公立夜間中学校
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公立夜間中学校(こうりつやかんちゅうがっこう)とは、夜間に日本の中学校相当の教育が行われる公立学校。
概要[編集]
元々、太平洋戦争後の戦後日本の混乱期に浮浪児対策として誕生した学校である。
日本が復興に向かうと貧困あるいは差別などの理由で、中学教育をまともに受けられなかった16歳以上の青年、成年者や、学資等の理由で旧制高等小学校や旧制中等学校へ進学できなかった人々の学びの場となった。文部科学省が99%以上の義務教育就学率を発表する中で消滅しかけたが、2017年施行の教育機会確保法に基づいて、国は各都道府県と政令市に1校以上の設置を促している。
2022年現在でも、授業が満足に受けられなかった不登校生徒や日本語を母語としない国外出身生徒に対する公私立通信制中学校や学齢児童生徒向けの昼間の県立等の受け皿支援学校やが全国で整わない中、夜間中学の存在価値が薄れることは無く、これらの生徒の学びの場となっている。
一般の中学校と同じく授業が週に5日で、全課程を修了すると中学卒業資格が得られることになる。学費は無料。2020年1月時点の統計では全国でおよそ1700名が学んでいるとされている。