ホウオウルーレット
ホウオウルーレット | |
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欧字表記 | Ho O Roulette[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牡[1] |
毛色 | 鹿毛[1] |
生誕 | 2019年5月19日(5歳)[1] |
父 | ロージズインメイ[1] |
母 | オメガフレグランス[1] |
母の父 | ゴールドアリュール[1] |
生国 | 日本(北海道静内町)[1] |
生産 | 岡田スタッド[1] |
馬主 | 小笹芳央[1] |
調教師 | 栗田徹(美浦)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 3戦2勝 |
獲得賞金 | 880万0000円 |
戦績[編集]
2021年(2歳)[編集]
東京大賞典を4連覇したオメガパフュームを半兄に持つことから早くより注目され[2]、栗田徹調教師もデビュー直前の本馬を「気性的にもムキになるようなところがないし、いいフットワークをしている。現状でも水準以上に動けているし、まだまだ伸びしろがあると思います」と絶賛した[2]。
2021年12月4日、中山ダート1800mの新馬戦で、調教パートナーの横山和生を鞍上に迎えデビュー。単勝2.2倍の1番人気に支持され、レースではスローペースで逃げ上がり最速の脚を繰り出す磐石のレース運びを見せ、最後は後続に7馬身差をつける楽勝で新馬勝ちを収めた[3]。1分53秒4(良馬場)の走破タイムは、一般的に時計がかかりやすいとされるダート良馬場であるにも関わらず、2019年に同時期同コースでデビューしたカフェファラオの当時の勝ち時計より1.3秒速い好タイムであった[4]。横山和は「正直物足りない部分もあった」と万全とは言えない状態での大勝を振り返り、「精神的にどっしりしていて落ち着いて古馬みたいなところがこの馬のいいところ。そこを大事にして、この先無事に行ってくれれば楽しみだと思います」と将来性を高く評価した[3]。
2022年(3歳)[編集]
年が明けた2022年1月8日、新馬戦と同じ条件で行われる黒竹賞に出走。同競走には本馬の他にも新馬戦を大差で圧勝したアローワンや初ダートの未勝利戦を7馬身差で制したラフシー、新馬戦を10馬身差で制した後ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルに遠征し今回が帰国初戦となるジャスパーグレイトなど有望株が揃ったが、この間にオメガパフュームが引退レースとなった(のち引退を撤回)東京大賞典で4連覇を果たした事もあってか単勝オッズは1.4倍と圧倒的な人気に支持された。レースでは好スタートから2番手にポジションを取ると4コーナーで楽な手応えのまま逃げ馬を捕まえ、そのまま2着馬に6馬身の差をつける圧勝劇を演じた[5]。前走に続いて手綱を取った横山和は「新馬戦は逃げる形で勝ちましたが、(気性面で)難しいところもありませんし、今日も結果を出せてホッとしています。この後無事に順調にいってくれればと思います」と今後に更なる期待を寄せ、栗田も「包まれて力を発揮できないケースを心配していましたが、ジョッキーが上手く乗ってくれました」と安堵した[6]。
続いて三度同条件の伏竜ステークスに出走。ここまでの2戦が好内容であったことからホウオウルーレットは圧倒的な本命馬とみなされ、特にデイリースポーツは「緩さや反応の甘さを残した仕上げだったことからも、ちょっとモノが違う」「アクシデントさえなければ大丈夫」と評価した[7]。最終的に単勝オッズは1.3倍と前走以上の人気を集めたが、4コーナーでフォー・ワイドとなる中本馬は伸びを欠き、勝ったデリカダから0秒9差の5着に敗れ連勝が止まった[8]。横山和は「今日はどうしたのでしょうか。この馬のペースでレースを進められましたが、この形でここまで負けるとは思いませんでした。抵抗できずに下がってしまいました」と落胆し、過去2戦と比較してメンバーが強化された事によりプレッシャーを受けたことに敗因を求めた[9]。
競走成績[編集]
以下の内容は、netkeiba.comの情報[10]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021.12. 4 | 中山 | 2歳新馬 | ダ1800m(良) | 15 | 6 | 10 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:53.4 (37.1) | -1.1 | 横山和生 | 55 | (トモジャワールド) | 494 | |
