富野由悠季
ナビゲーションに移動
検索に移動
富野 由悠季(とみの よしゆき、1941年11月5日 -)は、日本のアニメ監督、演出家、脚本家、漫画原作者、作詞家、小説家。長女は演劇集団 円文芸、演出の富野アカリ、次女は振付家の富野幸緒。
プロフィール[編集]
概要[編集]
本名・旧ペンネームは富野 喜幸(とみの よしゆき)。
虫プロダクション、フリー。
『鉄腕アトム』の制作など日本のテレビアニメ創世期から活動しており、その後、1970年代からはアニメ監督としても活動するようになる。
主な代表作は『機動戦士ガンダム』などのガンダムシリーズ、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』他のバイストン・ウェル関連作品など。
富野家[編集]
富野家は代々地方の旧家であり、東京・大島(江東区)の大地主であった[1][2]。祖父・喜平次は大島町長や大塚護謨工作所監査役を務めた[3][4]。また伯父・徳次郎はのち家督を相続し、喜平次を襲名した。尚、父・喜平は兄8人姉8人の末っ子で両親に育てられず、本家で腹違いの長男(徳次郎)夫婦に育てられた[3][5]。
- 曽祖父・喜平治(1832年9月 - 没年不明)
- 地主[6]。
- 祖父・喜平次(前名:佐太郎、1857年11月12日 - 没年不明)
- 父・喜平(1909年2月 - 没年不明)
- 母・幸子
- 伯父・喜平次(前名:徳次郎、1886年8月9日 - 没年不明)
- 従兄・正男
作品[編集]
主な映像演出参加作品年表一覧
- 鉄腕アトム(テレビシリーズ、1963年 - 1966年)- 脚本・演出
- 海のトリトン(テレビシリーズ、1972年)- 監督・脚本
- 勇者ライディーン(テレビシリーズ、1975年 - 1976年)- チーフ・ディレクター(前半のみ)・演出・絵コンテ
- しあわせの王子(短編教育映画、1975年)- 演出
- 1975年の教育映画祭一般教養部門児童劇・動画部門の最優秀作品賞、第17回厚生省児童福祉文化賞を受賞。オスカー・ワイルド原作。全国の幼稚園や小学校で情操教育などを目的に上映された教育映画。一般公開はされていない。
- ラ・セーヌの星(テレビシリーズ、 1975年)- 監督(後半のみ)
- 無敵超人ザンボット3(テレビシリーズ、1977年 - 1978年)- 原作・総監督
- 無敵鋼人ダイターン3(テレビシリーズ、1978年 - 1979年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダム(テレビシリーズ、1979年 - 1980年)- 原作・総監督
- 伝説巨神イデオン(テレビシリーズ、1980年 - 1981年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダム(劇場用作品、1981年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(劇場用作品、1981年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(劇場用作品、1982年)- 原作・総監督
- 戦闘メカ ザブングル(テレビシリーズ、1982年 - 1983年)- 原作・監督
- The IDEON (伝説巨神イデオン)接触篇/発動篇(劇場用作品、1982年)- 原作・総監督
- 聖戦士ダンバイン(テレビシリーズ、1983年 - 1984年)- 原作・総監督
- ザブングル グラフィティ(劇場用作品、1983年)- 原作・監督
- 重戦機エルガイム(テレビシリーズ、1984年 - 1985年)- 原作・総監督
- 機動戦士Ζガンダム(テレビシリーズ、1985年 - 1986年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダムΖΖ(テレビシリーズ、1986年 - 1987年)- 原作・総監督
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(劇場用作品、1988年)- 原案・原作・総監督・脚本
- 機動戦士ガンダムF91(劇場用作品、 1991年)- 原作・監督・脚本
- 機動戦士Vガンダム(テレビシリーズ、1993年 - 1994年)- 原作・総監督
- 闇夜の時代劇 第2話「正体を見る」(テレビシリーズ、1995年)- 脚本・演出
- バイストン・ウェル物語 ガーゼィの翼(OVA、1996年)- 原作・監督・脚本
- ブレンパワード(テレビシリーズ、 1998年)- 原作・総監督
- ∀ガンダム(ターンエーガンダム)(テレビシリーズ、1999年 - 2000年)- 原作・総監督
