利用者:Shingo.a/YHWH
ヤハウェ YHWH | |||||||||||||||||||||||||||
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YHWHとは、聖書中に出てくる唯一神の名前である。
概要[編集]
正確な発音が忘れ去られており、どのように発音するかは失われてしまった。聖書中でいたずらにこの名前を出す事は禁忌とされている事が発音されなくなった理由とされている。
ヤハウェとされる事が一般的らしいが、そのように訳されている日本語訳の聖書は見当たらず、ヱホバとかエホバとか主と訳されている聖書の方が簡単に見つかる。
日本語訳について[編集]
聖書中のどの箇所に出てくるのか分かる翻訳と分からない翻訳がある。日本語訳だと以下のようになる。
- 文語訳
- 「ヱホバ」で表されている。旧約聖書にのみ出てくる。新約聖書には記載は無い。1880年代。
- 口語訳
- 「主」に置き換えられ、区別できなくなっている[1][2]。1950年代。
- 新改訳
- 太字で「主」として表記されるようになり、出現箇所は区別できるようになった。1970年代。
- 新世界訳
- 「エホバ」と表記されるようになり、さらに新約聖書中にも神の名を復元する事が行われ、その事が問題視される事が多い。1980年代。
この統計から統計学的に分かる事は、日本語の聖書は不完全なものしかないのでは?という事である。日本語しか分からない読者は複数の日本語の聖書を読み比べないと、元のヘブライ語やアラム語やギリシャ語の聖書にはどのような意味で書かれていたのか、もはや判別不可能な状況に陥っていると見られている。
性格[編集]
創造者という立場上、物事を誰よりも把握しているという描写が多い[3]。人間のことも人間以上に知っていると描写されている[4][5]。
初めが無く終わりも無い神として定義されており、人間にとっての1000年は神にとっては1日のような感覚でしかないとされている[6]。
この神には人間的な感情や感覚も備わっており[7]、むしろそれを人間に与えた神とされているが、人間がこの神について理解するには時間が掛かる、という風に描写されている事が多い[8]。
一種の究極的な存在とされ、他の神々に見られるような供え物やお賽銭などは別に必要無く、むしろ全ての物を創られた[9]ので全ての物を所有していると聖書中では述べられている。
他にも「万軍の神」「アブラハム、イサク、ヤコブの神」「秘密をあらわすひとりの神」といった称号が幾つもあり、それを確認するだけでも幾つもの属性をお持ちである事が分かる[10]。
その他[編集]
聖書は人間を使ってこの神が書かれたとする説もあり[11]、聖書を読んで書いてある事を守り行う事がこの神に喜んでいただける方法とされている[12]。この唯一神とイエスを知る事が永遠の命につながるらしい[13]。
祈りを聞かれる神とされるが[14]、祈りに応えるかどうかは神の意志によるとされ[15]、聖書を理解していない場合、応えてもらえる祈り方ができない場合が多いと見られている。しかし、全ての人を救うつもりであるとも読める[16]。
性格について考察[編集]
- 「愛情深い父親」と表現される事が多い。[17][18]。他には、「地に、いつくしみと公平と正義を行っている者」という表現がある[19][20]。他にも「真実なる神であって、偽りなく、義であって、正である。」とされる[21][22]。
- 恐らく人間が想定し得る全ての性格を包含しておられる。原則的に、与えられる物は持っている物である。持っていない物を与える事は出来ない。神に創られた存在であるとする人間に性格が存在している以上、性格を持っている人間を創ったとされる神が性格を持っていないという考えは、考えられない事である。神は人間ではないので、多重人格者のようでも各人格を完全に制御下に置いていると考えられる。
- というか人間にどの性格を与えるかどうか自体、創造者の裁量次第なので、人間に与えられていない性格を創造者が有していても不思議ではない。
- やはり、「神は自分のかたちに人を創造された。」[23]とある通り、性格が明確に存在する人間は特別な存在とされていると分かる。
- 全能者なら何でもできるはずであり、「神は自分のかたちに人を創造された。」とあるのであれば、神は人間が思う以上に人間に近い存在とも考えられる。
ウィキペディアで除去された、YHWHの特徴[編集]
