トロツキー研究所
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トロツキー研究所(とろつきーけんきゅうじょ)は、東京都にあったトロツキー研究団体。機関誌『トロツキー研究』を発行していた(発売:柘植書房新社)。
概要[編集]
1990年に東京都で開かれたトロツキー没後50周年の国際シンポジウムを機に、トロツキーに関する文献・資料の収集・保管・研究・普及を目的として、1991年5月に創設された。初代所長は東大助手の塩川喜信[1]。事務所は当初は中野区東中野のマンションにあったが、後に福生市熊川のアパートに移転した[2]。機関誌『トロツキー研究』は1991年10月に創刊され、年4回刊行されていたが、22号(1997年春)から年3回刊、46号(2005年春)からは年2回刊に変更された[3]。2008年時点での幹事は、伊藤成彦、上島武、黒滝正昭、桑野隆、左近毅、佐々木力、志田昇、杉村昌昭、田中欣和、藤井一行、藤本和貴夫、降旗節雄、中野徹三、西島栄、水谷驍、湯川順夫。事務局は、志田、西島、水谷、湯川が兼任[2]。
2016年7月に創設当初から所長を務めていた塩川喜信が亡くなった[4]。2017年11月28日に財政難、事務局員の高齢化などを理由に来年いっぱいでの閉鎖を決定した[5]。遅くとも2013年には深刻な財政難に陥っていた[6][7][8]。2018年1月24日付でトロツキー研究所事務局名義で「トロツキー研究所閉鎖のお知らせとカンパのお願い」を公表し、会員・定期購読者数の減少(最盛期の約300人から150人以下へ)とこれに伴う財政難、事務局員の高齢化を理由に、2018年いっぱいでの閉鎖を通知した。また所蔵する資料のPDF化の費用や閉鎖に伴う雑費が必要だとして1口5000円のカンパを募った。『トロツキー研究』は2019年3月発行の第73号が最終号となった。
備考[編集]
- 「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)」(通称スパルタシスト)は機関紙において「トロツキー研究所は主として日本革命的共産主義者同盟のメンバーによって一九九〇年に設立された。その日本革命的共産主義者同盟とは当時エルネスト・マンデルが率いていた国際的似非トロツキスト・テンデンシーの一部である。彼らマンデル派は、先に引用した記事の執筆者である西島栄といった日本共産党の知識人たちを、その似非トロツキズムにして反トロツキズムの活動へと引き入れたのである」と述べている[9]。
- 幹事の一人である藤井一行は、自身や他の幹事は研究所の運営に関わっておらず、事務局内の特定のメンバーが実質的に運営していると推測している[10]。
脚注[編集]
- ↑ 「トロツキー研究解禁(深海流・編集委員の目)」『朝日新聞』1991年11月30日付夕刊
- ↑ a b トロツキー研究所の紹介
- ↑ 『トロツキー研究』既刊号目次
- ↑ Facebook 2016年7月30日
- ↑ Facebook 2017年11月28日
- ↑ Facebook 2016年9月16日
- ↑ Facebook 2015年10月13日
- ↑ 2013年5月26日のツイート
- ↑ 明治維新:親ブルジョア非民主主義革命 『スパルタシスト』パンフレット9号(2004年10月)
- ↑ トロスキーとは何者? トロツキー翻訳研究室(藤井一行主宰)
外部リンク[編集]
- トロツキー研究所(リンク切れ)
- トロツキー研究所(アーカイブ)
- トロツキー研究所 - Facebook
- トロツキー研究所 (@Trotsky_Inst) - Twitter
- トロツキー・ライブラリー
- トロツキーを知るコーナー - つげ書房新社