核融合

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核融合とは、一般的にはより軽い元素どうしが結合して鉄に近づく核反応をいう。
逆に、核分裂とは鉄より重い元素が分裂する核反応である。

概要[編集]

そうすると、通常は鉄より重い元素は誕生しえないワケなので、途中にかなりムリヤリな核反応が介在していることになる。
恒星には「第一世代」と「第二世代」があり、第一世代は水素とヘリウムが集成したものである。したがって地球惑星は持ちえない。第一世代の恒星は太陽の1.4倍以上の質量を持ち、陽子水素原子核)どうしが直接結合する「p-p反応」によって核融合を起こす。そのうちにヘリウム炭素などが核部分に沈殿してゆく。その結果、「ヘリウム・フラッシュ」「カーボン・フラッシュ」といった、いわゆる「新星爆発」が起きる。
そのうちに恒星の核に鉄が溜まってゆくわけだが、鉄は「核反応の墓場」であり、核反応におけるエネルギー準位が低い。ところが恒星の質量が大きいと、鉄は鉄元素としての形態を保てなくなり、壊れてしまう。つまり、一気に吸熱反応を起こしてしまって、その「冷えた部分」に周囲から物質が落っこちてくることで、「超新星爆発」(スーパー・ノヴァ)が起きる。
そうして星の一生は終わると考えられていたが、1604年の超新星爆発においては中性子性が生まれ、パルサーとなっているらしい。口径8cmの天体望遠鏡で見ることができる。

参考文献[編集]

  • 森本雅樹『星の一生』 (NHKブックス)
  • チャンドラセカール『星の構造』

脚注[編集]