赤色矮星
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赤色矮星(英:Red dwarf)とは、主系列星の中で最も小さく、低温で暗い部類の恒星である。全ての赤色矮星は見かけの等級が6を下回っている。スペクトルはM〜K型。表面温度が摂氏2000〜3000度と赤く見えることからこの名が付けられた。
赤色矮星の質量は太陽の0.08〜0.4倍で、自力で長期間核融合反応を起こせるギリギリのラインであり、あと一歩で惑星と恒星の中間と言うべき存在・褐色矮星になってしまう。
なお、太陽系最大の惑星木星はもう少し重ければ赤色矮星(第二の太陽)になれていたなどと惜しまれる事もあるが、現実にはあと80倍以上もの質量が必要であり褐色矮星にすら達しておらず褐色矮星に失礼に値するかも知れないので注意。
太陽質量の0.25倍を下回る赤色矮星は他の主系列星と異なり寿命が近付いても赤色巨星にならず、大きさを殆ど変えない青色矮星に進化すると考えられている。この様な軽い星は燃料を使い果たすのが非常に遅く、現宇宙でこの段階に達した星は存在せず仮説上の天体となっている。
主な赤色矮星[編集]
地味で存在感は薄いものの、観測技術の向上により銀河系全体の過半数を占めていることが判明し、宇宙で最もありふれている恒星といえる。
- プロキシマ・ケンタウリ
- EBLM J0555-57Ab
- 2022年現在史上最も小さい恒星。その推定半径は60,000kmと、木星どころか土星の赤道半径(60,268km)にすら及ばない。一方で平均密度は180kg/m3に達する。推定寿命は太陽の1400倍強の17兆年。
太陽系外惑星[編集]
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恒星上最も有り触れた赤色矮星の周りを公転する惑星の存在が毎年観測されており生命可能領域上にあるものも多い。一方で赤色矮星では大規模なフレアが頻繁に発生している。地球のように酸素を豊富に含む大気圏が無ければ生命の存在が困難という見解もある。
注[編集]
- ↑ 過去には双曲線軌道説も存在した