マリオカートWii

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マリオカートWii
Mario Kart Wii
ジャンルアクションレースゲーム
対応機種Wii
開発元任天堂
運営元任天堂
販売元任天堂
プロデューサー紺野秀樹
ディレクター大八木泰幸
音楽太田あすか
永松亮
シリーズマリオカートシリーズ
人数1 - 4人
(Wi-Fi対戦時は2 - 12人)
メディアWii用12cm光ディスク
運営開始日日本国旗.png日本 2008年4月10日
欧州連合旗.png 欧州連合 2008年4月11日
オーストラリア国旗.png オーストラリア 2008年4月24日
アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国カナダ国旗.png カナダ 2008年4月27日
台湾(中華民国)国旗.png 中華民国香港の旗.png 香港 2008年7月12日
大韓民国国旗.png 韓国 2009年4月30日
対象年齢CERO:A(全年齢対象)
ESRB: E(Everyone)
PEGI: 3+
OFLC: G(General)
デバイスWiiハンドル対応
クラシックコントローラ対応
ゲームキューブコントローラ対応
ヌンチャク対応
売上本数日本国旗.png日本 361万本[1]
世界の旗.png 世界 3738万本(2020年9月末時点)[2]
その他Wiiハンドル同梱
Mii対応
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応

マリオカートWii』(マリオカートウィー、MARIO KART Wii)は、任天堂より発売されたWii専用ゲームソフト

概要[編集]

『マリオカートWii』は、任天堂の看板キャラクターであるマリオたちがドライバーとなって登場するレースゲーム「マリオカートシリーズ」の1つ。家庭用の作品としては第6作目に当たる。2007年7月12日E3に合わせたプレスカンファレンスで今作の開発が正式に発表された。

日本版の発売日は2008年4月10日であり、日本のマリオカートシリーズが上半期に発売するのは初である。

パッケージにはWiiリモコンステアリング型アタッチメント「Wiiハンドル」が1つ同梱された。これにWiiリモコンを横持ちの状態で取り付け、ハンドルを切るように傾けて、操作することができる。このアタッチメントを取り付けずに、Wiiリモコンのみでも操作が可能。また、「Wiiリモコン+ヌンチャク」「クラシックコントローラ」「ゲームキューブコントローラ」にも対応している。Wiiハンドル使用者は殆どおらず、ゲームキューブコントローラーの使用者が圧倒的に多いが、ハンドル限定の大会や、あえてハンドルを使って最速を狙う者も一定数存在する。

今作では「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、前作『マリオカートDS』同様に最大12人のオンライン対戦が可能なほか、「マリオカートチャンネル」と呼ばれるサービスを適用し、ネットワーク上での「ゴースト(プレイヤーの走りをトレースして走行するマシン)」のダウンロード、タイムアタックのランキングなどにも対応していた(現在はサービス終了したが、オンライン対戦はパッチを当てることで非公式サーバーにて可能)。

マリオカート ダブルダッシュ!!』にあった「2人乗り」ルールは廃止されたが、今作ではゴーカートなどの四輪車に加えて、バイクなどの二輪車を操作できるようになった。また、エクストリームスポーツのようなアクロバティックなアクションが可能となり、二輪車ではウィリー走行など二輪車特有のアクションも可能。

COMが参加するグランプリなどでは、これまで最大8人でレースを行っていたが、今作は12人となった。

コースを増やしたり、新しいモードを追加したりできる非公式ソフトのCTGP Revolutionが存在しており、2023年2月現在も新たなコースの追加が実施されている。

オンライン環境に居座ったキャラクター、並びにカートタイプのマシンではなくバイク(及びウィリー)が盛んに用いられたことからファンキーバイクWiiファンキーバイクウィリーデイジーバイクWiiとも呼ばれる。

ゲームモード[編集]

今作は、各コースのベストレコードやグランプリの成績などの記録を「ライセンス」という形で、1台のWii本体に最大4つまで保存できる。はじめに使用するライセンスを選んだ後、以下の4種類のゲームモードからプレイしたいモードを選ぶ。なお、ゲーム中の成績は選択したライセンスに自動的に保存されていく。

シングルプレイ
1人用のゲームモード。「グランプリ」「タイムアタック」「VS」「バトル」の4種類のゲームをプレイできる。各ゲームの詳細は後述。
マルチプレイ
2人 - 4人で「VS」と「バトル」をプレイできるモード。
Wi-Fi(ワイファイ)
「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に接続して、同時に接続しているほかの誰かやあらかじめ登録しておいた「フレンド」と、「VS」や「バトル」でネットワーク対戦ができるモード。詳細は後述のWi-Fiの記事を参照。2014年5月20日にサービスを終了している。
マリオカートチャンネル
「WiiConnect(ウィーコネクト)24」を通じて様々な「ゴースト」をダウンロードしたり、定期的に開催される「大会」に参加することができる。ここでダウンロードできる「ゴースト」は1つのライセンスに32件まで保存可能。詳細は「マリオカートチャンネル」の節を参照。2014年5月20日にサービスを終了している。

今作には以下のモードが収録されている。

グランプリ[編集]

それぞれ4つのコースで構成された8つの「カップ(大会)」を12台のマシンでレースを行い、総合順位を競う。はじめに選択したクラスに応じて使用できるマシンの種類が異なる[注 1]。各コースのレースが終了すると順位に応じて「ドライバーズポイント」が与えられ[注 2]、4コース終了時のドライバーズポイントの合計で総合順位が決まる。総合順位で1位になると金のトロフィー、2位になると銀のトロフィー、3位になると銅のトロフィーが贈られ、さらにレース中のプレイヤーのテクニックが8段階のランク(良い方から★★★、★★、★、A、B、C、D、E)で評価される。なお、『DS』と同じく「シングルプレイ」専用のゲームとなっており、2人同時プレイはできない。

タイムアタック[編集]

選んだコースを単独で走り最速レコードを競うためのモード。今作では、『マリオカートアドバンス』以来約7年振りに「トリプルダッシュキノコ」を持った状態でレースを開始する。ただし、コースアウトするとトリプルダッシュキノコは失われ、復活しない。そのコースで最速レコードを更新するとその走りが「ゴースト」となり、各コースごとに1件ずつセーブされる。ゴースト(お化け)であるので、マシンと衝突することはない。ゴーストが保存されているコースでは、そのゴーストと一緒に走ることも可能。また、各コースで開発スタッフが用意した「ゴースト」と一緒に走ることもでき、コースごとに設定された規定タイムを上回ると、開発スタッフのプレイしたゴーストがより速いタイムの「はやいスタッフゴースト」に変化する。なお、「タイムアタック」で出したレコードやゴーストのデータはWi-Fiに接続した際に自動的に任天堂に送信され、「マリオカートチャンネル」内のタイムアタックのランキングに反映される。

VS[編集]

お好みの設定で総合成績を競うモード。「シングルプレイ」ではCOMのマシンとのレースとなり、「マルチプレイ」ではCOMのマシンを「なし」にして2人から4人だけでレースすることもできる。「個人戦」「チーム戦(レッドチームとブルーチームの2つに分かれて競う)」の2種類があり、さらにCOMの強さ(弱い・普通・強い)・コースの選択方法(選ぶ・ランダム・順番)・アイテムの出現率(通常・ダイナミック・ストイック・なし)・レース数(2レースから32レース)などの細かいルール設定が可能[注 3]。ここで選択できるキャラクター・マシン・コースは「グランプリ」で手に入れたものだけ選択できる(バトルでも同様)。各レース終了ごとに順位に応じた「ドライバーズポイント」が与えられ、設定したレース数終了時にそのポイントの合計で優勝者・チームが決まる。

なお「チーム戦」では『DS』と違い、同チームのキャラが出したアイテムの効果・影響を受けなくなった。また、『DS』の「VS」ではルールを設定すれば無限にレースを行えたが、今作では最大32レースしかできなくなった。

バトル[編集]

「ふうせんバトル」「あつめてコイン」の2種類のモードを、専用のステージで対戦する。どちらのルールも「チーム戦」で行い、3分間の獲得ポイント・コイン数を競う。これに伴い試合中の脱落が廃止され、全員が試合終了まで参加できるようになった。「VS」と同様にCOMの強さ・ステージの選択方法・アイテムの出現率といった細かいルールの設定が可能で、「勝ち数」で設定した回数だけ先に勝利したチームが優勝となる。