- 劇場版 ∀ガンダム I 地球光/II 月光蝶(劇場用作品、2002年)- 原作・総監督
- OVERMANキングゲイナー(テレビシリーズ、2002年 - 2003年)- 原作・総監督
- リーンの翼(OVA・ネット配信、2005年 - 2006年)- 原作・脚本・絵コンテ・総監督
- 機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者(劇場用作品、2005年)- 原作・脚本・絵コンテ・総監督
- 第10回アニメーション神戸賞・劇場部門作品賞、第20回デジタルコンテンツグランプリ・優秀賞を受賞。
- 機動戦士ΖガンダムII 恋人たち(劇場用作品、2005年)- 原作・脚本・絵コンテ・総監督
- 機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛(劇場用作品、 2006年)- 原作・脚本・絵コンテ・総監督
- リング・オブ・ガンダム(イベント公開、2009年)- 原作・脚本・絵コンテ・総監
- ガンダム Gのレコンギスタ(テレビシリーズ、2014年 - 2015年)- 原作・総監督・脚本・絵コンテ。最終話(第26話)のみ声優(井荻翼名義)としても参加している。
- Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(劇場用作品、2019年)- 原作・脚本・総監督
- Gのレコンギスタ II ベルリ撃進(劇場用作品、2020年)- 原作・脚本・総監督
フリー時代の参加作品[編集]
「さすらいのコンテ・マン」だった時代に関わりを持ったアニメには次のようなものがある。
- リボンの騎士(1967-1968年)
- 巨人の星(1968-1971年)
- アニマル1(1968年)
- 夕やけ番長[9](1968-1969年)
- 海底少年マリン(1969年)
- 巨人の星対鉄腕アトム(1969年)
- いなかっぺ大将(1970-1972年)
- どろろ(1969年)
- 紅三四郎(1969年)
- ムーミン(1969-1970年)
- アタックNo.1(1969-1971年)
- 男一匹ガキ大将(1969-1970年)
- シートン動物記(1970-1971年)[10]
- あしたのジョー(1970-1971年)
- 昆虫物語 みなしごハッチ(1970-1971年)
- さすらいの太陽(1971年)
- ふしぎなメルモ(1971-1972年)
- 正義を愛する者 月光仮面(1972年)
- 天才バカボン(1971-1972年)(阿佐みなみ名義)
- 新・オバケのQ太郎(1971-1972年)
- モンシェリCoCo(1972年)
- ど根性ガエル(1972-1974年)
- ハゼドン(1972-1973年)
- けろっこデメタン(1973年)
- 新造人間キャシャーン(1973-1974年)
- 山ねずみロッキーチャック(1973年)
- ワンサくん(1973年)(阿佐みなみ名義)
- ゼロテスター(1973-1974年)
- 宇宙戦艦ヤマト(1974-1975年)(第4話のみ)
- アルプスの少女ハイジ(1974年)
- 新みなしごハッチ(1974年)
- 破裏拳ポリマー(1974-1975年)
- 侍ジャイアンツ(1973-1974年)
- 小さなバイキングビッケ(1974-1975年)
- フランダースの犬(1975年)
- アンデス少年ペペロの冒険(1975-1976年)
- まんが日本昔ばなし(1975-1995年)
- 母をたずねて三千里(1976年)
- 長浜ロマンロボシリーズ(1976-1979年)
- 超電磁ロボ コン・バトラーV(1976-1977年)
- 超電磁マシーン ボルテスV(1977-1978年)
- 闘将ダイモス(1978年-1979年)(阿佐みなみ名義)
- ゴワッパー5 ゴーダム(1976年)
- ろぼっ子ビートン(1976-1977年)
- あらいぐまラスカル(1977年)
- ヤッターマン(1977-1979年)(第39話のみ)
- シートン動物記 くまの子ジャッキー(1977年)
- とびだせ!マシーン飛竜(1977-1978年)
- ペリーヌ物語(1978年)
- 未来少年コナン(1978年)(第14、21話のみ)
- 合身戦隊メカンダーロボ(1977年)
- 赤毛のアン(1979年)
- 宇宙大帝ゴッドシグマ(1980-1981年)(第一話絵コンテ/斧谷稔名義)
その他参加作品[編集]
- ザ☆ウルトラマン(テレビシリーズ 1979-1980年)- 絵コンテ
- 無敵ロボ トライダーG7(テレビシリーズ 1980-1981年)- 絵コンテ
- 銀河漂流バイファムシリーズ(テレビシリーズ、OVA 1983-1998年)- 原案
