東海バス
株式会社東海バス(とうかいバス)とは、静岡県南東部のバス事業者。
概要[編集]
静岡県の伊豆地方を中心に路線・貸切バス事業を営む小田急グループのバス事業者である。
2020年4月発足。
歴史[編集]
1999年の分社[編集]
東海バスの運営するバス事業は元々同社の親会社である東海自動車が直営で行っていた。しかし地域の実態に合わせた事業体制の構築を目的に、1999年4月よりバス事業について以下の地域ごとの分社に移管した。
- 伊豆東海バス(熱海・伊東エリア)
- 南伊豆東海バス(下田・稲取エリア)
- 西伊豆東海バス(松崎・西伊豆エリア)
- 中伊豆東海バス(修善寺・土肥エリア)
- 沼津東海バス(沼津エリア)
- 新東海バス(貸切バス)
その後は小田急グループ全体での再編の一環として、沼津東海バスが箱根登山鉄道系列の沼津箱根登山自動車の事業を引き継いで社名を沼津登山東海バスに改め、伊豆東海バスが箱根登山鉄道熱海営業所のバス事業を引き継いだ。
更に2006年には伊豆箱根鉄道系列(西武系)の伊豆下田バスの事業を南伊豆東海バスが引き継ぎ、南伊豆から西武系が撤退した。
2010年代[編集]
これ以降しばらく動きはなかったが、2013年には中伊豆東海バスと新東海バスが合併し、新東海バス(2代目)が発足。2016年には沼津登山東海バスが社名を東海バスオレンジシャトルに改めている。これらの再編を全て終えた東海自動車創立100周年(2017年2月)時点での地域子会社は以下の通り。
- 伊豆東海バス(熱海・伊東エリア)
- 南伊豆東海バス(下田・稲取エリア)
- 西伊豆東海バス(松崎・西伊豆エリア)
- 新東海バス(修善寺・土肥エリア・貸切バス)
- 東海バスオレンジシャトル(沼津エリア)
現法人へ[編集]
最初の分社化から20年以上が経過して営業地域内の少子高齢化や人口流出が著しくなり、事業の効率化・営業所間の連携体制強化のため地域子会社を再度統合することが決定。
この再編のため伊豆東海バスを存続法人として他の地域子会社を合併し、社名を株式会社東海バスへと変更する形で2020年4月に同社が発足した。
営業所[編集]
- 熱海営業所(←伊豆東海バス)
- 伊東営業所(←伊豆東海バス)
- 下田営業所(←南伊豆東海バス)
- 松崎営業所(←西伊豆東海バス)
- 修善寺営業所(←新東海バス)
- 沼津営業所(←東海バスオレンジシャトル)
車両[編集]
原則として前乗り前降りを採用しているため、ノンステップバスであっても中ドアは締切扱いとなっている。また閑散路線や道路が狭隘な区間を走る路線も多く、中型車が多く在籍している。
同じ小田急グループである箱根登山バス、神奈川中央交通からの移籍車も多く在籍している。