田畑稔
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田畑 稔(たばた みのる、1942年 - )は、哲学者。
大阪市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程哲学哲学史専攻単位取得退学。富山大学教養部助教授(哲学担当)を経て[1]、1998年広島経済大学経済学部教授(倫理学担当)[1][2]、2002年大阪経済大学人間科学部教授(人間論、哲学担当)[1]。季報『唯物論研究』編集長[2][3]、21世紀研究会代表世話人[1]、大阪哲学学校参与[2][1]、同世話人[3]。専門はドイツ哲学、マルクスの研究[1]。マルクスが構想した未来社会は国家社会主義ではなく、自立した個人によるアソシエーション社会であることを明らかにした[4][5]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『マルクスとアソシエーション――マルクス再読の試み』 新泉社、1994年、増補新版2015年
- 『マルクスと哲学――方法としてのマルクス再読』 新泉社(大阪経済大学研究叢書)、2004年
共編著[編集]
- 『廣松渉を読む』 吉田憲夫、吉本隆明、小林昌人、山本耕一、星野智、降旗節雄、木前利秋共著、情況出版、1996年
- 『21世紀入門――現代世界の転換にむかって』 捧堅二、宇仁宏幸、高橋準二共著、青木書店、1999年
- 『アソシエーション革命へ――理論・構想・実践』 大藪龍介、白川真澄、松田博共編著、社会評論社、2003年
- 『人間科学の新展開』 滝内大三共編著、ミネルヴァ書房、2005年
- 『文明「後」の世界』 小野暸著、小野英理共編、新泉社、2013年
- 『現代人権教育の思想と源流――横田三郎コレクション』 横田三郎著、桂正孝、大塚忠広共編、鳥影社・ロゴス企画、2016年
- 『21世紀のマルクス――マルクス研究の到達点』 伊藤誠、大藪龍介共編、新泉社、2019年
分担執筆[編集]
- 高橋昭二、徳永恂編著『歴史の哲学』 北樹出版(現代哲学選書)、1980年
- 大阪哲学学校編著『天皇制を哲学する』 三一書房、1987年
- 大阪哲学学校編著『企業モラルを哲学する――よく生きるにはどうすべきか』 三一書房、1988年
- 『季報・唯物論研究』編集部編『証言・唯物論研究会事件と天皇制』 新泉社、1989年
- 大阪哲学学校編著『日本の「保守」を哲学する――保守マジョリティにどう対峙すべきか』 三一書房、1994年
- 杉原四郎、降旗節雄、大藪龍介編『エンゲルスと現代』 御茶の水書房、1995年
- 大阪哲学学校編『『ソフィーの世界』の世界――私たちにとって哲学ってなに?』 青木書店、1996年
- 舩山信一『舩山信一著作集 第4巻 人間学的唯物論』 こぶし書房、1998年
- マルクス・カテゴリー事典編集委員会編『マルクス・カテゴリー事典』 青木書店、1998年
- グラムシ歿後60周年記念国際シンポジウム編『グラムシは世界でどう読まれているか』 社会評論社、2000年
- 社会主義理論学会編『21世紀社会主義への挑戦』 社会評論社、2001年
- 大田孝太郎編著『家族と現代』 広島経済大学地域経済研究所(広島経済大学研究双書)、2001年
- アントニオ・ラブリオーラ著、小原耕一、渡部實訳『社会主義と哲学――ジョルジュ・ソレルへの書簡』 同時代社、2011年
- 山本恒人、村岡到編『社会主義へのそれぞれの想い――上島武追悼論文集』 ロゴス、2017年
- 柄谷行人『柄谷行人発言集 対話篇』 読書人、2020年
出典[編集]
外部リンク[編集]
- 田畑稔 - researchmap