中性子星

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

中性子星(ちゅうせいしせい)とは、中性子がむき出しになった、非常に高密度な天体

形成[編集]

質量が太陽の8倍以上30倍未満の恒星超新星爆発を起こしてできる。超新星爆発が起こると周辺部が吹き飛ばされ、中心核だけが残るが、恒星の質量が大きいので中心核の密度は極めて大きく、そのうえ収縮していくのでさらに高密度になる。収縮が止まる頃には原子でさえ押しつぶされるほどの超高密度となり、中性子がむき出しになるのだ。

陽子が電子を吸収して中性子になるという反応もある。

性質[編集]

質量は太陽の1.4倍ほどのものが多いが、直径は長くても30kmほどしかない。そのため、約10億t/cm2という高密度となる。これはの1000兆倍であり、通常の物質で最も高密度なオスミウムと比べても約44兆倍になる。それ故に重力も極めて大きく、脱出速度光速の半分にもなる。もし中性子星に着陸したら、あっという間に押しつぶされるだろう。また、極めて正確な周期で自転するものもあり、パルサーと呼ばれる。

中性子でも質量を支えられない場合は重力崩壊が止まらず、ブラックホールになる。

関連項目[編集]