X線
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X線(エックスせん)とは、波長が紫外線より短い電磁波の一種で、周波数は紫外線よりさらに高くなる。
概要[編集]
波長はおおむね10×10-10m未満であり、周波数はおおむね30×1018Hz以上である。γ線よりは波長が長く、周波数も低いことが多いが、両者を分かつのは波長や周波数ではなく、放出される場所である。X線は原子核の外側から放出されるのに対し、γ線は原子核から放出される。
沿革[編集]
X線と名付けた(1895年)。
X線の発生[編集]
真空度の高いガラス管に2つの電極を封入した真空管で、陰極のフィラメントFは熱電子を放出する。対陰極の陽極Tは、高電圧のもとで加速された高速電子のターゲットをも兼ねており、、X線を発生する。
その他[編集]
X線が発生する装置を扱うにはX線作業主任者の資格が必要となる。X線は、波長が短いために物体を透過する性質があることから、体を物理的に傷つけずに中の写真を撮影するレントゲン写真に利用されている。ちなみにX線は、その存在がレントゲンによって発見された際に、レントゲン本人が「未知の(X)光線(ray)」と名付けたことに由来する。