ふうせんバトル
アイテムで相手チームのマシンを攻撃・体当たりして、マシンについている風船を割ったり奪ったりしていく。相手チームの風船を割るか、ダッシュキノコ系・スーパースター使用中に相手チームのマシンに体当たりして風船を奪うかするごとに1ポイント獲得となる。また、ステージから転落すると風船が1つなくなる。自分の風船が全てなくなると、持ち点から1ポイント減点されてステージ上から消滅し、風船が3つ付いた状態で復帰する。試合開始時に付く風船は3つだが、相手の風船を奪うことで最大5つの風船を付けることが可能。3分の制限時間終了時に獲得したポイントの合計がより多いチームの勝ち。
あつめてコイン
ステージ上のコインをより多く集めるルール。コインを持っているときにアイテムの攻撃を受けたり、ステージから転落したり、ステージのトラップなどで転倒・スリップすると、手持ちのコインをステージ上に3枚、または所持枚数の半分(端数切り上げ)を落としてしまう。落としたコインは円形にばら撒かれ、枚数が多いほど広がりが大きくなる。3分の制限時間終了時に所持しているコインの合計枚数がより多いチームの勝ち。アイテム攻撃する事で相手の所持コインを落とさせる事が出来て、こうらとPOWブロックは所持コインの半分(端数切り捨て)、バナナとスターでの体当たりは3コインで、コースアウトしてもコインを半分落とす。

Wi-Fi[編集]

「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に接続して、同時に接続している他の人とネットワーク対戦ができるモード。1台のWiiからは同時に2人まで参加でき、最大で12人対戦が可能。2014年5月20日にサービス終了している。

『DS』版では、対戦相手が決まるまでに時間がかかることが多かったが、今作からは対戦相手決定までの時間が短縮されており、次のレースが始まるまでの間はライブ中継のような映像を表示するようになった。チーターや妨害が大量発生した影響で公式サービスは終了したが、非公式サーバーにアクセスして対戦することは可能である。

こくないのだれかと
日本国内で同時に「Wi-Fi」に接続している他の人と「VS(個人戦のみ)」か「バトル」で対戦できる。「VS」ではレーティングに応じて、クラスが100cc・150cc・ミラーからランダムで選ばれ、「バトル」では「ふうせんバトル」と「あつめてコイン」を交互にプレイする。プレイするコース・ステージは全プレイヤーがそれぞれ1つずつ好きなものに投票し、その中からルーレットでランダムに選ばれる。対戦終了後はその結果に応じて、「VS」に参加していたなら「VSレーティング(VR)」の数値が、「バトル」に参加していたなら「バトルレーティング(BR)」の数値が変動し(勝つと上がりやすく、負けると下がりやすい)、引き続き対戦に参加するかゲームを抜けるかを選択することができる。なお、対戦相手は、このレーティングの数値がなるべく近い人同士が選ばれるようになっている。また、レーティングの数値は「せかいのだれとでも」と共有される。
せかいのだれとでも
世界中で同時に「Wi-Fi」に接続している誰とでも対戦できる。ルールやゲームの流れは「こくないのだれかと」と同じ。
フレンドと
「フレンドとうろく」した者同士で「フレンドルーム」を開き、「グランプリ」や「バトル」で対戦できる。主催している者に合流すれば簡単な会話も可能。主催者は「グランプリ個人戦」「グランプリチーム戦」「ふうせんバトル」「あつめてコイン」からゲームを選択できる。コース・ステージの選択方法は「こくないのだれかと」「せかいのだれとでも」と同様。なお、このモードの「グランプリ」は4レースで終了、「バトル」はどちらかのチームが2勝すると終了となる。また、ここではレーティングの数値は変動しない。

マリオカートチャンネル[編集]

「マリオカートチャンネル」には以下の4つのメニューが用意されており、利用するにはWii本体をインターネットに接続する必要がある。また、Wii本体に74ブロック以上の空き容量があれば、このチャンネルを単独で「Wiiメニュー」に登録することもできる。Wiiメニューに登録しておくと、「マリオカートWii」のディスクを挿入しなくても、チャンネルの各メニューを利用することが可能(ただし、ここからレースなどに参加する場合は、「マリオカートWii」のディスクを挿入する必要がある)。Wiiメニューからこのチャンネルを使用すると、「Wii伝言板」の「今日の出来事」に通常通りの表記でプレイ時間が記載される[注 4]

フレンド
他の人のフレンドコードを「フレンドとうろく」で登録したり、登録したフレンドのリストを確認できる。また、Wi-Fiコネクションに接続中のフレンドがいれば、「フレンドにごうりゅう」で合流し、そのままレースやバトルを行うこともできる。なお、フレンドは1つの「ライセンス」に30人まで登録可能。
ゴースト
世界中のプレイヤーの「ゴースト」の内、自分のタイムと同じくらいのゴーストと、タイムアタックのルールで対戦する「ゴーストバトル」をプレイできる。また、「ランキング」のメニューでダウンロードできたゴーストのリストの確認・削除ができる。ゴーストバトルはレース中に中断したり、レース中に電源を切ると敗北扱いとなる。
ランキング
「タイムアタック」や「大会」のレコードのランキングを、「せかいランキング」「こくないランキング」「フレンドランキング」の3つの形式で閲覧することができる。また、フレンドに自分のゴーストデータを「挑戦状」として送ったり、各コースの世界チャンプ・国内チャンプなどのゴーストデータをダウンロードし、対戦することもできる。
大会
期間限定の「大会」に参加することができる。大会ごとのルールに従いプレイし、レースが終了するとそのレコードを大会のランキングに送ることもできる。期間中は何度でもレコードを送ることが可能。ただし、「ニンテンドーWi-Fiコネクション」の終了を理由に2014年5月前半大会にて終了となった。
2008年5月前半
「マリオサーキット」を3周するタイムを競う(CPU11体も参加)。2体のワンワンがコース上を逆走してくる。アメリカでは5月8日と9日の2日間限定だった。
世界チャンプ・国内チャンプ(NOBUO) 1:31.136
2008年5月後半
バトルステージの「GBA バトルコース3」で、順番に出現するゲートを10個通過するタイムを競う。ただし、Wiiハンドル限定大会であり、GCコントローラーでは参加不可能。なお、アイテムボックスからは必ずキノコが出現し、ルーレットが停止するまでの時間は短い。アメリカでは5月14日〜24日に開催。
世界チャンプ・国内チャンプ(わらいおとこ♪) 1:03.292
2008年6月前半
オリジナルステージ「ギャラクシーコロシアム」(円形のステージ)で、『スーパーマリオギャラクシー』に登場した「トゲベーゴマン」を4体落とすタイムを競う。1〜2回目はベーゴマンが1体ずつ出現するが、3回目は2体同時に出現する。アイテムボックスからは必ずトリプルキノコが出現し、ルーレット停止までの時間は短い。アメリカでは6月1日〜9日に開催された。
世界チャンプ・国内チャンプ(N/A) 0:12.423
2008年6月後半
「キノコキャニオン」を逆走する。使用できるのはカートのみ。前半のキノコ地帯が上りになるため難易度は高く、特別にジャンプ台が数か所設置されている。
世界チャンプ・国内チャンプ(ひげ) 1:51.196
2008年7月前半
「ココナッツモール」において、コース内に設置されているコイン50枚全てを回収するタイムを競う。
世界チャンプ・国内チャンプ(RICK) 0:31.337
2008年7月後半
オリジナルステージ「DS ゆうやみハウス」を5周するタイムを競う。CPU11体と共に走る。Wiiハンドル限定での参加となる。
世界チャンプ・国内チャンプ(N/A) 0:44.330
2008年8月前半
「64 DKジャングルパーク」において、3周するタイムを競う。ただしコースを走るディディーコング&ドンキーコングはバイクに乗って数多くのバナナを設置する。アイテムボックスの中身は、みどりコウラとトリプルみどりコウラのみ(但しドンキーとディディーの後ろにいるとスターが出てくる)。
世界チャンプ(Falcone、アメリカ) 2:07.099
マリオカートチャンネルの世界チャンプには0:00.553というあり得ないタイムが表示されているが、世界TOP10からは削除されている。
国内チャンプ(りゅーせーのヴァーユ) 2:20.534
2008年8月後半
「ノコノコみさき」において、コースに設置してある25個のゲートを順番に通過する。基本的にはコースに沿って置かれているが、コース端のジャンプ台の空中に設置してあるゲートが2つあり、25個目のゲートで丁度1周する。
世界チャンプ(MaxMiiOut、アメリカ) 0:53.513
国内チャンプ(わちおとこ) 0:53.573
2008年9月前半
バトルステージ「64 まてんろう」の外周を3周するタイムを競う。前方からボムへいカーが走ってくる。Wiiハンドル限定の大会。
世界チャンプ(MAH LAZAR!、アメリカ) 1:02.472
国内チャンプ(のほほん@GT) 1:02.656
2008年9月後半
「SFC マリオサーキット3」のコース上に綺麗に並んだ40枚のコインを集めるタイムを競う。スタート直後にアイテムボックスがあり、必ずトリプルキノコが出る。今回はカート限定の大会。
世界チャンプ(jam、スペイン) 0:26.118
国内チャンプ(オカマしょうねん) 0:26.127

