養老寺
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養老寺(ようろうじ)は、岐阜県養老郡養老町にある真宗大谷派の寺院である。
概要[編集]
山号は滝寿山。「養老孝子伝説」の源丞内ゆかりの寺院であり、不老長寿に利益(りやく)があるという。多芸七坊の1つ。本尊は十一面千手観世音菩薩。西美濃三十三霊場第二十五番札所。本堂の左にある滝守不動明王堂は養老の滝を修験の場とする。
養老公園の中にある寺院で、孝子源之内が開山とされ、奈良時代の天平年間までに七堂伽藍が整い、多芸七坊の1つに数えられた。永禄年間に織田信長により焼かれてしまったが、江戸時代前期の慶長12年(1607年)に高須藩主の徳永寿昌によって再建された。なお、再建前は法相宗に属していたが、再建により浄土真宗に改宗となった。
本尊の十一面千手観音立像は1メートル足らずの寄木造だが鎌倉時代初期の見事な作品として国指定の重要文化財となっている。他にも寺宝で重要文化財として国光銘太刀一口と銘不明の剣一口がある。国光銘の太刀は徳川家康が関ヶ原の戦いでの戦勝を祈願して寄進したものとされ、家康による寄進状も保存されている。