自我の起原 - 愛とエゴイズムの動物社会学』 岩波書店、1993年9月 ISBN 400002700X 岩波現代文庫、2008年 ※真木悠介名
  • 『旅のノートから』 岩波書店、1994年6月 ISBN 4000038311 ※真木悠介名
  • 『現代日本の感覚と思想』 講談社学術文庫、1995年4月 ISBN 4061591711
  • 『現代社会の理論 - ―情報化・消費化社会の現在と未来―』 岩波書店〈岩波新書〉、1996年10月 ISBN 4004304652
  • 『社会学入門 - 人間と社会の未来』 岩波書店〈岩波新書〉、2006年 ISBN 4-00-431009-1
  • 『まなざしの地獄 - 尽きなく生きることの社会学』 河出書房新社、2008年 ISBN 978-4-30-924458-7
  • 『現代社会はどこに向かうか《生きるリアリティの崩壊と再生》』 弦書房、2012年7月 ISBN 978-4863290761
  • 『現代社会はどこに向かうか――高原の見晴らしを切り開くこと』 岩波新書、2018年6月21日 ISBN 978-4004317227

著作集[編集]

  • 『定本 見田宗介著作集(全10巻)』 岩波書店、2011年-2012年 NCIDBB0731070X
    • 「現代社会の理論」「現代社会の比較社会学」「近代化日本の精神構造」「近代日本の心情の歴史」「現代化日本の精神構造」「生と死と愛と孤独の社会学」「未来展望の社会学」「社会学の主題と方法」「宮沢賢治――存在の祭りの中へ」「晴風万里――短篇集」
  • 『定本 真木悠介著作集(全4巻)』 岩波書店、2012年-2013年 NCIDBB10395926
    • 「気流の鳴る音」「時間の比較社会学」「自我の起原」「南端まで――旅のノートから」

共著[編集]

  • 『変動期における社会心理』辻村明、塩原勉(共著)、培風館、1967年3月。NDL48001675NCIDBN01184006
  • 小阪修平 『現代社会批判 - 〈市民社会〉の彼方へ』 作品社、1986年2月 ISBN 4878936053
  • 鳥山敏子 『創られながら創ること - 身体のドラマトゥルギー』 太郎次郎社、1993年7月 ISBN 4811806212 ※真木悠介名
  • 河合隼雄谷川俊太郎 『子どもと大人 - ことば・からだ・心』 岩波書店、1997年4月 ISBN 4000260634
  • 河合隼雄ほか 『心理療法と現代社会』 岩波書店、2001年4月 ISBN 4000265687
  • 大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』 太田出版、2012年 ISBN 978-4778313081

編著[編集]

共編著[編集]

  • 『恋愛・結婚・家庭論』徳間書店、1966年10月。NDL51001792NCIDBN04116997
  • 山本泰ほか(編) 『リーディングス日本の社会学(12)文化と社会意識』 東京大学出版会、1985年12月 ISBN 4130550624
  • 宮島喬 『文化と現代社会』 東京大学出版会、1987年5月 ISBN 4130500554
  • 栗原彬ほか(編) 『社会学事典』 弘文堂、1988年2月 ISBN 4335550375
  • 井上俊ほか(編) 『岩波講座現代社会学』 岩波書店、全27巻、1995年-1997年 NCIDBN13402851テンプレート:LCCN
  • 上野千鶴子ほか(編) 『社会学文献事典』 弘文堂、1998年2月 ISBN 4335550758
  • 内田隆三ほか(編) 『「身体」は何を語るのか』 新世社、2003年3月 ISBN 4883840514
  • 『現代社会学事典』大澤真幸ほか(編)、弘文堂、2012年12月。ISBN 978-4335551482
  • 『現代思想 2015年1月号 臨時増刊号=見田宗介=真木悠介』 青土社、2015年 NCIDAN00017328

関連項目[編集]

外部リンク[編集]