蜀の五将軍
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蜀の五将軍(しょくのごしょうぐん)とは、中国の三国時代の蜀における5人の優秀な将軍の事を指す。『三国志』蜀書の第6巻の『関張馬黄趙伝』における関羽・張飛・馬超・黄忠・趙雲の5人を指す。この5人は劉備の時代に数々の武功を立てた5人である。ただし馬超は涼州で自立していた時代や曹操との戦いにおける活躍は大きいが劉備時代の活躍はそれほどでもなく、趙雲に至っては他の4人に較べて昇進が遅いため5人を同格にするのに疑問が持たれている。5人の内、関羽は孫権に敗れて219年に処刑され、220年に黄忠が病死と蜀の建国前に2名が死去している。蜀成立後も221年に張飛が部下の張達らに暗殺され、222年に馬超が病死と5人の内の4人が建国前後に世を去り、この相次ぐ死去は蜀の軍事力の低下と人材不足の一因につながった。最も長寿であった趙雲は諸葛亮の北伐まで従軍するが、229年に病死している。
『三国志演義』では五虎大将軍と称されている。