四戦紀聞
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四戦紀聞(しせんきぶん)とは、戦国時代の徳川家康に関する重要な4つの戦いに関する史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は江戸幕府の幕臣・根岸直利だが、この直利の原著に、3男の木村高敦[1]が訂正増補を加えているので、父子2代にわたる著書ということになる。成立は宝永2年(1705年)なので、江戸時代中期である。
別称は『四戦記』(しせんき)、『四戦記聞』(しせんきぶん)。
内容[編集]
全4巻。徳川家康の重要な4つの合戦について1巻ずつ記している。
1巻は元亀元年(1570年)の姉川の戦い、2巻は元亀3年(1572年)の三方ヶ原の戦い、3巻は天正3年(1575年)の長篠の戦い、4巻は天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いである。この「四」つの合「戦」から、『四戦紀聞』と名付けられている。
確かにこの4戦は家康にとって重要な合戦だが、もっと重要な慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いが無い。これについて直利は、関ヶ原については子の高敦に委ねたことを書いている。