だんだん山陰号
だんだん山陰号(だんだんさんいんごう)は西日本旅客鉄道(JR西日本)の山陰本線松江駅 - 安来駅間開業100周年の記念事業の一つとして、2008年(平成20年)11月7、9日に京都駅 - 松江駅間を山陰本線経由で運行した臨時急行列車である。この列車は1985年(昭和60年)まで京都駅 - 出雲市駅間で運行していた夜行普通列車「山陰」のリバイバルトレインである。
概要[編集]
元々は座席車と寝台車で構成された普通列車だが、このリバイバル列車は座席車のみで全車指定席の急行列車として運転された。11月7日は京都23時10分発の下り夜行急行として運転され、翌日10時43分に松江に到着予定だったものの、兵庫県内で列車が鹿と衝突したため、一時遅れが見られた。11月9日は松江9時36分発の上り昼行急行として21時55分に京都に到着した。
所要時間が約12時間という、運転当時ではすでに珍しい長時間におよぶ運転が行われた列車であるほか、2006年(平成18年)3月に廃止された寝台特急「出雲」以来約2年半ぶりとなる京都から島根県直通の営業列車であることなど話題性が高かった。
この後にも同じ記念事業として11月15・16日に米子 - 大田市間で臨時急行「だんだんさんべ号」(キハ58・28形)と22・23日に同区間で臨時快速「だんだんお座敷号」(キロ59・29形ほのぼのSUN-IN)が運行された。
使用車両[編集]
14系座席車4両、牽引は上下とも全区間DD51形(機関車・客車とも宮原総合運転所所属) 客車の番号は京都方からスハフ14‐11・オハ14‐185・オハ14‐165・スハフ14‐10、機関車の番号はDD51‐1183であった。使用された客車は廃車された。 機関車は工臨などで活躍している。
停車駅[編集]
京都駅 - 鳥取駅 - 米子駅 - 安来駅 - 揖屋駅 - 松江駅(上下共通、運転停車駅は除く)
関連項目[編集]
- だいせん (列車)
- ふるさとライナー山陰 - 同型の車輌が使用されていた。