ヤハウェは「万軍の神」[24][25]との称号がある通り、その裁きは圧倒的で容赦を知らない事で知られており、その名を口に出す事すら恐れられて正確な発音が忘れ去られたほどである[26]。しかし「みなしごの父、やもめの保護者」ともあるように、単に厳しいだけの方ではない[27]。他にも称号として「イスラエルの神」、「救主」、「天を創造された主」[28]、「全能者」、「アルパでありオメガ」[29]、「ねたむ神」[30]、「秘密をあらわすひとりの神」[31][32]などがある。性格は怒ることに遅いとされる[33]。特に何かを必要とされる事も無い事が分かる[34]。滅びを逃れるためには徹底的な行動が求められる[35][36][37]。またヤハウェはサタンを責める事のできる存在である[38]。
- 裁きの例:
- ヤハウェの預言者エリシャを侮辱した子供らの内、計42人を雌熊2頭によって処刑[39]
- ノアとその家族を除く全ての人を地球上から排除(ノアの方舟)[40]
- ロト達を去らせた後に硫黄と火の雨でソドムとゴモラの都市を丸ごと焼却処分[41]
- エジプトの王から捕虜、また家畜を含む全ての長子を処刑[42]
- エジプト軍の戦車と騎兵全てを海の底に沈めた[43][44]
- しかもヤハウェは自分の事を語り伝えさせるためにエジプトにあえてそうした。まさに策士である[45][46]
- ご自分の民が偶像崇拝(金の子牛)にそれた時にまさかの絶滅宣言[47]
- モーセに反逆したコラとそれに属する全ての人々及びその所有物を地面に飲み込ませた[48]
- 一人のみ使いを遣わして一晩のうちに敵軍の18万5000人を処刑[49][50][51]
- 人類を救う手立てとしてご自分のひとり子イエス・キリストが処刑される事を許した[52][53]
彼は悪しき者を生かしておかれない、苦しむ者のためにさばきを行われる。 - ヨブ記36章6節(口語訳)
- ヤハウェの嫌われるもの:
主の憎まれるものが六つある、否、その心に、忌みきらわれるものが七つある。すなわち、高ぶる目、偽りを言う舌、罪なき人の血を流す手、悪しき計りごとをめぐらす心、すみやかに悪に走る足、偽りをのべる証人、また兄弟のうちに争いをおこす人がこれである。 - 箴言6章16節から19節(口語訳)
- ヤハウェの求められること:
主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。 -ミカ書6章8節後半(口語訳)
- 外見上の特徴
- 人は神を見て生きていく事はできないとされる[54][55]。モーセは神を見る事を恐れた[56][57]。預言者エリヤの前を主が通り過ぎた際には、風や地震、火の中に主はおられなかったとされている[58][59]。
ウィキペディアで除去された登場作品[編集]
映画[編集]
- 聖杯が隠されている迷宮に神の呼び名を知らないと通れない通路が出てくる。主人公は「Jehovah」の綴りで足元を踏み外して奈落の底に落ちそうになるが何とかよじ登り、ラテン語の「Iehova」の綴りで通路を通過する場面がある。
改竄と見られる箇所[編集]
口語訳の出エジプト記34章14節では「ねたむ神」と表現されているが、新共同訳では「熱情の神」と表現されている。
複数の訳を調べると、新共同訳が改竄されている聖書であるように見える。
一部理解できない箇所[編集]
ヤハウェは普通の人間には考えつかないような行動を取る・取ろうとされる事がある。
- これ、なぜわざわざ救った民を滅ぼしつくす程なのか、当時のモーセも理解できなかったと思う。
- 考察としては、モーセから子孫を起こし直した方が扱いやすい民になるという事を、この時点で神は既に予測済みだった可能性が一応考えられる。その時点でモーセが執り成しをしたのは、神のレベルで物事を予測する事は出来なかったというだけかもしれない。
- 一度前例を作らないと人間は理解できない傾向があるので、神は既に結果を予測済みだったが、人間に理解させるための「前例を作る」という事で、モーセの意見を取り入れる事にされたのかもしれない。
- 結局の所、人間には何百年、何千年か後にしか理解できないような事を、全能の神は一瞬で見抜いて最初で最善の提案をする事ができる、という事なのかもしれない。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ I AM THAT I AM(出エジプト記3章14節:欽定訳聖書)
出典[編集]
- ↑ 「萬軍のヱホバ」“マラキ書(文語訳)3章10節”. ウィキソース (2017年12月18日). 2018年11月19日確認。
