上島武
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上島 武(かみじま たけし、1935年8月5日[1] - 2016年8月21日[2])は、社会主義経済研究者。大阪経済大学名誉教授、元社会主義理論学会共同代表[2][3]。
長野県上伊那郡伊那富村(現・辰野町)生まれ。1958年京都大学経済学部卒業。1963年同大学大学院博士課程単位取得退学、大阪経済大学経済学部専任講師。1966年助教授、1974年教授。経済学部長、図書館長、大学院委員長、教務部長を歴任、1992年から1995年学長。2003年退職[1]。
主にソ連経済を研究した[2]。1987年に刊行した中野徹三、藤井一行との共著『トロツキーとゴルバチョフ』では、ゴルバチョフ政権によるペレストロイカの根底にはトロツキーの思想があると指摘し、トロツキー再評価を促した[4]。1988年に村岡到らと社会主義理論学会を設立し[5]、2011年まで代表委員、共同代表を務めた[2]。経済理論学会、社会主義経済学会(現・比較経済体制学会)、社会主義経営学会(現・日本比較経営学会)会員[6]。トロツキー研究所幹事[7]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『ソビエト経済史序説――ネップをめぐる党内論争』 青木書店、1977年
- 『模索する現代社会主義』 世界思想社(Sekaishiso seminar)、1981年
- 『トロツキーからゴルバチョフへ』 窓社、1989年
- 『ソ連崩壊史――ペレストロイカの教訓』 窓社、1996年
- 『ソ連史概説――私の社会主義経済論』 窓社、1999年
- 『ロシア革命・ソ連史論――カウツキーからドイッチャーへ』 窓社、2003年
- 『ロシア革命史論』 窓社、2008年
- 『万葉集ノート』 窓社、2011年
共著[編集]
- 『現代社会主義経済論』 岡本正、建林隆喜共著、日本評論社、1974年
- 『転機に立つ社会主義』 山本恒人、井手啓二共著、世界思想社(Sekaishiso seminar)、1985年
- 『トロツキーとゴルバチョフ』 中野徹三、藤井一行共著、窓社、1987年
- 『冷戦後の世界と日本――ティーチイン大阪経大』 坂井昭夫、岩垂弘、松村文武共著、同文舘出版、1992年
編著[編集]
- 『レーニン 革命ロシアの光と影』 村岡到共編、社会評論社、2005年
出典[編集]
- ↑ a b 上島 武 教授 略歴・業績目録 (経済学部特集号:松原和男教授 上島武教授退職記念-資本主義の行方-)
- ↑ a b c d 西川伸一“上島 武さんを偲ぶ会・呼びかけ(PDF)”. 西川伸一Online (2016年8月27日). 2022年12月21日確認。
- ↑ 学会役員 社会主義理論学会
- ↑ 「トロツキー再評価(風車)」『朝日新聞』1987年11月6日付夕刊3面(らうんじ)
- ↑ 岩田昌征「ある学者の志――社会主義論の一生」ちきゅう座(2016年10月27日)
- ↑ 日外アソシエーツ編『新訂 現代日本人名録2002 2.かな~せ』日外アソシエーツ、2002年、87頁
- ↑ トロスキーとは何者? トロツキー翻訳研究室(藤井一行主宰)