マシン[編集]

今作では「カート(四輪車)」と「バイク(二輪車)」に分かれた、さまざまな形状のマシンから搭乗するマシンを選択する。前作とは違い、自分だけの組み合わせ(例:重量級のクッパが軽量級のスーパーベビィカー)は不可能で、キャラクターとマシンのサイズによって使用できるマシンが変わる。

マシン選択後、プレイヤーごとにドリフトモードの設定ができる。ドリフトモードは以下の2種類がある。

オートドリフト
ハンドルを大きく切ると自動的にドリフトの体制になり、急なコーナーを曲がることができる新しいモード。後述する「減速回避」性能にかかわらずハンドル操作によって減速することはないが、ミニジャンプとミニターボは使用できない。代わりに「ドリフト」の性能に補正が掛かり、曲がりやすくなる。
マニュアルドリフト
ミニジャンプから手動でドリフト操作を行う従来のモード。一定時間ドリフトを続けるとタイヤから青色の火花が出るようになり、この状態でドリフトを解除すると少しだけダッシュできる「ミニターボ」が発動する。カートを使用している場合のみ、さらにドリフトを続けると火花がオレンジ色に変わり、より長くダッシュできる「スーパーミニターボ」が発動できるようになる。代わりに、グリップ走行ではやや曲がりにくくなるため、低速でドリフトできない場合は制御が難しくなる。

バイクには普通のカート・バイクと異なるドリフト性能を持つ「ハングオンタイプ」のバイクが存在する。また、バイクは走行中に一定時間前輪を上げる「ウィリー」ができ、ウィリー中は通常よりスピードがアップする。ただし、ウィリー中に他のマシンなどに接触すると体制が崩れ前輪を戻してしまう。また、ウィリー中は曲がりやすさが大幅に下がる。

マシンの走行中、ジャンプ台などでジャンプした瞬間にWiiハンドル(Wiiリモコン)を振る(クラシックコントローラ・ゲームキューブコントローラは十字ボタンを押す)ことで空中で「ジャンプアクション(いわゆるスタントアクション)」をすることができる。スタントが成功すると効果音が鳴りマシン着地時に少しだけダッシュできる。

なお、各マシンは以下の性能に大別される。このうち「グリップ」「減速回避」の2つの性能はゲーム画面には表示されない。

  • スピード(最高速度とミニターボの速度)
  • 重さ(マシンの重量)
  • 加速(加速性能)
  • ハンドリング(ハンドルのみの旋回性能)
  • ドリフト(ドリフト時の制御性能)
  • ダート走行(悪路での速度)
  • ミニターボ(ミニターボの持続時間)
  • グリップ(滑りにくさ)
  • 減速回避(マニュアルドリフトでの減速阻止性能)

マシン一覧[編集]

マシン名の右に「隠し」と表記されているものはある条件を満たすと使えるようになるマシン、「ハングオンタイプ」と表記されたものはハングオンタイプのバイクである。なお、「バトル」では「スタンダード・カートS/M/L」「スタンダード・バイクS/M/L」のいずれかのみ選択することができる。ピーチ・デイジー・ロゼッタの3人はバイクに搭乗すると服装がライダースーツに変わる。今作はハングオンバイクが優遇されており、カートを使っている者は殆どいない。また、ドリバイは赤ターボが出来ない上に、コーナーの入り口のずっと手前からドリフトをしないといけない為、ウィリー加速をキープできる時間が短く、完全に要らない子と化している。

