日本機関紙協会
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日本機関紙協会(にほんきかんしきょうかい)は、労働組合・市民団体などの機関紙・機関誌の発展を目的とする団体。
概要[編集]
1947年11月26日結成。東京都港区芝1-4-9の平和会館に全国本部を置き、14の地方組織がある。共同取材・共同デスク、編集者の教育・養成、講師派遣・斡旋、新聞作りに関する書籍の出版などを行っている。
2200を超える機関紙誌編集部及び個人が会員として加盟している。会員になると、雑誌『機関紙と宣伝』が送られてくる。会費は団体の構成員数によって異なる。入会には入会金が必要[1]。
警察系出版社である立花書房が出版した書籍によれば、日本共産党の主要外郭団体の一つである[2]。
綱領[編集]
綱領は下記の通りである[1]。
- 日本機関紙協会は、 戦争と虚偽の宣伝とたたかい、 真実を守りぬくためにたたかう。
- 日本機関紙協会は、平和と独立、生活と権利を守る民主的言論の育成強化のためにたたかう。
- 日本機関紙協会は、国民的宣伝戦線統一のためにたたかう。
歴史[編集]
戦後、労働運動、民主運動が大きく発展したが、これに危機感を持ったアメリカ占領軍は政府を通じて用紙統制を行い、労働組合や民主団体の機関紙への割り当てを制限した。こうした言論弾圧の中で、用紙獲得の場として設立されたのが日本機関紙協会である[3]。全国労働組合連絡協議会の提唱で労働組合など65団体の機関紙部・情宣部が設立に参加した[2]。
その後も毎日新聞社に委託していた7紙が印刷を突然拒否されるなど機関紙の発行が危ぶまれる状況となり、1948年9月に日本機関紙協会は「共同印刷所」設立趣意書を各団体に配布した。これに呼応して労働組合・民主団による共同印刷所の建設を求める運動が起き、1949年に日本機関紙印刷所(現・きかんし)[3]、1950年に関西共同印刷所が設立されることになった[4]。
脚注[編集]
関連項目[編集]
- 日本機関紙出版センター
- 美和書店 - 『機関紙と宣伝』取扱店