- 『十五少年漂流記』のように子供たちだけで宇宙をサバイバルする物語のプランは『機動戦士ガンダム』の企画時に出されたボツ案であり、改めてこのアイディアを用いたのが本作であるため「原案」としてクレジットされている。
- New Story of Aura Battler DUNBINE(OVA 1988年)- 原作・監修
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ(テレビシリーズ 1991年)- 初期オープニング
- ママは小学4年生(テレビシリーズ 1992年)- オープニングストーリーボード
- スーパーロボット大戦 プロモーション(東京ゲームショー会場で上映 1997年)- 監督、脚本、絵コンテ[11]
- G-SAVIOUR(特撮ドラマ、2000年)- 原作・特別監修
- GUNDAM THE RIDE(劇場用作品、 2000年)- 原作・特別監修
- ガンダム新体験 ‐0087‐ グリーンダイバーズ(劇場用作品、2001年)- 原作・特別監修
- ガンダムクライシス(劇場用作品、 2007年)- 原作・特別監修
- GUNDAM EVOLVE 5 RX-93 ν GUNDAM(OVA、2007年)- ストーリープロット・アイデア協力
- GUNDAM EVOLVEの作品のひとつ。クェスとハサウェイの悲劇的な結末を変更し、アムロが子供(クェス)のわがままを叱ることのできる父性的な面で描かれたり、クェスが死ななかったりと転化されている。富野自身が“映画版にのっとる必要はない”とのコンセプトで作られた。過去のGUNDAM EVOLVE作品と違いCGとセル画を合わせる手法、内部フレームがむき出しのνガンダムと変形ギミックが搭載されているα・アジールのアイデアは富野自身が出した。
著作[編集]
小説[編集]
- 機動戦士ガンダムシリーズ
- 『機動戦士ガンダム』全3巻(朝日ソノラマ〈ソノラマ文庫〉、1979-1981年)、(角川書店〈角川文庫〉、1987年)、新版・角川スニーカー文庫
- 角川版で若干の改訂が行われた。
- 『機動戦士Ζガンダム』全5巻 (講談社、1985-1986年)、(角川文庫、1987年)、新版・角川スニーカー文庫
- 1巻:カミーユ・ビダン、2巻:アムロ・レイ、3巻:強化人間、4巻:ザビ家再臨、5巻:戻るべき処(ところ)。
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』全3巻(前篇・中篇・後篇)(徳間書店〈アニメージュ文庫〉、1987-1988年、復刊2009年)
- 『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』全3巻(1巻:アムロ篇、2巻:クェス篇、3巻:シャア篇)(徳間書店〈徳間デュアル文庫〉、2002年)
- 月刊『アニメージュ』に『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』のタイトルで連載された。
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』全1巻(角川文庫、1988年)、新版・角川スニーカー文庫
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』全3巻(上・中・下)(角川スニーカー文庫、1989-1990年)。新版・KADOKAWA、2021年
- 角川版の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編で、現在流布している宇宙世紀の正史とは一部異なった世界観の作品。
- 『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』全2巻(上・下)(角川スニーカー文庫、1991年)
- 『ガイア・ギア』全5巻(角川スニーカー文庫、1988-1992年)
- Vガンダムから50年後の宇宙世紀0203年が舞台。宇宙世紀の正史とは一部異なった世界観の作品。月刊ニュータイプに1987年から1991年にかけて連載された。
- 『機動戦士Vガンダム』全5巻(角川スニーカー文庫、2003-2004年)
- 1巻:ウッソ・エヴィン、2巻:マルチプル・モビルスーツ、3巻:マリア・リーディング、4巻:コンビネーション、5巻:エンジェル・ハイロゥ。
- 『密会〜アムロとララァ』上巻・下巻 -(角川mini文庫、1997年)、全1巻 -(角川スニーカー文庫、2000年)
- 文庫版はmini文庫版の二冊を一冊にまとめた物で、加筆修正がなされている。