小型カート
スタンダード・カートS
全ての性能が平均的なカート。初心者でも扱いやすい。
スーパーベビィカー
自分でも動かせるハイテク乳母車。スピードは低いが、ハンドリング性能は全マシン中2位という高性能。その他、加速やミニターボなどの性能も高め(特にグリップは全マシン最高の性能)。
ミニ・チャージャー
前方のライトが特徴的で、ホットロッドのような外見のマシン。スピード・ドリフト・ミニターボ性能に優れ、特にドリフトとミニターボはカートの中では1番。スピードも軽量級ながら重量級のパックンカートやトリッキーなどと同レベル。
スーパープクプク(隠し)
プクプクの形をしたマシン。加速が高く、カートの中では1番。ハンドリングやドリフトの性能も高め。50ccレトログランプリを、全て★以上にすると出現する。
ホットラリー(隠し)
ファミコングランプリII 3Dホットラリー』とのコラボマシン。モデルはモンスター。ダート走行がカートの中では1番だが、ドリフトとミニターボの性能は低め。はやいスタッフゴーストを、1体でも出現させると使えるようになる。ミラーのサンダーカップを優勝すると出現する。
ブルーファルコン(隠し)
F-ZERO』とのコラボで、戦闘機のようなマシン。スピードは軽量級の中では1番だが、他の性能はいまいち。
小型バイク
スタンダード・バイクS
全性能が平均的なバイク。スタンダード・バイクの中では最も軽い。どんなコースとも相性がよい。ただし、かなり軽い。
ロケットキラー(ハングオンタイプ)
キラーの形をしたバイク。スピード・ドリフト・ミニターボ性能が高く、特にドリフトとミニターボは全マシン中でもトップクラスの実力を誇る。
ポケモーター
とても小さいとある小型レジャーバイクのようなバイク。全マシン中最もスピードが遅いが、ハンドリング・減速回避が全マシン中最高のため、普通に曲がってもほとんど減速しない。加速やグリップ性能なども高め。
スピードスワン(ハングオンタイプ/隠し)
アヒルの姿をしたバイク。全マシン中最も軽いが、加速が全マシン中トップクラスの性能を誇っており、ドリフトやハンドリングも高め。50ccスターカップで優勝すると出現する。
ライド・オン・カメック(ハングオンタイプ/隠し)
カメックの形をしたバイク。全てのマシンの中でダート走行が最も高く、減速回避も比較的高め。タイムアタックを8コースプレイすると出現する。
ジェットボール(ハングオンタイプ/隠し)
ほかのマシンと比べて一般的な造形ではないバイクで、タイヤの部分が特徴。スタンダード系統以外では唯一、全ステータスが平均的なマシン。ミラーのこのはカップで優勝すると出現する。
中型カート
スタンダード・カートM
全ての性能が平均的なマシン。どんな状況下でもそつなく走れる。
ノスタルジア
クラシックカーの姿をしたマシン。加速性能が非常に高く、スーパープクプクに次いで3番。ドリフト性能も高めだが、スピードやダート走行は低め。
ワイルドスター
スポーツカーのような姿をしたマシン。スピード・ドリフト・ミニターボ性能に優れており、重さも中型カートの中では1番。しかし、加速やダート走行などは極端に低く、特に加速は中量級では最も低い。
スーパーゲッソー(隠し)
ゲッソーの形をしたマシン。ダート走行が比較的高く、スピードも標準以上だが、ドリフトは低い。50ccこのはカップで優勝すると出現する。
ファンタジア(隠し)
ノスタルジアとは違うクラシックカーの姿をしたマシン。スピードとドリフト以外は高く、特にハンドリングと減速回避に優れている。150ccこのはカップで優勝すると出現する。
BダッシュMk.2(マークツー)(隠し)
F1型のスピードマシン。前作『マリオカートDS』で登場した「Bダッシュ」とは形状が全く異なる。スピードが中量級の中では最高クラスの地位にあり、重さもワイルドスターに次いで中量級では2番だが、それ以外の性能はどれも低い。タイムアタックではやいスタッフゴーストを24体出現すると登場する。
中型バイク
スタンダード・バイクM
全ての性能が平均的なバイク。レースではもちろんバトルでも使える。
マッハ・バイク(ハングオンタイプ)
マッハライダー』とのコラボバイク。 性能的にはワイルドスターと同じようなもので、ドリフトとミニターボの性能は中型バイクの中でも最も高く、スピードや重さもそれなりにある。しかし加速やダート走行などは低い。中量級最強のマシンである。
キャンディ
スクーター。ハンドリング性能が高く、加速やダート走行も高め。ただし、最高速は中量級では最低。
ポロネーズ(隠し)
クラシックな外見をもつバイク。ダート走行が非常に高く、ホットラリーに次いで3番。ポケモーターを中量級キャラでも使えるように改造されたのがこのバイクだという説がある。ただし、ドリフトやミニターボは低い。100ccサンダーカップで優勝すると出現する。
インターセプター(ハングオンタイプ/隠し)
とても縦長な形をしているバイク。スピードが速く、ウィリーをすれば圧倒的な速さで進んでいく。重さもドルフィンキックに次いで中型バイクの中では2番だが、他の性能は低い。100ccのWiiグランプリを、全て★以上にすると出現する。
ドルフィンキック(ハングオンタイプ/隠し)
スーパーマリオワールド』に登場した、イルカのリフトンの形をしたバイク。ダート走行が高く、スピードも速め。重さも中型バイクの中では1番。ドリフト性能とミニターボ性能は低い。ミラーのスターカップで優勝すると出現する。
大型カート
スタンダード・カートL
全ての性能が平均的なカート。重さも高く、ぶつかり合いでの活躍に期待できる。
サバイバルバギー
後ろにがあるカート。 スピードとドリフトの性能は大型カートの中では低いが、ハンドリング性能が高く、操作しやすい。重さも全マシン中2番で、なおかつ加速性能も高めなため、初心者に最適。
ファイアホットロッド
模様のマシン。スピード・ドリフト・ミニターボの性能が高いが、加速は今作最下位。
パックンカート(隠し)
ボスパックンの姿をしたカート。重さは全マシン中最も高く、スピードも速めだが、他の性能はブルーファルコンと同じで低め。50ccスペシャルカップで優勝すると出現する。
ファストグライド(隠し)
レーシングカーのようなカート。スピードは全マシン中最も速いが、他の性能は非常に悪い。重さも重量級カートの中では最も軽い。バイクのウィリー時の速度より遅い上に他の性能は非常に悪く、ほぼ要らない子と化している。150ccレトログランプリを、全て★以上にすると出現する。
トリッキー(隠し)
オープンカー。性能的にはファイアホットロッドのスピードを下げ、それ以外のパラメータを底上げしたもの。150ccサンダーカップで優勝すると出現する。
大型バイク
スタンダード・バイクL
全ての性能が平均的なバイク。 スタンダード・バイクの中では最も重く、バトルでも使用可能。
スーパーバウザー(ハングオンタイプ)
クッパの顔の形をしたモンスターバイク。性能的にはファイアホットロッドと同じようなもので、加速はバイクでは1番低い。ファンキーコングが乗ると他車の追随を許さない。(ファンキーバイクWiiと揶揄される所以である。)
ワリオバイク
メイド イン ワリオシリーズに登場するワリオの愛機。加速・ハンドリングなどの性能が高めだが、スピードとドリフトは低い。重さもバイクの中では1番。
ワリオの体型に合わせた超短足仕様で、クッパのみハンドルの形状が変化する。これはトゥインクルスターとファントムも同様。
トゥインクルスター(隠し)
スター紋章つきのビッグスクーター。性能的にはトリッキーと同じようなもので、スーパーバウザーのスピードを下げてそれ以外のパラメータを底上げしたもの。100ccスターカップで優勝すると出現する。
ワイルドスピア(ハングオンタイプ/隠し)
バイクの中では最もスピードが速いマシン。重さもファストグライドと同じくらいあるが、それ以外の性能は悪い。タイムアタックで早いスタッフゴーストを12体出現すると登場する。
ファントム(隠し)
後ろの大きなマフラーが特徴的なクルーザー型バイク。ダート走行は高いが、ドリフトは今作最下位。ミラーのスペシャルカップで優勝すると出現する。

登場キャラクター[編集]

プレイヤーキャラクター[編集]

今作では最初から使用できる12人に加えて隠しキャラクターが13人おり、最大25人から使用するキャラクターを選べる。基本的に性能はマシンによって決まるが、若干ではあるが各キャラクターごとの固有の能力補正が加わる。

「隠しキャラ」と表記されている者は、ある条件を満たすと使えるようになるキャラクターである。通常の出現条件に加え、プレイ回数が一定の数値に達したり、Wi-Fi対戦で一定の人数に勝利した場合でも使えるようになる。

今作ではMiiを除き、すべての重量が同じ人数になっている。これに伴い、一部のキャラクターが過去の作品から重量の変更が行われている。『ダブルダッシュ!!』・『DS』共に中量級であったワルイージが重量級になっており、『ダブルダッシュ!!』以来の登場となったディディーコングとクッパJr.は軽量級から中量級に変更となっている。

COMキャラクターが入る場合は、各重量ごとにそれぞれ、プレイヤーを含めて必ず4人ずつになるように調整される(例:4人プレイ時に全員が中量級を選ぶと、COMキャラクターは軽量級と重量級からそれぞれ4人ずつ選ばれ、中量級からは選出されなくなる)。これは誰かがMiiを使用している場合も同様。

軽量級[編集]

中量級[編集]

重量級[編集]

その他[編集]

  • Mii - 新キャラ、隠しキャラ
    • シングルプレイでは「ライセンス」に登録しているMii固定だが、マルチプレイではそれ以外のMiiも選択できる。ある条件を満たすと2種類のコスチュームを選択可能。服装はスーツAはレーシングスーツ、スーツBは男ならマリオ、女ならピーチのコスプレとなり、色はそのMiiの好きな色によって、重量と性能は身長と体重によって変化する。このキャラクターのみ唯一COMとしては登場しない。スーツAは100ccスペシャルカップで優勝、Bは全コースではやいスタッフゴーストを出すと出現。

その他のキャラクター[編集]

