円鏡寺

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円鏡寺(えんきょうじ)は、岐阜県本巣郡北方町にある高野山真言宗別格本山寺院である。

概要[編集]

平安時代初期の弘仁年間(810年から824年)に、弘法大師空海嵯峨天皇の勅命により創建したといわれるこの地方ではきっての名刹である。永延年間(987年から989年)、高僧の良祐は中興の祖となり、一条天皇の勅命でしばしば参内して嵯峨御料所内の久遠定院の一院と寺領800石を与えられ、この寺の発展の基礎を整えた。その後、織田信長豊臣秀吉徳川家康らの時代になっても彼らからの朱印をいずれも受けて、寺運も繫栄した。

境内はおよそ3万平方メートルと広大で、本堂に大師堂、楼門、鐘楼、奥書院、庫裏、宝物庫などが建ち並んでいる。古刹で弘法大師ゆかりの寺院であるため、多くの文化財を有しており、その一つである円鏡寺楼門鎌倉時代後期の永仁4年(1296年)に建立されたといわれ、国の重要文化財に指定されている。その他にも本尊にある聖観音立像、木像不動明王立像、木造金剛力士立像2体などはいずれも国の重要文化財に指定されており、これらは運慶の作と言われている。その他にも多くの寺宝があり、これらは岐阜県の文化財に指定されている。

アクセス[編集]

樽見鉄道樽見線 北方真桑駅より徒歩で約20分。

岐阜バス「北方円鏡寺前」バス停が最寄である。徒歩で約2分。

外部リンク[編集]