- 『はじめたいキャピタルGの物語』 - ガンダムエース誌創刊100号(2010年12月号)に寄稿したもので、地球から伸びる宇宙エレベータが舞台の作品。未完の為今後の展開については不明。挿絵も富野本人が描いている。
- バイストン・ウェル物語シリーズ
- 『リーンの翼 - バイストン・ウェル物語より』全6巻(角川書店 カドカワノベルス、1984-1986年)
- 文庫版全6巻(角川文庫、1986年)。新版・角川スニーカー文庫
- 完全版全4巻(角川書店、2010年)。4冊組も刊行
- 全面改稿および書き下ろし。一般雑誌『野性時代』(角川書店)に連載された。
- 『ファウ・ファウ物語』全2巻(上・下[12])(角川文庫、1986-1987年)
- 月刊ニュータイプに『ファウファウ物語(リストリー) From BYSTON WELL STORIES』として1985年4月号〜1986年12月号に連載(全21回)。
- 『オーラバトラー戦記』全11巻(カドカワノベルス、1986-1992年/角川スニーカー文庫、2000-2001年)
- 『野性時代』に連載。1巻:アの国の恋、2巻:戦士・美井奈、3巻:ガロウ・ラン・サイン、4巻:ギィ撃壊、5巻:離反、6巻:軟着陸、7巻:東京上空、8巻:マシン増殖、9巻:オーラ壊乱、10巻:重層の刻、11巻 完結編:ハイパー・ホリゾン。
- 『バイストン・ウェル物語 ガーゼィの翼』全5巻(アスペクト〈ログアウト冒険文庫〉、1995〜1997年)新版・ファミ通文庫
- 『月刊LOGOUT』に連載(第1巻分のみ)。
- その他の小説
- 『伝説巨神イデオン』全3巻(ソノラマ文庫、1981-1982年/角川文庫、1987-1988年)。新版・角川スニーカー文庫
- 1巻:覚醒編、2巻:胎動編、3巻:発動編。
- 『破嵐万丈シリーズ』全4冊(ソノラマ文庫、1987-1992年)
- 無敵鋼人ダイターン3のスピンオフ作品。―薔薇戦争、―憂鬱ミュージアム、―ヒット・カップル、―愛はシベリアから
- 『シーマ・シーマ』全3巻(アニメージュ文庫、1988-1989年)
- 前篇:疾風の果てに、中篇:修羅に昇る、後篇:血族を払う
- 『アベニールをさがして』全3巻(ソノラマ文庫、1995-1996年)
- 『王の心』全3冊(カドカワノベルス、1995-1996年)
- ―死者の書、―天女生誕の書、―再臨飛翔の書
漫画原作[編集]
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム(作画:長谷川裕一)』全6巻(角川コミックス・エース、1994-1997年)
- 「機動戦士ガンダムF91」の続編。初めてガンダムシリーズの漫画原作者として、原作および企画に関わった。続編の『機動戦士クロスボーン・ガンダム外伝』『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』等には関わっていない。
エッセイ ほか[編集]
- 『だから僕は… 「ガンダム」への道』(徳間書店、1981年)、
- 増訂版『だから、僕は…』(同・アニメージュ文庫、1983年)
- 再訂版『だから僕は… ガンダムへの道』(角川スニーカー文庫、2003年)
- 自伝的エッセイ。ガンダムの事はほとんど触れられていないが、それまでの仕事について詳しく書かれている。
- 『「イデオン」ライナー・ノート ―アニメの作り方 教えます』(徳間書店、1982年)
- 虚実入り混じる、TV版から番組打ち切りを経て映画版公開へといたる『イデオン』制作手記風創作。『アニメージュ』誌にTV放映時に同時進行で連載していたものをまとめたもの。
- 『∀(ターンエー)の癒し』(角川春樹事務所、2000年/ハルキ文庫、2002年)
- エッセイ。主に『Vガンダム』監督前から『∀ガンダム』放映終了までのもの。
- 『映像の原則-ビギナーからプロまでのコンテ主義』(キネマ旬報社「キネ旬ムック」、2002年/ 改訂版・キネマ旬報ムック、2011年)
- 映像の特徴から編集・作画・演技・音響など、映像作りに必要なほとんどの作業についてを記した実務書。
- 『富野に訊け!』(徳間書店、2005年)
- 『富野に訊け!!』(同・アニメージュ文庫、2010年)
- 『富野に訊け!! 怒りの赤篇』(徳間書店、2017年)
- 『富野に訊け!! 悟りの青篇』(徳間書店、2017年)
- 『「ガンダム」の家族論』(ワニブックス ワニブックスPLUS新書、2011年)
- 『情けない神の国の片隅で』
- シンコーミュージックのハードロック雑誌『炎』連載のコラム。
- 『アニメを作ることを舐めてはいけない ー『G-レコ』で考えた事ー』(KADOKAWA、2021年)
共著[編集]
- 『戦争と平和』共著:大塚英志・上野俊哉・ササキバラ・ゴウ(徳間書店、2002年)
