東漸寺 (旭市)
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東漸寺(とうぜんじ)は、千葉県旭市にある真言宗智山派の寺院。殿玉山西徳院と号し、本尊は愛染明王。
概要[編集]
天正18年(1590年)に関東の太守となった徳川家康は、家臣の木曽義昌に網戸に1万石を与えた。義昌は悦道和尚を招聘して開山し、自ら開基した。寺の名前の「東漸寺」は、義昌の法名である「東漸寺殿玉山徹公大居士」からとられたものである。この寺は元々、義昌の居城である網戸城があった場所であった。そのため、境内の一隅に義昌とその妻である真理姫の供養墓も存在している。
堂宇は本堂・庫裏・観音堂・薬師堂などを備えている。寺宝としては天長7年(830年)に弘法大師・空海が作ったといわれている弁財天像が所蔵されている。
なお、義昌は文禄4年(1595年)に没したが、その際に遺体は義父の武田信玄が諏訪湖に水葬にされたのにならって、自らの遺体も寺の北西およそ300メートルの場所で水葬にされたといわれているが、現在はその場所は公園になっており、義昌の銅像と墓碑が建立されている。なお、墓のある辺りは当時は椿の海の入り江だったといわれている。