ブラックホール
ブラックホールとは、宇宙に存在する天体。
外から観測できそうなものは「質量」「電荷」「角運動量」くらいしかないので、「オバケのQ太郎」になぞらえて、「ブラックホールは毛が三本」と云われる。
高速回転するとシュバルツシルト限界の中が見えるため、「裸のブラックホール」といわれる。いわゆる「ワームホール」はこのあたりに由来する。
概要[編集]
光を発さないので直接観測することが出来ないが、様々な検証によってその存在が証明された。
重力波を直接検出できる装置の完成により、理論的にブラックホール同士が衝突する際に発せられるとされていた重力波が直接検出され、ブラックホールの直接の存在証明になったと一時期話題になった[1]。
つーても、大質量高密度の天体の周りでは空間が曲がっているので、光が真っ直ぐ飛んでいても周回してしまう軌道があって、それを「シュバルツシルト限界」といい、外から観測できなくなる(高速回転をしていると例外もあるらしい)。それゆえシュバルツシルト限界の内側は「不安定領域」と呼ばれるが、要するに、「どうなっているかわからん」という話でしかない。
ブラックホールに吸い込まれた人間はどうなるのか[編集]
実験する訳にもいかないので思考実験止まりだが、例えば足からブラックホールに吸い込まれた場合、頭側と足側で引っ張られる強さが違うので、足が引き伸ばされると考える人もいる。
シューメーカー・レヴィ第9彗星(通称「SL9」)のようにバラバラに分解されて中心に落ちていくと考える人もいる。
つーても外から観察すると「永遠に落ちてゆく」ように見えるはずである。
もしブラックホールの質量が減ったら、中性子星になるのか?[編集]
「シュバルツシルト限界の中に何があるか」によるが、「電荷」があるらしいので中性子以外に陽子も少しは含まれているかもしれないが、なにぶん不安定領域の中の話なのでまったく根拠はない。 蒸発するっていう説を唱えたのはホーキング博士である。
超大質量ブラックホール[編集]
詳細は「jawp:超大質量ブラックホール」を参照
銀河(大文字の "Cosmos" ではなく小文字の "cosmos"。「小宇宙」ともいう。カール・セーガンの命名で、「私たちの銀河系は …」というセリフは一九八十年代を生きた人には思い出深い)の中心にあるブラックホール。質量が太陽の105倍から1010倍と、桁違いというか比較する対象間違えてない?って感じになる程である。
天の川銀河の中心にあるブラックホールはいて座A*で、恒星が公転しているんだとか。
フィクションにおけるブラックホール[編集]
- 『ブラックホール』(1978)というB級SFがあるが、「オチがつまらない」という意見もあった。
- 漫画作品のワンピースに登場する「マーシャル・D・ティーチ」の技にブラックホールがある。彼が放つブラックホールは小さいが、あらゆる物を引き寄せ、凝縮させる。
脚注[編集]
- ↑ “重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語”. ナショナルジオグラフィック日本版サイト (2016年2月12日). 2019年1月20日確認。
関連項目[編集]
- ホワイトホール - ブラックホールと対になる天体だが、存在の根拠が不足している。