ラガーレグルス

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ラガーレグルス
欧字表記Rugger Regulus[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色青鹿毛[1]
生誕1997年5月2日[1]
死没不明
登録日1999年6月10日
抹消日2000年10月20日
サクラチトセオー[1]
レインボーパーク[1]
母の父ドン[1]
生国日本国旗.png日本北海道門別町[1]
生産飯田義寛[1]
馬主奥村啓二[1]
調教師大久保正陽栗東[1]
競走成績
生涯成績8戦3勝[1]
獲得賞金8412万8000[1]
 
勝ち鞍
GIII ラジオたんぱ杯3歳ステークス 1999年

ラガーレグルス(欧字名:Rugger Regulus1997年5月2日 - 不明)は日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍は1999年ラジオたんぱ杯3歳ステークス

概要[編集]

  • 馬齢は旧馬齢で表記。特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[2]

1999年9月11日、阪神競馬場の新馬戦(ダート1200メートル)でデビューし勝利。続く野路菊ステークスでは、先行から抜け出して連勝、騎乗した佐藤哲三は「抜け出してから遊んでいた」と振り返っている[3]重賞初出走のデイリー杯3歳ステークスではレジェンドハンターの2着、東上して朝日杯3歳ステークスではエイシンプレストンの7着に終わるが、続くラジオたんぱ杯3歳ステークスでオースミコンドル以下を下して重賞初制覇。4歳初戦の共同通信杯4歳ステークスイーグルカフェの7着に終わるも、続く弥生賞ではフサイチゼノンの3着と盛り返す。

三冠第一戦の皐月賞では発走の寸前にゲート内で暴れて立ち上がり、鞍上の佐藤哲三を振り落として競走中止[4]。皐月賞での駐立不良によってゲート再審査が課せられることになり、まず5月6日京都競馬場で予行演習が行われ、この時は大きな問題も無くゲートを出た。本番のゲート試験は東京優駿(日本ダービー)を翌週に控えた5月20日、開催中の東京競馬場の昼休みに行われた。1回目の外枠からの発走は問題無くスタートしたものの、一部の観衆が大声で野次を飛ばす、柵をで叩くといった悪意ある行為を繰り返し、その影響はともかく2回目の内枠からの発走ではゲート内で立ち上がりゲート試験は不合格、東京優駿出走は不可能となった[4]。不合格後、騎乗の佐藤が件の観衆に詰め寄ろうとする一幕もあり、当日ゲート試験の様子を見ていた作家の藤代三郎によれば、佐藤からは「係員があわてて止めなければ、数人の客に殴りかかったかもしれないほどの怒り」が出ていたという[4]。東京優駿出走への道が断たれると放牧に出され、休養明け初戦には札幌記念を予定していたがゲート練習中の負傷で断念し、この後の調教中に右前脚に屈腱炎を発症したこともあって10月20日付で登録を抹消、現役を引退した。

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[2]およびnetkeiba.com[5]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1999.09.11 阪神 3歳新馬 11 1 1 6.4 (3人) 1着 佐藤哲三 53 ダ1200m(良) 1:14.6 (37.8) -0.1 (チハヤライデン)
0000.10.02 阪神 野路菊S OP 13 4 4 8.5 (1人) 1着 佐藤哲三 53 芝1600m(良) 1:35.1 (35.6) -0.3 (ブイイオン)
0000.10.23 京都 デイリー杯3歳S GII 11 6 6 3.8 (2人) 2着 佐藤哲三 53 芝1600m(良) 1:35.0 (34.1) -0.4 レジェンドハンター
0000.12.12 中山 朝日杯3歳S GI 16 7 14 4.1 (2人) 7着 佐藤哲三 54 芝1600m(良) 1:35.9 (37.3) -1.2 エイシンプレストン
0000.12.23 阪神 ラジオたんぱ杯3歳S GIII 15 2 3 4.2 (2人) 1着 佐藤哲三 54 芝2000m(良) 2:03.7 (36.0) -0.1 (オースミコンドル)
2000.02.06 東京 共同通信杯4歳S GIII 11 6 7 2.8 (2人) 7着 佐藤哲三 57 芝1800m(良) 1:50.6 (35.2) -0.9 イーグルカフェ
0000.03.05 中山 弥生賞 GII 16 8 15 3.5 (2人) 3着 佐藤哲三 55 芝2000m(良) 2:02.5 (35.6) -0.2 フサイチゼノン
0000.04.16 中山 皐月賞 GI 18 1 1 7.0 (3人) 中止 佐藤哲三 57 芝2000m(稍) エアシャカール

引退後[編集]

引退後は、2001年から門別町の名馬のふるさとステーションで種牡馬入りし、3年間の供用で11頭の産駒を出した[6]2005年12月31日付で転売されその後の行方は不明[7]

血統表[編集]

ラガーレグルス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ゼダーン系グレイソヴリン系
[§ 2]

サクラチトセオー
1990 黒鹿毛
父の父
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ
Kampala
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddey Fair
父の母
サクラクレアー
1982 鹿毛
*ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
*クレアーブリッジ
Clare Bridge
Quadrangle
Abeyance Lass

レインボーパーク
1984 黒鹿毛
*ドン
Don
1969 芦毛
Grey Sovereign Nasrullah
Kong
Diviana Toulouse Lautrec
Desublea
母の母
シルバーアロー
1970 黒鹿毛
*テスコボーイ
Tesco Boy
Princely Gift
Suncourt
ヒサエ *プリメロ
ミツマサ
母系(F-No.) ソネラ(USA)系(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 4 × 5 = 9.38% Hyperion 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典

脚注[編集]

  1. a b c d e f g h i j k l m n o ラガーレグルス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。
  2. a b ラガーレグルス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。
  3. 優駿』1999年11月号 76頁
  4. a b c 【藤代三郎・馬券の休息(103)】スタートについて~忘れられないラガーレグルス(2/2ページ)”. サンスポZBAT!競馬. サンケイスポーツ (2019年9月11日). 2020年4月4日確認。
  5. ラガーレグルスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月4日確認。
  6. ラガーレグルス 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。
  7. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年5月19日). 2022年5月19日確認。
  8. a b c ラガーレグルス 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。
  9. a b c d ラガーレグルスの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月4日確認。
  10. ミツマサ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。
  11. レインボークイーン”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地コラム. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月4日確認。

参考文献[編集]

  • 別冊宝島編集部編 『競馬裏事件史』宝島社、2005年
  • 優駿』1999年11月号、日本中央競馬会、1999年11月1日。
    • 「3歳戦ダイジェスト(9月)『野路菊ステークスはラガーレグルスが圧勝』」

外部リンク[編集]