- 『教えてください。富野です』(角川書店、2005年)
- 『ガンダム世代への提言 富野由悠季対談集 I』、『II』、『III』(角川書店、2011年)
- ガンダムエース誌連載の対談企画(全100回)をまとめたもので、全3巻に96回分の対談が収録されている。
関連書籍[編集]
- 『富野由悠季全仕事 1964-1999』(キネマ旬報社「キネ旬ムック」、1999年)
- ロングインタビュー及び、多くの業界人が富野を語っており、日本アニメ史の資料でもある。
- 『富野語録 富野由悠季インタビュー集(ラポートデラックス)』(ラポート、1999年)
- 『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』編:氷川竜介・藤津亮太(キネマ旬報社「キネ旬ムック」、2000年)
- 『ガンダム者 ガンダムを創った男たち』(講談社、2002年)
- 『富野由悠季の世界』(キネマ旬報社、2019年)
作詞提供[編集]
- 『ザ・ロンゲスト・ロード イン 破嵐万丈/鈴置洋孝』(1980年)
- 『LOVE PROFILE』たいらいさお(1983年)
- 井荻麟名義で全曲を作詞したアルバム。
- 『STARLIGHT SHOWER』MIO(現MIQ)(1984年)
- 井荻麟名義で「阿母麗(アモレイ)」、「Good-bye Tokyo」を提供。LPアルバムであったが、2012年にCD化された。
- 『REVERBRATION IN GUNDAM』井上大輔
- 『HEROES〜to my treasure〜』古谷徹(2008年)
- 「ララの夜想曲 -nocturne-」を井荻麟名義で作詞。作曲はGacktが手がけた。
原作・原案名義作品[編集]
以下の作品では、富野由悠季以外のスタッフの手によって制作された映像作品であっても、テロップでは「原作者」もしくは「原案者」とされ、矢立肇と名を連ねて表示される。なお、富野はガンダム第1作の企画案を当時サンライズへ30万円で売り渡したため(当時は業界の慣例としてそれが当たり前であった)、ガンダム関連商品の売上が富野自身に還元されることは長年なかった。
- 重戦機エルガイム OVA三部作(1986-1987年)
- 機動戦士SDガンダム(1988-1991年)及び、以降のSDガンダムシリーズ全作品
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989年)
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(1991-1992年)
- 機動武闘伝Gガンダム(1994-1995年)
- 新機動戦記ガンダムWシリーズ(1995-1998年)
- 機動新世紀ガンダムX(1996年)
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996-1999年)
- 機動戦士ガンダムSEEDシリーズ(2002-2007年)
- GUNDAM EVOLVEシリーズ(『EVOLVE 5』のみ原作・原案以外にも関与)(2003-2007年)
- 機動戦士ガンダム MS IGLOOシリーズ(2004-2009年)
- 機動戦士ガンダム00シリーズ(2007-2010年)
- 模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG(2010年)
- 機動戦士ガンダムUC(2010-2014年)
- 機動戦士ガンダムAGE(2011-2012年)
- ガンダムビルドファイターズシリーズ(2013年-2014年)
- ガンダムさん(2014年)
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(2015年)
その他、漫画・小説のガンダム作品などにも必ず名前が入っている。これはサンライズの監修を受けた正式なガンダム作品であることを意味する名義にもなっている[13]。
受賞[編集]
- 教育映画祭一般教養部門児童劇・動画部門の最優秀作品賞、第17回厚生省児童福祉文化賞: しあわせの王子演出(1975年)
- アニメグランプリ演出家部門、3期連続で1位
- 東京アニメアワード・優秀作品賞(『OVERMANキングゲイナー』)
- 第10回アニメーション神戸賞・劇場部門作品賞、第20回デジタルコンテンツグランプリ・優秀賞(『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』)
- 第11回AMDアワード 功労賞(2006年)
- 第42回シカゴ国際映画祭 アニメーション特別功労賞(2006年)
- ロカルノ国際映画祭 名誉豹賞(2009年)