主に敵キャラなど、レース内で登場するキャラクターや障害物の一覧。

Mii
「ルイージサーキット」「ココナッツモール」「DKスノーボードクロス」「デイジーサーキット」「ムーンリッジ&ハイウェイ」「ファンキースタジアム」で登場。主に観客として登場する。「ココナッツモール」ではMiiの乗った車にぶつかると転倒する。
「モーモーカントリー」で登場。1周目は草むらに居るが、2、3周目にコース上を横切るようにゆっくり移動する。ぶつかると転倒する。
チョロプー
「モーモーカントリー」「DS ピーチガーデン」で登場。ぶつかると転倒する。
クリボー
「キノコキャニオン」「マリオサーキット」「ノコノコみさき」「GC マリオサーキット」で登場。接触するとスピンする。こうらなどを当てると「ダッシュキノコ」を落とす。
ワンワン
「マリオサーキット」「GC マリオサーキット」「DS ピーチガーデン」「ワンワンルーレット」で登場。鎖に繋がれているワンワンは、近くにいるマシンに襲いかかる。鎖に繋がれていないはぐれワンワンは、走り回ったり転がったりしている。ぶつかると転倒する。
海賊ヘイホー
「GBA ヘイホービーチ」で海賊船から大砲で砲撃してくる。大砲から撃たれた弾は着弾後、時間経過かマシンの衝突などで爆発する。
でかハナチャン
「メイプルツリーハウス」で登場。接触すると弾き飛ばされる。
ファイアスネーク
「グラグラかざん」「DS サンサンさばく」で登場。接触するとスピンする。太陽や土管から放出される。
サンボ
「カラカラいせき」「DS サンサンさばく」で登場。接触すると転倒する。サンダーやボムへいなどの爆発、こうらを受けるといなくなるが、しばらくすると生えてくる。
一般車
「ムーンリッジ&ハイウェイ」を走っている車。車の側面・後方から当たると転倒、正面衝突するか追突されると踏み潰されてアイテムも失う。ハイウェイ区間では速度が速くなり、ウインカーを出して車線変更をすることがある。
ボムへいカー
「ムーンリッジ&ハイウェイ」で一般車と共に走っている。接触するかコウラを当てると爆発する。一定時間後に復活する。
タイムアタックでは出現しない。
ドッスン
「クッパキャッスル」「GBA クッパキャッスル3」「64 クッパキャッスル」「ドッスンさばく」で登場。上から踏み潰そうとする。
ポイハナ
「GC ピーチビーチ」で登場。近くのマシンを投げ上げようとする。
パックンフラワー
「64 マリオサーキット」「GC ワルイージスタジアム」「GC マリオサーキット」で登場。「64 マリオサーキット」ではコースの外側に登場し、移動はしない。「GC ワルイージスタジアム」では平らな土管から出てくる(厳密にはパネルであり、ぶつかっても壁と同じ扱いで、スターやキラー等でも貫通できない)。「GC マリオサーキット」では近くのマシンを攻撃しようとする。
ペンギン
「64 シャーベットランド」で登場。コースの中心で前後に歩く巨大なもの・洞窟内で柱を中心に歩くもの・氷上を滑るものがいる。
カニ
「GBA ヘイホービーチ」で登場。当たるとスピンする。アイテムで撃退できるが、一定時間後に復活する。
太陽
「DS サンサンさばく」で登場。2周目から動き出し、ファイアスネークをコース上に落とす。
バサバサ
「ワリオこうざん」「カラカラいせき」で登場。

コース(レース)[編集]

以下は、本作の「グランプリ」「VS」「タイムアタック」で使用されるコースである。全部で8つの「カップ(大会)」があり、1つのカップはそれぞれ4つのコースで構成されている(総32コース)。このうち「Wiiグランプリ」の4つのカップは本作新登場のコースで、「レトログランプリ」の4つのカップは過去の「マリオカートシリーズ」で登場したコースを復刻したものである。

※印が付いているコースでMiiを使用すると、一部の看板や像の顔がMiiに変化する。

Wiiグランプリ[編集]

本作で新しく用意された16のコース。<>内はそのコースが再収録された作品。

キノコカップ[編集]

ルイージサーキット (Luigi Circuit)※
直線や緩やかなカーブで構成されたサーキット。終盤のカーブには外側にダッシュボードが多数設置されている。なお、このカーブの内側には土管のある砂場があり、ここをキノコなどを使用して突き抜けていけばショートカットを行うことが可能である。また、このカーブの直前にある直線の左側にある砂場にはジャンプ台が設置されているが、ここを通っても遅くなるだけであり、単なる飾りと言っていい。
グランプリである条件を満たしたときに見られるエンディングでは、その時に選択したカップで使用したキャラクターとCOMキャラクターが、このコースを走行する。
モーモーカントリー (Moo Moo Meadows)<8>
のどかな牧場の中を走るコース。中盤にある青いジャンプ台は通らない方が早い。また、草の上はダートになっているが、キノコを使うとショートカットが可能である。
コース上を横切る牛やチョロプーにぶつかると、転倒・スピンしてしまう。
キノコキャニオン (Mushroom Gorge)<7>
「トランポリンキノコ」がたくさん生えている山地の自然系コース。
トランポリンキノコに乗ったマシンは大きく飛び跳ね上がる。コース中盤には分かれ道があるが、バイクは右、カートは左を進むのが良い。右に進むと、最後のキノコには乗らずに、最後の2番目のキノコから直接着地するとよい。コース後半の洞窟ではトランポリンキノコで飛び跳ねながら進む。ここで分かれ道があるが、右を進んだ方が早い。洞窟から出た後にカーブがあるが、この内側の崖はキノコを使うと飛び越すことができる。序盤で左側にあるキノコに乗り、ダッシュキノコで崖に飛び移り、そのまま壁伝いに進んで崖の出口で着地するという大ショートカットも存在する。
キノピオファクトリー (Toad Factory)※
さまざまなトラップが施された工場を走るコース。
一定時間ごとに向きが変わるベルトコンベアや、プレス機などのトラップが仕掛けられている。序盤では、進行方向と反対に進むベルトコンベアにアイテムボックスが設置されている。レンガブロックは、プレス機にプレスされるとアイテムボックスに変化する。ゴール手前は泥の地帯を進む。その手前、工場から出た地点の右側にある池は、キノコを使って(熟練すれば使わなくとも)飛び越すことができる。大ショートカットとして、中盤の工場の外のベルトコンベアゾーンの右端からキノコで飛び出すと、壁をすり抜けてベルトコンベアのゾーンに入ることができるというものも存在するが、難易度は非常に高い。

フラワーカップ[編集]

マリオサーキット (Mario Circuit)
シリーズ恒例のピーチ城周辺を走るサーキットコース。直線や緩やかなカーブで構成されている。
ワンワンクリボーが登場し、ぶつかると転倒・スピンしてしまう。ワンワンの右の砂場にはジャンプ台が設置されており、キノコを使うと抜けられる。また、その後にあるクリボーのゾーンは、パワフルダッシュキノコなどがあれば一気に通り抜けられる。難易度の高いショートカットとして、スタート直後に左側の壁の特定の場所に衝突すると床をすり抜けてクリボーのゾーンの手前まで行けるというものもある。
本作の表彰式のシーンはこのコースが使用されている。
ココナッツモール (Coconut Mall)<7>
海沿いの巨大なショッピングモールを走るコース。
ショッピングモール内は分岐点が多くエスカレーターもいくつか設置されており、順回転のものに乗ればスピードアップできる(反対に、逆回転のものに乗るとスピードダウンする)。また、エスカレーターの向きは時間によって変わる。エスカレーターの手すりに乗ることもできる。終盤には左右の分かれ道があるが、滞空時間が短くなる右側を進んだ方が速い。ショートカットとして、最初のエスカレーターを上がったところで右に行くとダートがあり、そこをキノコで突き抜けられるというものがある。この他、2つ目のエスカレーターの横にある柵を飛び越えて向こう側に行き、そのまま進むと駐車場に出るので、ここを大きく一周すると周回カウントされる。難易度はかなり高い。
駐車場では車に乗ったMiiがレースの妨害をしており、車に当たったマシンは転倒する。また、Miiが描かれた張り紙や看板が多数設置されている。
DKスノーボードクロス (DK Summit)※<ツアー>
道がハーフパイプ状のスキー場を走るコース。スタート地点からすぐのゲートをくぐり、タル大砲で雪山の頂上に飛んでいき、一気に滑り降りていく。
コースの形状により「ジャンプアクション」を行える機会が多い。コースの中盤から、フェンスのないクレバスやスノーボードに乗ったヘイホーのいる地帯が続き、ジャンプアクションを決めると歓声が飛んでくる。ショートカットとして、コースの中盤にあるジャンプ台を過ぎたところのカーブの内側の崖は、キノコを使わずに飛び越すことができる。こうすると続けて次のカーブの内側の崖を飛び越すことも可能であり、これを2段ショートカットという。この他、雪山の頂上からすぐの場所にあるジャンプ台の左側の雪はキノコでショートカット可能。
ワリオこうざん (Wario's Gold Mine)※<8>
渓谷にある鉱山のレール上を走る凸凹コース。
鉱山内部ではトロッコが並走しており、当たったマシンは転倒してしまう。トロッコの後ろにアイテムボックスがくっついていることもある。全体的にコースの道幅が狭く、フェンスがない区間もある。終盤にある分かれ道は左を行った方が速いが、トロッコにはねられる危険性もある。トロッコの来た道をさかのぼると段差があるが、ここでトゲゾー甲羅に当たると上に行ってトロッコが出てくる場所までさかのぼることができる。ショートカットとしては、蝙蝠が出てくるトンネルを抜けたところの右側のカーブを乗り越え、下り坂の一番下まで行くことができるというのがあるが、難易度は高い。バグショートカットとして、序盤で右側にわざと落ちていき、キノコを使って土管に体当たりしてバウンドして鉱山の出口まで行き、ここから引き返してゴールラインを超えると周回カウントされるというものもあるが、これも難易度は高い。

