名誉団長

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名誉団長(めいよだんちょう)は、

  • 国や公的な団体から海外に派遣される使節団や訪問団ないしスポーツ代表団などの名誉職のこと。 地方議会会派でも名誉職として置かれることがある。
  • 消防団を設置する市町村、ないし消防団が独自に定め、消防団長及びその経験者の功労を称えるために授与する称号或いは栄誉職。関連するの称号として名誉副団長、名誉分団長、名誉部長名誉班長名誉団員(または名誉消防団員)などがある(名誉副団長、名誉分団長本項で解説)[1]

名誉団長[編集]

使節団・訪問団、地方議会会派の名誉団長[編集]

政治や文化、スポーツなどの分野で国際交流競技参加の目的で派遣される国または公的な組織の使節団・訪問団、代表団の名誉職として名誉団長が選任されることがある。皇族王族政治家が務めることが多く、日本の皇族では、三笠宮家寛仁親王1991年1月11日、第14回国際スキー指導者会議の日本公式代表団名誉団長として開催国オーストリアに出向いているほか[2]、政治家では、1990年9月14日に元首相竹下登日本太極拳連盟から日中太極拳合同演武に参加する日本代表団名誉団長に委嘱されているほか[3]、1991年6月19日には同じく元首相の宇野宗佑が日本とモンゴルの文化交流を図る日本モンゴル文化交流使節団名誉団長としてモンゴルに赴いている[4]。 また、地方議会でも会派の名誉職として名誉団長が任免されることがある[5]

消防団における名誉団長[編集]

日本国内の消防団では、地域により元消防団長を顕彰する目的で名誉団長の称号を制定されている事例がある。自治体によっては名誉消防団長を正式名称とする。主に兵庫県赤穂市消防団、兵庫県尼崎市消防団、兵庫県伊丹市。消防団、兵庫県西宮市消防団、大分県日田市消防団、大分県別府市消防団、宮城県村田町消防団、北海道美唄市消防団、北海道月形消防団において制定している

名誉団長の称号を設置する自治体、消防団により若干の相違はあるが、名誉団長の受称者は顕彰状、名誉消防団長章(名誉団長章)法被などが授与される。また、類似した称号に名誉消防団員(名誉団員)などがある。

愛知県知多市消防団では、栄誉職として名誉団長が設置されており、退団した前団長が一定期間、名誉団長の職に任ぜられることとなっている。また、副団長経験者には名誉副団長の称号が贈られている[6]


名誉副団長[編集]

消防団における名誉副団長[編集]

宮崎県西米良村では西米良村名誉消防団員条例の中で栄誉称号として名誉部長を規定しており、30年以上消防団員として勤続し、部長の階級を最後に退団した者に対し、村長議会の承認を得て名誉部長の称号を授与されている。上位の称号に名誉団長、下位の称号に名誉部長、名誉班長、名誉団員がある[1]

名誉分団長[編集]

消防団における名誉分団長[編集]

愛知県知多市消防団では、栄誉職として名誉分団長が設置されており、退団した前分団長が一定期間、名誉分団長の職に任ぜられることとなっている[6]

脚注[編集]

  1. a b 西米良村ウェブサイト「西米良村名誉消防団員条例」参照。
  2. 「三笠宮寛仁ご夫妻 オーストリアへ スキー国際会議ご出席」『読売新聞』1990年12月12日東京夕刊14頁参照。
  3. 「北京アジア太極拳代表団名誉団長に竹下登氏」『読売新聞』1990年9月15日東京朝刊18頁参照。
  4. 「宇野前首相が文化交流使節団の名誉団長としてモンゴルに出発」『読売新聞』1991年6月19日東京朝刊2頁参照。
  5. 例えば、1995年5月9日に長野県議会で複数の会派が合流して結成された統一会派「県政会」では名誉団長職を設けている。「統一会派「県政会」を結成 団長に石田治一郎氏--県議会の安定多数を獲得/長野」『毎日新聞』1995年5月10日朝刊地方版/長野参照。
  6. a b 知多市ウェブサイト「知多市消防団規則」参照。

参照文献[編集]

報道資料[編集]

  • 『毎日新聞』1995年5月10日朝刊地方版/長野
  • 『読売新聞』1990年12月12日東京夕刊
  • 『読売新聞』1990年9月15日東京朝刊
  • 『読売新聞』1991年6月19日東京朝刊

インターネット資料[編集]

関連項目[編集]