- 平成アニソン大賞 作詞賞(1989年 - 1999年)(「ターンAターン」(井荻麟名義)、2019年)[14]
- 文化庁長官表彰(2019年)[15]
出演[編集]
映画出演[編集]
- 『ローレライ』(2005年) - 間宮大尉役(カメオ出演)。
- 『日本沈没』(2006年) - 京都の高僧役(カメオ出演)。
- 『少林少女』(2008年) - 凛の祖父(写真のみのカメオ出演)
- 『日本のいちばん長い夏』(2010年) - 今村均役
声の出演[編集]
- 『ガンダム Gのレコンギスタ』(2015年) - 農家のお父さん役(井荻翼名義)
CM出演[編集]
立体作品[編集]
- From First
- バンダイのHY2M 1/12ザク多数とPGガンダム1体を使用したオブジェ。2005年に開催された美術展『GUNDAM―来たるべき未来のために―』の上野の森美術館での開催時に新しく展示物に加わった作品で、大阪サントリーミュージアムでの開催時は展示されていない。
- ZAKUの夢
- From Firstのリニューアル。以前に富野がプロデュースしたブロンズ像作品『大地より』(上井草駅前に展示)の鋳造失敗品を流用して作った壊れたガンダム像を、12体のザクが取り囲む作品。おもちゃのまちバンダイミュージアムにて展示されている。
- 1/1ガンダム(監修)
- 静岡ガンダムでは、ビームサーベルへの投影映像を監修(コンテも作成)。元々富野は実物大ガンダムが作られている事自体を知らされていなかったが、完成間際に「頭部の可動、ミスト噴射、発光」を提案し、そのために工期が一ヶ月遅延したとされている(ただし1993年に作られた「10mのVガンダム」では頭部及び肘関節の可動が実現している事から、可動が考えられていなかったというのは多少不自然である)。また、2022年福岡に完成予定の『RX-93ff νガンダム』のカラーリング等も富野氏によるものである。
脚注[編集]
- ↑ a b “「アムロ父子の確執は創作ではなかった」 40周年『ガンダム』富野由悠季監督が語る戦争のリアル” (日本語). 朝日新聞デジタルマガジン&[and]. 2021年7月24日確認。
- ↑ a b c “人物と其勢力 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2021年7月24日確認。
- ↑ a b c “ガンダム監督の「敗北者宣言」【富野由悠季】” (日本語). 公 研 (2020年9月1日). 2021年7月24日確認。
- ↑ a b c “富野喜平次 (第8版) - 『人事興信録』データベース”. jahis.law.nagoya-u.ac.jp. 2021年7月24日確認。
- ↑ a b “大衆人事録. 第14版 東京篇 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2021年7月24日確認。
- ↑ “日本紳士録. 第3版 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2021年8月26日確認。
- ↑ a b c “人事興信録. 第13版(昭和16年) 下 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2021年8月26日確認。
- ↑ a b c d e “人事興信録. 第14版 下 - 国立国会図書館デジタルコレクション” (日本語). dl.ndl.go.jp. 2021年7月24日確認。
- ↑ 後半の演出。つまり初のチーフディレクター作品という事になるが、実際には初期数話に関わった程度であり、演出は前半に引き続き木下蓮三が行っている(『富野由悠季全仕事』p430)。
- ↑ イラスト構成で見せる非アニメ作品。
- ↑ クレジット表記は無し、上映時間は3分35秒。(『富野由悠季全仕事』p364より)
- ↑ 下巻の初版は第17〜22章(総77頁分)が欠落している。
- ↑ 太田垣康男 (2019年5月1日). ガンダムサンダーボルト、作者がMSのデザインを自由に出来る権利を連載前に取得!?. インタビュアー:吉田尚記. ニッポン放送.. オールナイトニッポン.com. 2019年11月11日閲覧。
- ↑ “平成アニソン大賞”. ソニー・ミュージックエンタテインメント. 2019年3月8日確認。
- ↑ 令和元年度文化庁長官表彰名簿
- ↑ 堺 雅人×富野監督共演のスカパー!最新CM「ココロ動かすアニメ篇」本日より全国オンエア開始!
- ↑ “スカパー!ブランドTVCM堺雅人さん出演の最新CM共演はアニメーション監督の富野由悠季さん!”. 2016年3月4日時点のオリジナル(リンク切れ)よりアーカイブ。2014年4月13日確認。