スターカップ[編集]

デイジーサーキット (Daisy Circuit)※
夕焼けが美しい、海沿いのサーキット。
連続するヘアピンカーブや直角カーブが続き、道の両脇まで建物が迫っており道幅がやや狭い。所々にパイロンが設置されており、当たるとスピードが落ちる。サーキットコースだが、曲は独自ものを使用している。序盤にある分かれ道は、キノコを使うと右側を進んでショートカットすることができる。急なカーブが多いので、マッハバイクが使われることが多い。
ノコノコみさき (Koopa Cape)※<7>
海岸の岩場につくられた系コース。コース中盤は川の流れに沿って進み、コース後半は水中トンネルの中を進む。川の流れの中にある分かれ道は右を進むのが速い。ここの右にあるダートはキノコを使ってショートカットすることもできる。この他、序盤のジャンプ台の横のダート、その後のジャンプ台の内側もキノコでショートカットできる。トンネルから出た後のカーブの内側にある水流をキノコで抜けることも可能である。トンネルを出た直後で右にある岩に体当たりし、キノコを使ってできるだけ遠くの水面に落ちると、水中トンネルの様子を水中から見ることが可能である。バグショートカットとして、スタートラインの近くの左側の壁に体当たりして「埋まり」、そのまま最初のカーブまで向かって反転し、スピンターボをためながら少し逆走してキノコを使って右に進むと水中に落ち、ジュゲムでゴール前に落とされるのでそのままゴールラインを通ると周回カウントされるというものもあるが、2021年になるまで誰も成功しなかったものであり、難易度は極めて高い。また、コースアウトするとキノコを落としてしまうので、タイムアタックではこのショートカットは3周のうち1周しか使うことができない。
水中トンネル内部には「サンダーバー」が設置されており、電撃に当たるとサンダーを受けたのと同じようにマシンが小さくなり、しばらくの間スピードが落ちてしまう。
このコースのBGMは3パターンあり、序盤の岩場、中盤の川、後半の水中トンネルという情景に合わせて切り替わってゆく。
メイプルツリーハウス (Maple Treeway)<7、ツアー>
巨大なハナチャンが棲む紅葉の巨木を走るコース。細い道や急カーブが多く、コースも長い。
コース上にいくつかある落ち葉の山を踏むと、モードによっては「バナナ」「ダッシュキノコ」「スーパースター」が飛び出すことがある。スターは1レースにつき1回のみ出る。
グラグラかざん (Grumble Volcano)<8>
溶岩に浮かぶ火山のコース。『New スーパーマリオブラザーズ』のワールド8をモチーフとしている。
コース後半はファイアスネークがコース上を動き回っていたり、空から火山弾が降ってくる。また、時間の経過と共にコースの一部分が少しずつ溶岩の海に沈み、道幅が狭くなる。スタート地点の左にある岩の周りを大回りすると1周カウントされるというバグが存在する。(俗に言うグルグルかざん)

スペシャルカップ[編集]

カラカラいせき (Dry Dry Ruins)※
砂漠と遺跡のコース。前半は砂漠を走り、後半は遺跡の中を走る。
コース前半は倒れる柱やサンボがレースの妨害をし、遺跡内部ではサンボのほかにバサバサも現れ妨害をしてくる。また、遺跡内の大広間では時間の経過と共に砂が少しずつたまり、大きな砂の山ができていく。
遺跡内部ではBGMが変化する。
ムーンリッジ&ハイウェイ (Moonview Highway)※
交通量の多い森の道路と大都会の高速道路を走る道路系コース。
一般車が左側通行でコースを走っており、ぶつかるとスピンしたり踏み潰されてしまう。さらに前々作『マリオカート ダブルダッシュ!!』にも登場したボムへいカーも走行しており、マシンやこうらなどが接触すると爆発を起こす。コース中盤からのハイウェイゾーンにはダッシュボードが多く設置されており、アイテムボックスも流れている。
コースの前半と後半でBGMのアレンジが切り替わる。
クッパキャッスル (Bowser's Castle)
クッパ城の中を走るシリーズ恒例のコース。城の通路を走る前半と、溶岩地帯を走る後半に分かれている。
城内では、ドッスンや『マリオカート ダブルダッシュ!!』にも登場した巨大な火の玉を発射するクッパ像がレースの妨害をしてくる。最後のストレートは地面からマグマの柱が吹き出し、接触すると転倒する。
このコースのBGMの冒頭部分では『スーパーマリオブラザーズ』の「クッパステージBGM」のフレーズが使われている。
レインボーロード (Rainbow Road)
宇宙空間に浮かぶ、シリーズ恒例の虹色のコース。『スーパーマリオギャラクシー』をモチーフとしており、コース上に「スターピース」が散らばっている他、所々に「スターリング」の意匠が含まれている。
ほぼ90度の急な下り坂、路面が上下にバウンドする区間、出口までひとっとびできるワープ空間、コースの分岐など、さまざまなしかけがコース上に施されており、全長も長く、非常に難しいコースと言える。また、コース全体でダッシュボードやジャンプアクションが行える起伏が数多く設置されている。壁が少なく落下しやすい。落下するとマシンごと燃え尽きてしまい、溶岩に落ちた場合と同様、黒煙を上げながらコースに復帰する。
このコースのBGMの冒頭部分は、前作『マリオカートDS』の「レインボーロード」の冒頭部分のアレンジである。また、中盤には『スーパーマリオギャラクシー』の「エッグプラネット」のフレーズも含まれている。

レトログランプリ[編集]

以下の16コースは、以前の「マリオカートシリーズ」に収録されていたものをリメイクしたコースである。

全体的に原作と比べコースが大きくなっている。また、レイアウトなど当時のものと仕様が若干異なるコースもある。

こうらカップ[編集]

GC ピーチビーチ (GCN Peach Beach)
海岸に作られた海系コース。浜辺では一定時間で波が満ち引きし、水の深い所に進むとコースアウトとなる。また、近づくと突進してくる「ポイハナ」がいる。沖の方向には同作に登場した「デイジークルーザー」が見える。
『ダブルダッシュ!!』ではポイハナがこちらを見付けるとすぐに近付いて来たが、本作では頭上に「!」マークが表示された後、ワンテンポ空けてから近付いて来るようになった。また、スタート地点から前方左方向にあった大きな土管が撤去されている。
DS ヨッシーフォールズ (DS Yoshi Falls)
所々滝が流れる湖のほとりの自然系コース。中央に巨大なヨッシーの卵がある。橋がかかった外周と滝の流れる内周に分かれており、滝の上ではスピードが足りないと水に流されやすい。
SFC おばけぬま2 (SNES Ghost Valley 2)
多くのテレサが住む古い桟橋のコース。外壁はカートやこうらがぶつかると崩れる。
本作では「タイムアタック」「Wi-Fi」でプレイすると、ぶつかっても外壁は崩れないものの、時間経過で外壁が自動的に崩れるようになった。
64 マリオサーキット (N64 Mario Raceway)
さまざまなカーブが続くサーキットコース。ダート地帯にはパックンフラワーが配置されている。
土管のトンネルの出口で側面から飛び出す際にジャンプアクションが可能。また、看板やポスターが全面的に差し替えられ、その中には『スーパーマリオサンシャイン』の「シャイン」が描かれているものも含まれている。

バナナカップ[編集]

64 シャーベットランド (N64 Sherbet Land)
ツルツルすべる氷のコース。前半は海沿いの氷の上を走り、後半は氷の洞窟を走る。海に落ちると氷漬けになる。洞窟内では見通しの悪い急カーブが多く、ぶつかるとスピンするペンギンも歩いている。
本作では洞窟エリアに入っている間は、BGMが小さくなるようになった。
GBA ヘイホービーチ (GBA Shy Guy Beach)
砂浜を走る海系コース。ヘイホーの海賊船が放った砲弾は、一定時間が経過するか接触すると爆発する。また、コース上のカニにぶつかるとスピンする。
『アドバンス』ではゴール直前に2本配置されていたパラソルが、本作では7本に増え、スタート直後にも配置されている。また、そのうち5本が初めから開いている状態になっている。
DS モンテタウン (DS Delfino Square)
モンテたちが暮らす街の中のコース。前半は町の中心部を走り、後半は郊外の海沿いを走る。木箱、跳ね橋、裏道などしかけが多い。
GC ワルイージスタジアム (GCN Waluigi Stadium)
モトクロスのような凸凹コース。ヘアピンカーブが多く、ファイアバーや、土管から顔を出す巨大なパックンフラワー型の障害物が行く手を阻む。
凸凹道が続くため「ジャンプアクション」を行える機会が多く、ハーフパイプも追加されている。また、ダメージを受けても観客から嘆きの声が飛んで来なくなり、代わりに「DKスノーボードクロス」のヘイホーがいるエリア同様ジャンプアクションを行うと歓声が飛んでくるようになった。この他、途中の土管から顔を出す巨大なパックンフラワー型の障害物の位置が『ダブルダッシュ!!』のものと左右逆になっている。

