水谷驍
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水谷 驍（みずたに たけし、1942年 - ）は、歴史学者。専門は東欧現代史、ジプシー／ロマ問題[1]。
北海道生まれ。1966年京都大学経済学部卒業、1968年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了[2]。1981年から1991年ポーランド資料センター事務局長[1]。同センター発行の『ポーランド月報』で「連帯」関係の情報を伝えた[2]。1989年から2004年聖心女子大学非常勤講師（東欧現代史）、2005年から2007年東京大学教養学部非常勤講師（ジプシー論）[3]。ソ連・東欧資料センター事務局長[4]、トロツキー研究所幹事・事務局[5]、2002年からジプシー／ロマ懇話会主宰[3]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『ポーランド「連帯」消えた革命』 柘植書房、1995年
- 『ジプシー――歴史・社会・文化』 平凡社（平凡社新書）、2006年
共著[編集]
- 『スターリンと闘った人々――オールド・ボリシェヴィキの回想録』 E・マンデル共著、井上隆太、鎌倉良訳、柘植書房、1987年
- 『ヨーロッパのおもしろ言語――ニューエクスプレス・スペシャル』 柳沢民雄、佐久間淳一、笹原健、清水誠、田村建一、町田健、萩尾生、吉田浩美、入江浩司共著、町田健監修、白水社、2010年
訳書[編集]
- 『プロレタリア組織論――《党-前衛-大衆》の弁証法』 エルネスト・マンデル著、柘植書房、1978年
- 『ユーロコミュニズム批判』 エルネスト・マンデル著、永井正、杉村昌昭共訳、柘植書房、1978年
- 『パルチザンの戦い』 ロナルド・H.ベイリー著、タイムライフブックス編集部編 、タイムライフブックス（ライフ第二次世界大戦史）、1979年
- 『日本本土への道』 キース・ウィーラー著、タイムライフブックス編集部編、谷地令子共訳、タイムライフブックス（ライフ第二次世界大戦史）、1979年
- 『レジスタンス』 ラッセル・ミラー著、タイムライフブックス編集部編、タイムライフブックス（ライフ第二次世界大戦史）、1980年
- 『フィリピンの激戦』 ラファエル・スタインバーグ著、タイムライフブックス編集部編、タイムライフブックス（ライフ第二次世界大戦史）、1980年
- 『マルクス主義と現代革命』 エルネスト・マンデル著、柘植書房、1980年
- 『ポーランド「連帯」の挑戦』 工藤幸雄監修、水谷驍他訳、柘植書房、1981年
- 『最初のヒコーキ野郎』 カーチス・プレンダーガスト著、島岡潤平共訳、タイムライフブックス（ライフ大空への挑戦）、1981年
- 『囚われた社会主義――東欧官僚体制打倒の道』 ペトル・ウフル著、柘植書房、1984年
- 『ワレサ自伝――希望への道』 レフ・ワレサ著、筑紫哲也共訳、社会思想社、1988年
- 『モスクワ人民戦線――下からのペレストロイカ』 ボリス・カガルリツキー著、佐久間邦夫、湯川順夫共訳、柘植書房、1990年
- 『謀殺』 ロジャー・ボーイズ、ジョン・ムーディ著、新潮社（新潮文庫）、1995年
- 『民主主義の天使――ポーランド・自由の苦き味』 アダム・ミフニク著、川原彰、武井摩利共編訳、同文舘出版、1995年
- 『迷走する復古ロシア』 ボリス・カガルリツキー著、佐久間邦夫、湯川順夫共訳、現代企画室、1996年
- 『誇りと憎悪――民族紛争の心理学』 ヴァミク・ヴォルカン著、共同通信社、1999年
- 『現代東欧史――多様性への回帰』 ジョゼフ・ロスチャイルド著、羽場久浘子共訳、共同通信社、1999年
- 『ジプシーの歴史――東欧・ロシアのロマ民族』 デーヴィッド・クローウェ著、共同通信社、2001年
- 『ジプシー――民族の歴史と文化』 アンガス・フレーザー著、平凡社、2002年
- 『ジプシー差別の歴史と構造――パーリア・シンドローム』 イアン・ハンコック著、彩流社、2005年
- 『ジプシー 新版』 ニコル・マルティネス著、左地亮子共訳、白水社（文庫クセジュ）、2007年
分担執筆[編集]
- 菊地昌典編『社会主義と現代世界 1 社会主義革命』山川出版社、1989年
- 駒井洋、江成幸編著『ヨーロッパ・ロシア・アメリカのディアスポラ』明石書店（叢書グローバル・ディアスポラ）、2009年