- ↑ 「万軍の主」“マラキ書(口語訳)3章10節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月19日確認。
- ↑ “マタイによる福音書(口語訳)6章3,4節”. ウィキソース (2018年5月29日). 2018年11月13日確認。
- ↑ “ルカによる福音書(口語訳)12章7節”. ウィキソース (2018年11月1日). 2018年11月13日確認。
- ↑ 主は心を見る。“サムエル記上(口語訳)16章7節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月13日確認。
- ↑ “ペテロの第二の手紙(口語訳)3章8節”. ウィキソース (2017年10月7日). 2018年11月13日確認。
- ↑ 愛がある。“ヨハネによる福音書(口語訳)”. ウィキソース (2018年2月10日). 2018年11月13日確認。
- ↑ “使徒行伝(口語訳)17章27節以降”. ウィキソース (2015年4月25日). 2018年11月13日確認。
- ↑ “使徒行伝(口語訳)17章24節以降”. ウィキソース (2015年4月25日). 2018年11月11日確認。
- ↑ “ヤハウェ#聖書中に見られるヤハウェの主な特徴”. ウィキペディア (2018年5月10日). 2018年11月14日確認。
- ↑ “テモテへの第二の手紙(口語訳)3章16節”. ウィキソース (2018年3月8日). 2018年11月11日確認。
- ↑ “ヨシュア記(口語訳)1章7,8節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月14日確認。
- ↑ “ヨハネによる福音書(口語訳)17章3節”. ウィキソース (2018年2月10日). 2018年11月13日確認。
- ↑ “詩篇(口語訳)65篇2節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月11日確認。
- ↑ “ヨハネの第一の手紙(口語訳)5章14節”. ウィキソース (2017年1月2日). 2018年11月11日確認。
- ↑ “テモテへの第一の手紙(口語訳)2章4節”. ウィキソース (2018年3月8日). 2018年11月13日確認。
- ↑ 「あなたの父」“申命記(口語訳)32章6節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月19日確認。
- ↑ 「みなしごの父、やもめの保護者」“詩篇(口語訳)68章5節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月20日確認。
- ↑ “ヱレミヤ記(文語訳)9章24節”. ウィキソース (2012年7月9日). 2018年11月20日確認。
- ↑ “エレミヤ書(口語訳)9章24節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月20日確認。
- ↑ “申命記(口語訳)32章4節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2018年11月20日確認。
- ↑ “申命記(文語訳)32章4節”. ウィキソース (2012年7月9日). 2018年11月20日確認。
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- ↑ “#1 ドキュメンタリー「シナイの砂漠と出エジプトの道筋」日本語字幕”. サンライズミニストリー (2012年7月4日). 2017年9月27日確認。7:30以降
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- ↑ 出エジプト記(文語訳)#3章6節
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- ↑ イザヤ書(口語訳)#41:8
- ↑ ヤコブの手紙(口語訳)#2:23
- ↑ 出エジプト記(口語訳)#3:13,14
- ↑ “出エジプト記(文語訳)34章14節”. ウィキソース (2018年7月19日). 2019年10月13日確認。
- ↑ “出エジプト記(口語訳)34章14節”. ウィキソース (2018年7月13日). 2019年10月13日確認。
- ↑ 出エジプト記(口語訳)#32:7-14
関連項目[編集]