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(かさ)とは、雨を避けるための道具である。中華人民共和国では古来から発達し、日本には朝鮮半島西部にあった国家「百済」から伝わった。

概要[編集]

傘は主にを防ぐのに使われるが、日傘のように厳しい陽射しからの紫外線を防ぐのにも使われる。使用しないときは折り畳めるようになっている。似たものにパラソルがある。

種類[編集]

男性用の紳士傘は色調が地味である。女性用はカラフルな色調であり、柄が細くなっている。ただし、葬儀に出席できるような地味な色調のものもある。子供用は安全性を考慮し、先端部分がまるいプラスチック製であるほか、やはり安全性を考慮し、色調が黄色や赤である。男性用、女性用、子供用、いずれも完全な専用ではなく、例えば女性が男性用の傘を使用しても奇異な目で見られることはない。折りたたみ傘は携帯に便利なよう、柄がスライド式に短くでき、傘を折りたためるようになっている。

短所[編集]

傘をさすと片手が塞がるという難点がある。このため自転車の運転ではレインコートを使う。大阪で販売されているさすべえは歩行者に衝突する可能性があり、危険である。また、バッグなどは傘の持ち手に引っ掛けることもできるが傘を破損させることがある。が強いときに使用すると破損することがある。

象徴としての傘[編集]

傘がなくて困っている相手に傘を差し出す行為は、「思いやり」の象徴として、しばしば文学・映像作品などに描かれる。二人で一緒の傘に入る場合は「相合傘」と呼ばれ、共同性や(男女の)恋愛関係が強調される。

  • アニメ映画『となりのトトロ』では、少年カンタが主人公の少女サツキに黙って傘を差し出すシーンがある。普段は冷たい仕打ちをしておきながら、いざとなると黙って傘を差し出すあたり、お手本のようなツンデレである。
  • アニメ『名探偵コナン』のテーマ曲『キミがいれば』には、「この世にもしも傘がたったひとつだとしても捜してキミに渡すよ」という歌詞が登場し、「傘」が象徴的な存在として描かれている。
  • 漫画『ヤンキー君と白杖ガール』では、ヤンキーの森生が傘を差し出して相合傘をしたことが、弱視のヒロイン・ユキコからの好感度が高まる契機となっている(第7話)。のちに、ユキコは森生に対して「オマエはきっと色んな人に傘を差し出せるそういう奴だ」と感想を述べる。これが物理的な「傘」ではなく、象徴的な「思いやり」の隠喩であることは言うまでもあるまい(第10話)。

関連項目[編集]

本のアイコン.pngよみものプロジェクトのライターが『自転車移動にオススメの雨具』を執筆しています。