直原弘道
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直原 弘道(じきはら ひろみち、1930年 - )は、詩人。
経歴[編集]
名古屋市生まれ。父は直原恒(金城女子専門学校教師、戦後岡山県下で村長・町長などの公職を歴任)[1]。1946年岡山県立津山中学校を卒業、神戸市立図書館に就職。神戸市立外事専門学校夜間別科に通学[2]。1947年図書館勤務の仲間とサークル誌『破壊者』を開始[1]。1949年神戸市役所を退職。1951年新日本文学会に入会。1956年現代詩神戸研究会結成に参加。サークル誌『青い実』主宰(~1959年)[2]。1957年同人誌『輪』に3号から参加(のち編集発行人)[1]。1961年第8回党大会を機に構造改革派として日本共産党を離党、社会主義革新運動準備会(社革)、統一社会主義同盟(統社同)に参加[3]。統社同で兵庫の組織のリーダーを務める[4]。
1967年初の詩集『ひびきのない合図』(蜘蛛出版社)を刊行[5]。1970年『季刊構造改良』を発刊(構造改良社、1974年休刊)。1977年日中協学術文化交流団に参加[2]、1985年までに6回訪中[1]。1983年「文脈の会」結成、『文脈』発刊(~1989年)。1985年日本社会文学会に参加。1988年文芸誌『遅刻』創刊(~1994年)。1991年「中野重治の会」発起に参加。1996年日本現代詩人会に入会。1997年兵庫県現代詩協会結成に参加。2001年「Oh No! 報復戦争」詩画展に参加。日本詩人クラブ、「新・現代詩の会」に入会[2]。
2010年時点で日本現代詩人会、日本詩人クラブ、兵庫県現代詩協会、詩誌『新現代詩』、『現代詩神戸』に参加[5]。
受賞歴[編集]
- 1987年 「半どんの会」文化賞(文化功労賞)受賞
- 1990年 兵庫県教職員組合文化賞(芸術文化賞)受賞
- 2000年 神戸市文化賞受賞[6]
著書[編集]
詩集[編集]
- 『ひびきのない合図』発行:輪の会、出版:蜘蛛出版社、1967年[7]
- 『日常的風景』日東館出版(「輪」詩集シリーズ)、1973年
- 『霧がはれる――直原弘道詩集』日東館出版(「輪」詩集シリーズ)、1981年
- 『中国詩片――1977~1985』浮游社、1987年
- 『暮れなずむ――直原弘道詩集』浮游社、1987年
- 『天神筋界隈』遅刻の会、1990年
- 『きざはしに腰をおろして――直原弘道詩集』ひょうご芸術文化センター、1994年
- 『直原弘道詩集』土曜美術社出版販売(日本現代詩文庫)、1999年
- 『断層地帯』編集工房ノア、1999年
- 『驢馬のいななき』浮游社、2001年
- 『馬と鶏』直原節子画、編集工房ノア、2003年
- 『異郷への旅』コールサック社、2010年
論集[編集]
- 『講座/現代の政治 Ⅱ 現代における国家と革命』津田道夫、柴田高好、森川英正、棚橋泰助、池山重朗共著、合同出版社、1962年
- 『行為者の思想――直原弘道状況論集』構造改良社、発売:日東館出版、1972年
- 『昭和という時代――中野重治をめぐる恣意的ノート・他』エディシヨン・カイエ、発売:星雲社、1990年
- 『「窓」からの眺め――1982.1~1991.11』直原弘道、1991年
- 『直原弘道の雑記帳 第1輯(書評篇)』直原弘道、1992年
- 『直原弘道の雑記帳 第2輯』直原弘道、1994年
- 『直原弘道の雑記帳 第3輯(紀行文篇)』直原弘道、1995年
- 『直原弘道の大震災私記――直原弘道の雑記帳 第4輯』直原弘道、1996年
- 『直原弘道の雑記帳 第5輯(直原弘道の七〇年代論集)』直原弘道、1997年
- 『『窓』からのながめ――Z氏の状況論ひかえ帳』「考える」発行所、2002年[8]
- 『神戸詩史の片隅で――中島正夫(蟹沢悠夫)ノート』直原弘道、2007年
出典[編集]
- ↑ a b c d 鈴木比佐雄「異郷と故郷との根源的な対話を試みる人」、直原弘道『異郷への旅』(コールサック社、2010年)の栞解説
- ↑ a b c d 直原 弘道 略年譜 兵庫文学館
- ↑ 大森誠人、直原弘道「組織論の周辺(全20回)」統一社会主義同盟機関紙『平和と社会主義』1965年4月18号~12月18日号
- ↑ 「臨時増刊 スターリン批判から構造改革派の形成へ フロント(社会主義同盟)の歴史に寄せて」フロント(社会主義同盟)機関誌『先駆』846号、2009年3月
- ↑ a b 直原弘道|プロフィール HMV&BOOKS online
- ↑ 直原 弘道 受賞歴 兵庫県文学館
- ↑ 詩集「ひびきのない合図」 じきはらひろみち書誌(2006年10月15日)
- ↑ 『窓』からのながめ―Z氏の状況論ひかえ帳 じきはらひろみち書誌(2006年10月20日)
関連文献[編集]
- 黒川伊織「新日本文学会神戸支部と朝鮮戦争――詩人・直原弘道とその時代」『社会文学』42号、2015年8月
- 板東慧編著『「教育改革」の世紀――情報化社会と教育のアイデンティティ』エイデル研究所、1994年