このはカップ[編集]

DS サンサンさばく (DS Desert Hills)
起伏の多い砂漠のコース。前半は遺跡のそばの道を、後半は丘陵地帯を走る。上空の太陽は時間がたつと動き始め、「ファイアスネーク」をコース上に設置してくる。
『DS』からファイアスネークの設置場所が変更されている箇所がある。
GBA クッパキャッスル3 (GBA Bowser Castle 3)
溶岩の上に作られたコース。ドッスンが行く手を阻む。
『アドバンス』ではゴール手前でカメックが空を飛んでいたが、本作では登場しない。
64 DKジャングルパーク (N64 DK's Jungle Parkway)
ジャングル内部に設けられた自然系コース。コース全体で道幅が狭い。
本作では川を飛び越える際に遊覧船に衝突する危険性がなくなり、また道を外れて走っても石つぶてが飛んでこなくなった。
GC マリオサーキット (GCN Mario Circuit)
さまざまなコーナーで構成された、ピーチ城周辺を走るサーキットコースの一つ。サーキット系コースの中では複雑な構造で、ワンワンやクリボー、パックンフラワーが配置されている。

サンダーカップ[編集]

SFC マリオサーキット3 (SNES Mario Circuit 3)
平原に作られたサーキットコースの一つ。中盤には急なカーブ、終盤にはショートカットと小さいダッシュボードがある。
DS ピーチガーデン (DS Peach Gardens)
とある城の庭を走るコース。所々でワンワンが走り回り、コース終盤は地面からチョロプーが飛び出してくる。また、ジャンプ台が追加された。
GC DKマウンテン (GCN DK Mountain)
広大なジャングルと山で構成された自然系コース。前半はタル大砲で山に飛んで下っていき、後半はジャングルの中を走る。道の高低差が激しくヘアピンカーブも多い。途中で岩が転がっているところがあり、大きい岩にぶつかると転倒する。ゴール手前は、フェンスのない橋の上を進む。
本作では新たにハーフパイプが設置されている。
64 クッパキャッスル (N64 Bowser's Castle)
クッパ城の中を走るコースの一つ。前半はドッスンが待ち構える通路、後半は裏庭、溶岩地帯に建つ塔を走る。直角カーブが多く、後半の溶岩地帯では下からマグマが噴き出してくる。
原作では城に入って2つ目の部屋の出口の前にいるドッスンは排気量によって数が異なっていたが、本作では排気量に関係なく3体に固定されている。また、原作ではこちらが近付くと笑っていたが、本作では笑わない。

ステージ(バトル)[編集]

以下は今作の「バトル」で使用されるステージである。今作で新登場となる「Wiiステージ(全5ステージ)」と、過去のシリーズで登場したものをリメイクした「レトロステージ(全5ステージ)」の全10ステージが収録されている。本作のバトルステージはすべて専用のBGMが用意されている。

Wiiステージ[編集]

今作で新登場の5つのステージ。

ブロックひろば (Block Plaza)※
『64』の「ブロックとりで」と『ダブルダッシュ!!』の「ブロックシティ」が合体したような、 巨大なブロックやオブジェが立ち並ぶステージ。時間が経過するとオブジェやブロックが沈んでゆき、穴ができる。穴に落ちるとコースアウトとなる(コースアウトすると風船を1つ失ったり、コインを3枚失う)。
アクアリゾート(Aqua Resort)
ヴェネツィアのような水上都市のステージ。時間が経過するにつれてステージのまわりの水量が増加してゆく。さらに一定時間が経過すると鐘の音と共に橋が架かり(同時に下にある扉も開く)、ステージ北側の建物へ進めるようになる。なお、水の深いところに進むとコースアウトとなる。
ファンキースタジアム (Funky Stadium)
モトクロスのような地形が設けられた広大なスタジアムのステージ。各所にダッシュボードが設置されている。今作のステージの中では最も広い。
ワンワンルーレット (Chain Chomp Roulette)
全体がカジノルーレットのような形状のステージ。ステージの中心がルーレットのように回転しており、さらにワンワンがルーレットの玉のようにステージ内を円周上に転がり続けている。ワンワンに踏み潰されると風船を1つ失ったり、コインを数枚落としてしまう。なお、中央のリングの中心にある3つのアイテムボックスからはスターもしくはまれにダッシュキノコが出現する。
ドッスンさばく (Thwomp Desert)
巨大なドッスンが中心に居座る砂漠のステージ。一定時間ごとにドッスンが砂の波を起こし、砂の波に乗るとマシンがステージの外側に押し流される。ステージ外側にあるサボテンに衝突するとスピンし、風船を1つ失ったりコインを数枚落としてしまう。砂の中にはドッスンが埋まっており、それを利用してジャンプアクションができる。なお、ステージの中心はあり地獄となっており、ここに入るとコースアウトとなる。

レトロステージ[編集]

過去のシリーズに収録されていたものを復刻した5つのステージ。過去の5作品からそれぞれ1ステージずつ、リメイクされたステージが登場する。

SFC バトルコース4 (SNES Battle Course 4)
直角のフェンスで何重にも仕切られたステージ。
GBA バトルコース3 (GBA Battle Course 3)
ステージの四隅に4つのフェンスが設置されているステージ。全10種類のバトルステージの中でこのバトルステージが最も構造がシンプルである。
64 まてんろう (N64 Skyscraper)
高層ビルの屋上に作られたステージ。
GC クッキーランド (GCN Cookie Land)
円形の巨大なクッキーが舞台のステージ。今作のステージの中では一番狭い。
DS ゆうやみハウス (DS Twilight House)
複数の部屋で仕切られたお屋敷のステージ。ステージの外側の通路はフェンスが無い。

アイテム[編集]

「グランプリ」「VS」「バトル」では、コース・ステージ上にある「アイテムボックス」を通過すると、ランダムで以下の19種類の内いずれかのアイテムを入手できる。このとき順位が低いほどより強力なアイテムが入手しやすい。また、プレイするゲームによって登場するアイテムが異なっている。なお、アカこうら・トゲゾーこうらが自分のマシンをサーチしているときや、キラー・スーパースター・きょだいキノコ・カミナリぐも使用中の他のマシンが自分のマシンに接近すると、画面下にそのアイテムのマークがついたフキダシが表示され距離に応じた警告音が鳴る。また、コースアウトするとアイテムを落としてしまう。

「チーム戦」では、攻撃・妨害するアイテムは全て相手チームのマシンのみが対象となり、自分や自分と同じチームのマシンが使用したアイテムで味方にダメージを与えたり、いわゆる自滅をしてしまうことはない(自分のチームが使用した「バナナ」や「こうら」などはそのまわりに自分のチームカラーのバリアが表示され、また「にせアイテムボックス」や「ボムへい」の爆風など自分のチームカラーで表示されるアイテムもあり、これらには触れてもダメージは受けない)。