2022. 1. 8 | 中山 | 黒竹賞 | 1勝 | ダ1800m(稍) | 16 | 8 | 16 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:54.3 (37.4) | -1.0 | 横山和生 | 56 | (ワカミヤプレスト) | 498 |
3.26 | 中山 | 伏竜S | OP | ダ1800m(稍) | 8 | 1 | 1 | 1.3 (1人) | 5着 | 1:53.0 (38.9) | 0.9 | 横山和生 | 56 | デリカダ | 498 |
- 競走成績は2022年3月26日現在
血統表[編集]
ホウオウルーレットの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | フォーティナイナー系 |
[§ 2] | ||
父 *ロージズインメイ Roses in May 2000 青鹿毛 |
父の父 Devil His Due1989 黒鹿毛 |
Devil's Bag | Halo | |
Ballade | ||||
Plenty o'Toole | Raise a Cup | |||
Li'l Puss | ||||
父の母 Tell a Secret1977 黒鹿毛 |
Speak John | Prince John | ||
Nuit de Folies | ||||
Secret Retreat | Clandestine | |||
Retirement | ||||
母 オメガフレグランス 2007 鹿毛 |
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ニキーヤ | Nureyev | |||
Reluctant Guest | ||||
母の母 ビューティーメイク1989 鹿毛 |
*リアルシャダイ | Roberto | ||
Desert Vixen | ||||
*セイリングビューティ | Lyphard | |||
Sweetdric | ||||
母系(F-No.) | 14号族(FN:14-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Halo4×4=12.50%、Hail to Reason5×5・5=9.38%、Northern Dancer5・5(母内)=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
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脚注[編集]
- ↑ a b c d e f g h i j k l m “ホウオウルーレット|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年1月9日確認。
- ↑ a b オメガパフュームの半弟ホウオウルーレットがデビュー/関東馬メイクデビュー情報 netkeiba.com、2021年11月29日、2022年1月9日閲覧
- ↑ a b ホウオウルーレット7馬身差圧勝 栗田師「今後が楽しみ」/新馬戦 日刊スポーツ、2021年12月4日、2022年1月9日閲覧
- ↑ JRAホウオウルーレットが「7馬身差」ド派手デビュー! オメガパフュームの弟はすでにG1級? ビジネスジャーナル(鹿取文)、2021年12月6日、2022年1月9日閲覧
- ↑ 【中山9R・黒竹賞】ホウオウルーレットがデビュー2戦連続で圧勝 横山和生騎手「本当に無事にいってくれれば」 スポーツ報知、2022年1月8日、2022年1月9日閲覧
- ↑ 【黒竹賞レース後コメント】ホウオウルーレット横山和生騎手ら netkeiba.com、2022年1月8日、2022年1月9日閲覧
- ↑ アクシデントさえなければ大丈夫!◎ホウオウルーレット デイリースポーツ(佐野裕樹<馬サブロー>)、2022年3月25日、2022年3月27日閲覧
- ↑ 【中山10R・伏竜S】デリカダが負け知らずの3連勝! 和田竜二騎手「直線は絶対反応してくれると思った」 スポーツ報知、2022年3月26日、2022年3月27日閲覧
- ↑ 【伏竜S】(中山)紅一点のデリカダが馬群の間から抜け出して3連勝 ラジオNIKKEI、2022年3月26日、2022年3月27日閲覧
- ↑ “ホウオウルーレット”. netkeiba.com. 2022年1月9日確認。
関連項目[編集]
- スシトレイン - 中山ダート1800m新馬戦→黒竹賞を連勝し「怪物」と噂されたが3戦目で敗れた