ヨドコガタスジシマドジョウ
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ヨドコガタスジシマドジョウ | |
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分類 | |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
綱 | 条鰭綱 |
目 | コイ目 |
上科 | ドジョウ上科 |
科 | ドジョウ科 |
属 | シマドジョウ属 |
種群 | スジシマドジョウ種群 |
種 | コガタスジシマドジョウ |
亜種 | ヨドコガタスジシマドジョウ |
名称 | |
学名 | Cobitis minamorii yodoensis Nakajima, 2012 |
和名 | ヨドコガタスジシマドジョウ (淀小型筋縞泥鰌) |
保全状況 | |
環境省レッドリスト | 絶滅危惧IA類 |
ヨドコガタスジシマドジョウとは、コガタスジシマドジョウの亜種である。
概要[編集]
体長は50~70cm。コガタスジシマドジョウの中では大型である。
骨質盤は円状。尾鰭には後縁部を縁取った形の黒紋がある。
尾鰭の付け根にある斑紋は上は明確だが、下は不明瞭である。
生態[編集]
淀川と宇治川に分布していた。オオガタスジシマドジョウやオオシマドジョウ、チュウガタスジシマドジョウと生息地が重なる[1]。
5-7月に繁殖する。
分類[編集]
1987年に斉藤 憲治と相澤 裕幸が初めて報告し、「スジシマドジョウ小型種淀川型」という仮名が付けられる[2]。
2012年4月25日に中島淳らが小型種淀川型に「ヨドコガタスジシマドジョウ」と命名する[3]。
同年12月14日、中島淳がヨドコガタスジシマドジョウを新亜種記載し、“Cobitis minamorii yodoensis“という学名を名付ける。“yodoensis“は「淀川産の」という意味である[4]。
遺伝子的にサンヨウコガタスジシマドジョウに近いが、形状的な差がある為、別亜種とされている。
人間との関係[編集]
淀川では1987年、宇治川では1996年を最後に確認されていない。
第 4 次レッドリストでは、ビワコガタスジシマドジョウと別亜種として再評価をすることが出来なかった為、ビワコガタに含んで評価していたが、2017年に別亜種として評価された[5]。
2015年の京都府レッドリストでは、これまで「スジシマドジョウ」として掲載されていたのが、今回で細分化され、ヨドコガタスジシマドジョウか絶滅種としてランクインした[6]。
出典[編集]
- ↑ 三内悠吾「京都府淀川流域におけるオオガタスジシマドジョウの記録」、『ICHTHY - Natural History of Fishes of Japan』第24巻、2022年、 37-40頁、 。
- ↑ K., Saitoh; H., Aizawa (1987). “Local Differentiation within the Striated Spined Loach (the striata Type of Cobitis taenia Complex)”. Japanese Journal of Ichthyology 34 (3): 334-345. .
- ↑ 中島淳、洲澤譲、清水孝昭、斉藤憲治「日本産シマドジョウ属魚類の標準和名の提唱」、『魚類学雑誌』第59巻、2012年、 86-95頁。
- ↑ Jun, Nakajima (2012). “Taxonomic study of the Cobitis striata complex (Cypriniformes, Cobitidae) in Japan”. Zootaxa 3586: 103-130. .
- ↑ 環境省「環境省レッドリスト 2017 において特筆すべき種のカテゴリーと評価の理由」2017年3月31日。
- ↑ 川瀬成吾 (2015年). “ヨドコガタスジシマドジョウ”. 京都府レッドリスト2015. 2024年6月30日確認。