今作では「きょだいキノコ」「POWブロック」「カミナリぐも」の3つが新アイテムだが、次作『マリオカート7』ではいずれも登場しない。

各アイテムの詳細はマリオカートシリーズのページを参照。

バナナ・トリプルバナナ
コース上に設置したり、前方へ投げられるアイテム。踏んだマシンはスピンしてしまう。「バナナ」はアイテム使用ボタン(以下、この節では「ボタン」と記す)を押し続けるとマシンの後ろにバナナを装備したままになり、後方から飛んでくるミドリこうら・アカこうらを防ぐことも可能。「トリプルバナナ」は、ボタンを一度押すとマシンの後ろに3つバナナが装備され、ボタンを押すごとに1本ずつ前に投げたり後ろに設置したりすることができる。
ミドリこうら・トリプルミドリこうら
前後に投げられるアイテム。投げると直進し、当たったマシンを転倒させる。コースの壁などに当たると反射するが、何度か壁に当たると消滅する。「トリプルミドリこうら」はボタンを押すとマシンの周りを回るようにミドリこうらが3つ装備され、ボタンを押すごとに1つずつ投げることができる。「バナナ・トリプルバナナ」と同様に、後方のこうらを防ぐこともできる。
アカこうら・トリプルアカこうら
前後に投げられるアイテム。前に投げると前方のカートを自動的に追いかけながらコースに沿って進み(「バトル」では近くの相手チームのマシンを自動的に追いかけ)、当たったマシンを転倒させる。後ろに投げた場合は、ライバルのマシンをサーチする機能は働かずそのまま直進していく。また、コースの壁などに当たると消滅する。「トリプルアカこうら」はボタンを押すとマシンの周りを回るようにアカこうらが3つ装備され、ボタンを押すごとに1つずつ投げることができる。「バナナ・トリプルバナナ」と同様に、後方のこうらを防ぐこともできる。
ボムへい
コース上に設置したり、前方へ投げられるアイテム。投げるか設置してから、一定時間経つかマシンが接近・またはこうらなどが当たると爆発する。爆風に触れたマシンは転倒・スピンする。「バナナ」と同様に後ろに装備したまま走ることも可能。ただし、今作では装備したボムへいにライバルやアイテムが触れるとプレイヤーも爆風に巻き込まれてしまう。
トゲゾーこうら
使用すると、先頭のマシン(「VS」のチーム戦では相手チームで順位が1番上のマシン、「バトル」では相手チームで最も獲得ポイント・コインの多いマシン)を目指して飛んで行き、当たると爆発を起こす。爆風に触れたマシンは転倒・スピンする。当たる直前にダッシュキノコを使うことで回避できる。1位で使用すると、自分が喰らってしまう。
すでに1位がゴールした状態で使うと、自分を除いたゴールしていないマシンに向かって飛んでいく。
にせアイテムボックス
コース上に設置したり前方へ投げられる、本物のアイテムボックスにそっくりのアイテム。触れたマシンは転倒する。「バナナ」と同様に後ろに装備したまま走ることもできるが、飛んできたこうらなどがすり抜けてしまうため、後方からのこうらを防ぐ効果はない。
ダッシュキノコ・トリプルダッシュキノコ
前作までは単に「キノコ」という名称であったが、今作から「ダッシュキノコ」に変更された。使用すると一定時間マシンのスピードが上がる。「トリプルダッシュキノコ」は3回「ダッシュキノコ」を使用できる。なお、「バトル」では、ダッシュキノコ系でダッシュ中に相手チームのマシンに体当たりすることで、そのマシンの持つ風船・コインを横取りすることができる。
パワフルダッシュキノコ
使用してから一定時間、ボタンを押すたびにダッシュができる。
キラー
「グランプリ」「VS」でのみ登場するアイテム。使用すると一定時間キラーに変身し、コースに沿って自動的に前進する。キラーに当たったマシンは転倒する。また変身中は他のアイテムの効果などに対し無敵となる。「VS」では最下位での出現率が極端に高い。
ゲッソー
使用すると、自分より上位のマシン全て(「バトル」では相手チームのマシン全て)にスミを吐き、しばらくの間視界を悪化させる。1位の時に使うと自分のみスミをくらってしまう。
サンダー
使用するとライバルのマシン全てに雷を落とす。雷を受けたマシンはスピンし、その時持っていたアイテムを落とし、さらに一定時間マシンが小さくなりスピードが遅くなる。「バトル」では「ふうせんバトル」でのみ登場し、使用すると相手チームのマシン全てに雷を落とす。ただし、風船を割る効果は無いためポイントが加算されることはない。
スーパースター
使用すると一定時間無敵になる。この間はマシンのスピードが上がり、アイテムの効果やトラップなどによるダメージを一切受けない。また、ぶつかった他のマシンを弾き飛ばす効果もある。「バトル」では相手チームのマシンに体当たりすることで、そのマシンの持つ風船・コインを横取りすることができる。
きょだいキノコ
New スーパーマリオブラザーズより登場のアイテム。使用すると一定時間自分のキャラがマシンごと巨大化し、ぶつかった他のマシンを踏み潰す。さらにこの間はほとんどのアイテムの効果やコース上のトラップなどに対し無敵となり、マシンのスピードも少し上がる。ただし、スーパースターやキラーを使用しているライバルに突撃するとこちらが吹き飛ばされてしまう。また、サンダーを受けたり「ノコノコみさき」のサンダーバーに触れると時間内でも元の大きさに戻る(さらに小さくはならない)。
POWブロック
使用すると小さな揺れの後に地面を大きく揺らし、地面に接している他のマシンを飛び上がらせスピンさせる。このアイテムでスピンしたマシンは持っているアイテムを落としてしまう。ただし、揺れる瞬間にウィリーと同じ操作をするとスピンを軽減できるが、アイテムは失う。「グランプリ」「VS」では自分より上位を走るライバル・相手チームのマシン全てが対象となる。「バトル」では「あつめてコイン」でのみ登場し、地面に接している相手チームのマシン全てをスピンさせる。
カミナリぐも
「グランプリ」「VS」でのみ登場するアイテム。入手すると自動的にカミナリぐもに取り付かれ、一定時間が経過すると自分に雷を落とされてしまう。カミナリぐもが取り付いている時にライバルのマシン(「チーム戦」では相手チームのマシン)に触れると、そのマシンにカミナリぐもをなすりつけることができる。また、カミナリぐもが取り付いている間はマシンのスピードが上がる他、ダートゾーン走行中も減速しない。

大会[編集]

「マリオカートチャンネル」にて、1か月に2回(前半が1日-10日、後半が15日-25日)「大会」が開催されていた。一部ではWiiハンドル(Wiiリモコン)限定やカート限定など、使用できるコントローラやマシンが限定された大会もあった。なおこの大会は全世界共通だが、時差の関係で日程が日本とは若干異なっていた。タイムは期間中は何度でも送信できた。

大会専用ステージ[編集]

ギャラクシーコロシアム
『スーパーマリオギャラクシー』のトゲベーゴマンが乗っている、宇宙に浮かぶ円盤状のステージ。
アイテムボックスからは必ずトリプルダッシュキノコが出現する。このダッシュキノコを使い、トゲベーゴマンをステージの外に押し出すのが目的。
大会によって一部仕様が異なる。
  • 2008年6月前半大会:トゲベーゴマンは4体で、一度に出現する数は1体→1体→2体。
  • 2009年6月後半大会:トゲベーゴマンは6体で、一度に出現する数は2体→2体→2体。時間の経過に合わせてステージが外側から落ちていく。
  • 2010年3月後半大会:トゲベーゴマンは6体で、一度に出現する数は2体→1体→3体。一部のトゲベーゴマンはプレイヤーから逃げるように動く。

評価[編集]

2008年に発売されたゲームソフトにおいて年間販売本数の世界一を記録したほか[3]、シリーズ中最高のセールスを記録し、世界一売れたレースゲームとなった(2018年現在、世界で3700万本以上の販売数)。日本国内をみても、2008年に発売されたゲームソフトでありながら、2010年12月には累計300万本[4]、2012年2月には累計350万本[5]とWiiの定番ソフトとして長期間売れ続けている。また、日本ゲーム大賞2009年度大賞を受賞している。

評価
ゲームレビュー
評価者 点数
All Game
3.5 / 5 [6]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. 「50cc」ではカートのみ、「100cc」ではバイクのみ、「150cc」と「ミラー」ではその両方が使用可能。ただし、その排気量またはそれ以上の排気量のクラスですべてのカップを優勝すると「50cc」や「100cc」でも、両方のマシンが使用可能となるパターンを選べるようになる。
  2. 1位から順に15・12・10・8・7・6・5・4・3・2・1・0ポイント。
  3. ルールの設定によっては、「グランプリ」に近いルールで対戦することもできる。
  4. チャンネルも同じ「マリオカートWii」として認識するためである。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]