群馬地震 (2018年)
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群馬地震(ぐんまじしん)は2018年(平成30年)6月17日15時27分、群馬県南部を震源として発生したマグニチュード 4.6の地震である。
概要[編集]
この地震で、渋川市で震度5弱の大きな揺れを記録した。震源の深さは20kmとだった。群馬県民の間では、群馬県は地震に強い県との風評があったがその定説が覆された。気象庁によると、群馬県を震源地とする震度5以上の地震は1918年からの観測史上初めて。
震度[編集]
有感域は東北地方から北陸地方,、関東甲信越地方に及び、関東地方の各地で強い揺れを感じ、広い範囲で震度5弱~震度1が観測された。また、東京都でも、中央区や千代田区など広い範囲で震度2を記録した。主な震度は、震度5弱=群馬県渋川市、震度4=前橋市、桐生市黒保根村、桐生市新里町、伊勢崎市、東吾妻町、沼田市、吉岡町、震度3=茨城県坂東市、茨城県境町、群馬県高崎市、茨城県常総市、栃木県佐野市、さいたま市、千葉県野田市、群馬県中之条町、太田市、館林市、みどり市笠懸町、みどり市大間々町、高山村、昭和村。
被害[編集]
緊急地震速報が発令された。
- この地震による津波の発生はなかった。
- 渋川市で大規模な断水が発生。前橋市や渋川市では、民家の屋根瓦が落ちる被害が出るなど、市民生活に深刻な影響を及ぼした。
- この地震により北陸新幹線や上越新幹線ではダイヤが大幅に乱れ、さらに同日に東北新幹線が宮城県内で車両故障を起こしダイヤが壊滅したため、翌日の午前4時まで新幹線が走る事態となった。
地震像[編集]
- 気象庁は当日の会見で「この地域ではあまり大きな地震が起きておらず、まれな地震だ」と指摘した。
- 内陸直下で断層が押されてずれた逆断層型地震とみられる。気象庁は大久保断層との関係を否定した。
- この地震の翌日に大阪府北部地震が発生したが、気象庁は群馬地震との関係はないと推定している。
出典[編集]
- 渋川で震度5弱 群馬震源で観測史上最大 上毛新聞、2018年6月18日閲覧
- 群馬・渋川で震度5弱 この地域では「まれな地震」 テレビ朝日、2018年6月18日閲覧
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 岡野家文書にみる西埼玉地震 群馬県立歴史博物館紀要 (31), 81-99, 2010
関連項目[編集]
関東地方で発生したおもな被害地震
外部リンク[編集]
- 日本付近で発生した陸域M6.0以上と海域M7.0以上の地震の余震活動について(PDF) 気象庁 験震時報 第71巻 (2008)