ウケグチノホソミオナガノオキナハギ
ウケグチノホソミオナガノオキナハギ | |
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分類 | |
界 | 動物界 |
門 | 脊椎動物門 |
綱 | 条鰭綱 |
目 | フグ目 |
科 | カワハギ科 |
属 | ウケグチノホソミオナガノオキナハギ属 |
種 | ウケグチノホソミオナガノオキナハギ |
名称 | |
学名 | Anacanthus barbatus J. E. Gray, 1830 |
和名 | ウケグチノホソミオナガノオキナハギ |
英名 | Bearded Leatherjacket |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 低危険種 (IUCN 3.1) |
ウケグチノホソミオナガノオキナハギとは、カワハギの一種である。
形状[編集]
体長はMaxで35cmになる。
口が上を向いており、体が細長く、尾ビレが長くて、下アゴにヒゲがある。
背鰭棘は、 I + 48-50。腹鰭棘は8~10本、臀鰭棘は58~62本。
生態[編集]
河口や沿岸の湾内の泥地の水深2~20mに生息する。
熱帯性の種で、インド西部からインドネシア・フィリピン、南はオーストラリア北西部にまで分布する。タイプ産地はシンガポール。
マングローブの枝のように海底に浮き、逆立ちで泳ぐすることもある。
またタエニアカントゥス・スィミリス(Taeniacanthus similis)という寄生虫が寄生していることがある。
人との関係[編集]
IUCNのレッドリストでは、低懸念とされている。
食用にはならない。
名前[編集]
和名は、1982年に発表された「南シナ海の魚類」という書籍内で、尼岡邦夫が提案した。
名前が「ウケグチノ・ホソミオナガノ・オキナハギ」と俳句になっており、覚えやすくなっている。
文字数は17文字であり、魚類の中で、標準和名が最長であったものの、1983年に18文字の『ジョルダンヒレナガチョウチンアンコウ』という名が提唱され2位になり、2022年に同じく17文字の「フサフサヒレナガチョウチンアンコウ」が命名され、2位タイになった。
なんでこんなに長いかというと命名者曰く「長い和名を付けたかったから」だそう。命名される以前はミツクリエナガチョウチンアンコウが一番長かった。
NHKの番組「日本人のおなまえっ」で、ウケグチノホソミオナガノオキナハギが紹介された際にゲストから季語が無いと指摘された。後日、命名者は孫との会話していると「ハギが季語になる」と孫から言われたというエピソードがある[1]。
「オマエソレデモカワハギカ」という下の句も用意していたが、長すぎるためこの部分は削られている。
出典[編集]
- ↑ 尼岡邦夫 『びっくり深海魚』 エクスナレッジ、2022年、187-188頁。ISBN 9784767830360。