シンバルモンキー
シンバルモンキーは、大阪を拠点に活動するフリーのお笑いコンビ[1]。2020年2月結成。出身は二人とも香川県高松市[2]。
普段はサラリーマンと自営業で、兼業で芸人活動をしている兼業芸人。緑のスーツとアフリカの民族楽器『ジャンベ』を使用した音曲漫才(ジャンベ漫才)が特徴。
所属事務所の枠を超えた関西お笑いユニット・WEST ANTS[3]のメンバー[4]。
メンバー[編集]
イオリ・ジャンバック(1993年5月30日 - )[編集]
- 主にボケを担当。立ち位置は向かって左。ジャンベを担いで漫才をするのが特徴。
- 香川県高松市出身。大阪芸術大学芸術学部音楽学科卒業。
- 中学、高校時代6年間吹奏楽部でパーカッションを担当。大学でも音楽を専攻し、民族楽器『ジャンベ』を常に持ち歩いていた。また、大学時代はジャンベを持ってフィジー、ニューヨーク、タイでバックパッカーをしており、路上でジャンベを叩いてチップを稼ぐ活動をしていた。
- 旧芸名及び本名、山本 伊織(やまもと いおり)。
- 芸名は本人が考えたものではなく、東京芸人と大阪芸人の交流戦というお笑いライブの打ち上げで複数の先輩芸人の案をもとに採用された名前(芸名を考えようと提案したのは先輩芸人ハノーバーの良元カルビ)。本人も未だに『ジャンバック』の意味は不明。
- 2016年に大学卒業後、同年4月に大手外食企業に新卒入社。半年店舗業務を経験し、その後人事部に配属。新卒採用担当として三年半勤務。その後もう一度お笑いに挑戦したいと考え2019年に転職。2022年現在に至るまで人材会社に勤めながら芸人活動を行っている。
ジンリキ(1994年3月23日 - )[編集]
- 主にツッコミを担当。立ち位置は向かって右。
- 香川県高松市出身。京都学園大学(現:京都先端科学大学)卒業。
- 旧芸名及び本名、原田 嵩大(はらだ たかひろ)。
- 芸名は本人が考えたものではなく、東京吉本で活動する芸人バビロンと、大阪松竹で活動する芸人風穴あけるズのツーマンライブの打ち上げで、先輩芸人ハノーバーの良元カルビから『バビロンさんに名前もらえ』という提案を受け、バビロンのおーちゃんから貰ったもの。
- 幼少期から大学一回生まで、一貫して野球を経験。優秀な選手だった為、大学は野球で推薦入学したが部の雰囲気が合わなかったという理由でわずか半年で退部。その後京都の嵐山で見た『人力車』という仕事に惹かれ、すぐにアルバイトを始め人力車に没頭。大学卒業後、一緒に嵐山で働いていた先輩と二人で独立し、大阪新世界で人力車の自営業を始めた。2022年現在も人力車の仕事と兼業し芸人活動を行っている。
来歴・概要[編集]
二人は小学校からの幼馴染。中学三年生で同じクラスになり、この頃からよく昼休みや給食の時間にクラスメートの前で漫才をしていた。高校は別の高校に進学。イオリ・ジャンバック(以下「イオリ」という)は高校時代は同じ高校の同級生とコンビを組み、ハイスクールマンザイに出場していた。またイオリは大学時代特にお笑いにも力を入れており、一回生、二回生時は東京にお笑いオーディションを受けに行ったり、三回生、四回生時は当時NSC35期生として活動していた大学の同級生とコンビを組み一般NSC36期として吉本興業にも所属し活動していた。ただ、なかなか芽が出ず当時組んでいた相方にお笑いを辞めると言われた為、一度完全にお笑いを諦め大学四回生時に就活を始め、2016年に大学卒業と同時に新卒入社した。
イオリが社会人として働く中で、大学当時一緒にお笑いをしていた同期がブレイクしテレビに出演している姿を見てお笑い熱が再熱し、幼馴染のジンリキに声を掛ける形でコンビを結成した。ジンリキは新世界で人力車の仕事を行う中で、同じ新世界で働く若手芸人と交流があり、アルバイトとして若手芸人を雇うこともしていた為、もともと芸人との繋がりがあった。またジンリキ自身大のお笑い好きだった為、多くのお笑いライブを観たり、テレビ番組やラジオをチェックしており知識としてはむしろイオリより詳しかった。
2020年2月3日公園で初のネタ合わせを行い、同年7月11日にインディーズのお笑いライブ「C★マン」で初舞台を踏んだ。※初舞台までに5か月かかったのはコロナ禍だった為。
その後大阪のフリーライブに毎月4、5本のペースで出演し、同年10月25日に初のシンバルモンキー主催ライブ「ゲームセンター」を大阪西心斎橋にあるお笑いバー『BAR舞台袖』で開催した。このライブは出演芸人をキャラクターとして登場させるオリジナルのアプリゲームを自作し、コーナーで出演者がプレイするというかなり画期的な内容のライブだった[5]。このライブには同年に二度目のTHE W決勝進出を決めたにぼしいわしや、関西インディーズライブシーンで高い人気を誇るボニーボニーも出演しており、彼らのSNSを通し界隈で話題となった。
翌年2021年2月、BAR舞台袖オーナー加藤進之介が立ち上げた大阪のお笑いを盛り上げるべく結成したお笑いユニット『WEST ANTS』に加藤の提案で仲間入り。WEST ANTSメンバーの中では一番芸歴が浅く、芸歴約1年でメンバー入りを果たした。
WEST ANTSのメンバーとして毎月WEST ANTS全メンバーが集結するライブに出演したり、シンバルモンキーとしても主催ライブを毎月開催している[6]。
芸風[編集]
民族楽器『ジャンベ』を使用した音曲漫才(ジャンベ漫才)が特徴。
もともとコンビを結成した頃は二人の地元香川県の方言『讃岐弁』を使用し、うどん屋や香川をテーマにした『讃岐漫才』が主だった。しかしWEST ANTSに所属し2か月で「この芸風では戦えない」と二人で判断し、ジンリキが「イオリが大学時代に叩いてたジャンベ使おう」と半ば冗談半分に提案したことがこの芸風が生まれたきっかけ。また、WEST ANTSに所属したばかりの頃は自作のゲームや動画、パワーポイントを使用した『ハイテクコント』を芸風にしようとしていた時期もあった。
賞レース成績[編集]
- 2020年 - M-1グランプリ1回戦敗退
- 2021年 - キングオブコント1回戦敗退
- 2021年 - M-1グランプリ2回戦進出
- 2021年 - 関西演芸しゃべくり話芸大賞 奨励賞
- 2022年 - R-1グランプリ準々決勝進出(イオリ・ジャンバックのみ)
脚注[編集]
- ↑ “シンバルモンキー | M-1グランプリ コンビ情報” (日本語). M-1グランプリ 公式サイト. 2022年4月21日確認。
- ↑ “シンバルモンキー | KUMANBACHI 芸人図鑑” (日本語). KUMANBACHI 芸人応援サイト. 2022年4月21日確認。
- ↑ “お笑いナタリー – 大阪に新たなお笑いムーブメントを” (日本語). 2022年4月22日確認。
- ↑ “メンバー紹介 – WEST ANTS HP” (日本語). 2022年4月21日確認。
- ↑ “ゲームセンター – POLOT HP” (日本語). 2022年4月22日確認。
- ↑ “シンバルモンキー関連記事 – WLUCK PARK” (日本語). 2022年4月22日確認。