久留間鮫造

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

久留間 鮫造(くるま さめぞう、1893年9月24日 - 1982年10月20日)は、マルクス経済学者。元・法政大学経済学部教授、法政大学大原社会問題研究所長。

日本を代表するマルクス経済学者[1]。『資本論』等の抜粋カードを基にした『マルクス経済学レキシコン(全15巻)』(大月書店、1968年-85年)の編者として知られる。大谷禎之介佐々木隆治斎藤幸平などに影響を与えている。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『経済学史』(河出書房、1948年)
  • 『マルクス恐慌論研究』(北隆館、1949年)
  • 『恐慌論研究』(新評論、1953年)
  • 『価値形態論と交換過程論』(岩波書店、1957年)
  • 『増補新版 恐慌論研究』(大月書店、1965年)
  • 『貨幣論──貨幣の成立とその第一の機能(価値の尺度)』(大月書店、1979年)

共著[編集]

  • 『本邦消費組合論』(丸岡重尭共著、大原社會問題研究所出版部、発売:同人社書店、1922年)
  • 『学究生活の思い出』(末川博、恒藤恭、辻善之助、小島祐馬、高田保馬、斎藤勇、大塚金之助、戸田貞三、金田一京助、牧野英一共著、宝文舘、1954年)
  • 『経済学史』(玉野井芳郎共著、岩波書店[岩波全書]、1954年、改版1977年)

編著[編集]

  • 『高野岩三郎先生喜寿記念論文集 第1 インフレーション・統計発達史』(久留間鮫造等編、第一出版、1948年)
  • 『マルクス経済学レキシコン(全15巻)』(編、大月書店、1968年-85年)
  • 『普及版 マルクス経済学レキシコン(全8巻)』(編、大月書店、1995年)

訳書[編集]

  • アトリス・ポッター『消費組合發達史論――英國協同組合運動』(大原社會問題研究所[大原社會問題研究所叢書]、発売:同人社書店、1921年/同人社書店、1925年)
  • RosaLuxemburg『資本主義社会に於ける再生産の問題』(大原社會問題研究所[大原社會問題研究所叢書]、発売:同人社書店、1923年)
  • Karl Marx『剰余価値学説史([第1巻]第1分册・1巻2分冊・1巻3分冊・1巻4分冊・1巻5分冊・1巻6分冊・1巻8分冊)』(大原社會問題研究所[大原社會問題研究所パンフレット]、1923年)
  • カール・マルクス『猶太人問題を論ず』(細川嘉六共訳、同人社書店、1925年/岩波書店[岩波文庫]、1928年/一穂社、発売:紀伊國屋書店、2004年)
  • 『シュミットに與へたエンゲルスの手紙』(同人社書店、1927年)
  • ジョン・グラント『統計学古典選集 第3巻 死亡表に關する自然的及政治的諸觀察』(栗田書店、1941年/第一出版、1948年、復刻版1968年)
  • レキシス『自然科學と社會科學・人間社會に於ける大量現象の理論に就て』(栗田書店、1943年)

監修[編集]

出典[編集]

  1. 新田俊三久留間鮫造」日本大百科全書(ニッポニカ)

関連文献[編集]

  • 森戸辰男大内兵衛編『経済学の諸問題――久留間鮫造教授還暦記念論文集』(法政大学出版局、1958年)
  • 大谷禎之介『マルクスに拠ってマルクスを編む――久留間鮫造とマルクス経済学レキシコン』(大月書店、2003年)
  • 大谷禎之介、前畑憲子編『マルクスの恐慌論――久留間鮫造編『マルクス経済学レキシコン』を軸に』(桜井書店、2019年)
  • 降旗節雄著、佐々木隆治解説『新版 貨幣の謎を解く――価値形態論から現代金融まで市場経済の貨幣論的分析』(白順社、2020年)