皇族
ナビゲーションに移動
検索に移動
皇族(こうぞく)とは、一般に皇帝の親族のことを指す。日本では天皇の親族のうち皇統に属する人物とその妃を指して呼ばれ、2015年現在は19名が該当している。
日本の皇族[編集]
日本における皇族は「天皇の一族」のことであり天皇は含まれないものとされている。歴代天皇[1]の男系の子孫とその妃によって構成されている。基本的に皇族に期待される役割は2つあり、1つは天皇の血のスペアとしての役割と、もう1つは「天皇の藩屏」としての役割である。血のスペアとしての役割とは天皇が崩御した際に即位して皇位を継承する役割である。皇位は直系で継承されることが基本であるが直系の血筋が絶えた時には傍流の皇族が即位することもある。実際に近世では江戸時代に118代天皇の後桃園天皇が夭折した際、傍流の閑院宮家から光格天皇が即位している。もう1つの「天皇の藩屏」とは天皇が政争や世間の雑事に巻き込まれて権威を失わないように防波堤となる役割のことである。
皇族の範囲[編集]
現在の皇室典範は皇族の範囲を「皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王を皇族とする。」[2]と定めている。なお現行の皇室典範の下では太皇太后(先々帝の皇后)、王(天皇の曽孫以下の男子)、王妃(王の配偶者)がいた例は無い。
日本以外における皇族[編集]
歴史上、中国の歴代王朝において皇帝が即位した場合、その一族は皇族とされてきた。欧州においても神聖ローマ帝国、東ローマ帝国、ローマ帝国などで皇帝の一族が皇族と見なされていた。なお、国王の場合は王族、公族と見なされる。
注釈、出典[編集]
- ↑ 現在存命中の皇族では大正天皇が共通の先祖である。
- ↑ http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO003.html