佐江衆一
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佐江 衆一(さえ しゅういち、昭和9年(1934年)1月19日 - 令和2年(2020年)10月29日)は、日本の小説家。第9回新田次郎文学賞受賞。本名は柿沼 利招(かきぬま としあき)。
来歴[編集]
東京府出身。当初、コピーライターであったが、昭和35年(1960年)に作家としてデビューする。実体験を基にした年老いた両親の介護を描いた平成7年(1995年)の「黄落」がドゥマゴ文学賞を受賞し、ベストセラーとなった。「北の海明け」で新田次郎文学賞を、「江戸職人綺譚」で中山義秀文学賞を受賞した。
令和2年(2020年)10月29日午後2時24分、肺腺癌のため、神奈川県藤沢市の病院で死去。86歳没。
著作[編集]
- 『すばらしい空』新潮社 1969 のち角川文庫
- 『太陽よ、怒りを照らせ』新潮社 1971
- 『鼠どもへの訴状』文藝春秋 1972 のち角川文庫
- 『猫族の結婚』冬樹社 1973 のち角川文庫
- 『闇の向うへ跳ぶ者は』新潮社 1973
- 『通り過ぎる橋』冬樹社 1974
- 『裸の騎士と眠り姫』文藝春秋 1974
- 『終りの海』冬樹社 1974
- 『風』初谷行雄(韻文叢書) 1975
- 『困った綾とり』新潮社(書下ろし新潮劇場) 1975
- 『壁の中 初期作品集』西沢書店 1975
- 『禿げの子供たち』角川文庫 1975
- 『遥か戦火を離れて 学童疎開』角川書店 1976
- 『贋人形』筑摩書房 1977
- 『犬が鏡をのぞくとき』立風書房 1977
- 『旅人の時計』角川書店 1977
- 『裸足の精神』毎日新聞社 1979
- 『海からの眺め』新潮社 1979
- 『空は青か』毎日新聞社 1980
- 『洪水を歩む 田中正造の現在』朝日新聞社 1980
- 『ひとり旅の帽子』文化出版局 1981
- 『藤沢さんぽみち 藤沢三十六景』藤沢風物社 1981
- 『浅草迷宮事件』集英社 1982
- 『横浜ストリートライフ』新潮社 1983 のち文庫
- 『バブル(小さな泡)』新潮社 1983
- 『けんかの仕方教えます』岩波ジュニア新書 1984
- 『奇妙な惑星』福武書店 1984
- 『老熟家族』新潮社 1985 のち文庫
- 『リンゴの唄、僕らの出発』集英社 1986 のち講談社文庫
- 『消えた子供』福武書店 1986
- 『ブレンド家族』筑摩書房 1988
- 『北の海明け』新潮社 1989 のち文庫
- 『花下遊楽』文藝春秋 1990
- 『捨剣 夢想権之助』新潮社(新潮書下ろし時代小説) 1992 のち文庫
- 『子づれ兵法者』講談社 1992 のち文庫、ハルキ文庫
- 『田中正造』岩波ジュニア新書 1993
- 『風狂活法杖』徳間書店 1993 のち文庫
- 『神州魔風伝』講談社 1994 のち文庫
- 『黄落』新潮社 1995 のち文庫
- 『江戸職人綺譚』新潮社 1995 のち文庫
- 『老い方の探求』新潮社 1996 のち文庫
- 『伊勢奉行八人衆』PHP研究所 1996
- 『江戸は廻灯籠』講談社 1997 のち文庫
- 『女剣』PHP研究所 1997 「からたちの記」と改題、講談社文庫、「女剣士」ハルキ文庫
- 『幸福の選択』新潮社 1997 のち文庫
- 『午後の人生』立風書房 1997
- 『クイーンズ海流』新潮社 1999
- 『北海道人 松浦武四郎』新人物往来社 1999 のち講談社文庫
- 『不惑 人生の元気力』講談社 2000 「50歳からが面白い」と改題、文庫
- 『自鳴琴からくり人形 江戸職人綺譚』新潮社 2000 のち文庫
- 『佐江衆一集』リブリオ出版(げんだい時代小説) 2000
- 『わが屍は野に捨てよ 一遍遊行』新潮社 2002 のち文庫
- 『65歳おじさんの英会話勉強が楽しくなる本』PHPエル新書 2003
- 『商魂』PHP研究所 2003 「江戸の商魂」講談社文庫
- 『士魂商才 五代友厚』新人物往来社 2004 のち講談社文庫、ハルキ文庫
- 『地球一周98日間の船旅』祥伝社 2005
- 『剣と禅のこころ』新潮新書 2006
- 『長きこの夜』新潮社 2007
- 『動かぬが勝(かち)』新潮社 2008
- 『昭和質店の客』新潮社 2010
- 『兄よ、蒼き海に眠れ』新潮社 2012
- 『あの頃の空』講談社、2012
- 『エンディング・パラダイス』新潮社、2018