稲荷山瑞龍院

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稲荷山瑞龍院(いなりやまずいりゅういん)とは、山形県西置賜郡白鷹町に存在する曹洞宗寺院である。

概要[編集]

伊達氏ゆかりの勅願所で、室町時代中期の享徳2年(1453年)に当時の領主だった伊達持宗が、物外性応を招請して創建したといわれている。伊達氏が勢力を拡大すると同時に寺運も栄え、末寺は500を数えるようになり、文明17年(1485年)には伊達氏の勅願所となり、東北地方随一の名刹となった。

山門は紫宸院または勅使門と呼ばれ、文明年間(1469年から1487年)に勅使が下向した際に建てられたものといわれており、名刹にふさわしい風格と様式を備えている。門外の薬師桜は天然記念物に指定されている。

境内の鎮守である稲荷神社は、江戸時代後期の明和天明年間(1764年から1789年)に、出羽国米沢藩主で名君として知られる上杉鷹山が養蚕を奨励した際、養蚕の神として祀られたものである。寺宝も数多く所蔵されており、その中でも境内の蔵書およそ1万冊を所蔵する禅林文庫が有名である。

アクセス[編集]

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