オオガタスジシマドジョウ

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オオガタスジシマドジョウとは、スジシマドジョウ種群の一種である。

形状[編集]

L1・L3・L5は縦条。

L2とL4は、河川個体群は存在しないが、琵琶湖個体群は不鮮明である[1]

骨質版は円状。尾鰭付け根にある黒紋は河川個体群は上部は鮮明で、下部は不鮮明。琵琶湖個体群はどちらも明確で繋がる[1]

ビワコガタスジシマドジョウに似るが、ビワコガタは尾鰭付け根の黒紋が上部は明瞭であるが、下部は不鮮明で、繋がらない事で同定出来る。

生態[編集]

4–6月に琵琶湖に流入する河川や水路に産卵する。

人間との関係[編集]

琵琶湖の環境変異や堰による遡上阻害、農業用水路のコンクリート化、ブラックバスによる捕食によって数を減らしている。

湖西地域では土地改良区や農家と行政が連携し、放棄水田を湿地生まれ変わらせた。この場所は本種の産卵場として使われる。

琵琶湖博物館では系統保存が行われている。

出典[編集]

  1. a b 北野大輔「大津市のオオガタスジシマドジョウ河川個体群の形態と農業水路における季節消長」、『淡海生物』第5巻、2024年、 22-27頁。