食物アレルギー

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食物アレルギー(しょくもつアレルギー)とは、摂食時に現れるアレルギーのこと。

概要[編集]

細菌ウイルスなどの病原体から自らの身体を守るはずの適応免疫が、特定の食物に対して過敏に働き、皮膚や呼吸器に症状が出ることである。
原因となる食物は牛乳のほか、甲穀類果物など数が多く、学校給食の際に突然症状が現れる児童生徒などもいる。急激な血圧低下や意識障害などで死に至ることもある。

蕁麻疹呼吸困難など、複数の症状が急激に進行して意識を無くす場合は「アナフィラキシーショック」と呼ばれている。

実例と対応[編集]

実例では平成24年(2012年)に東京都調布市小学校で、乳製品にアレルギーのある女子児童給食担任教師から渡されたチーズ入りチヂミを食べた後に死亡した。
文部科学省はこの事故を受けて学校での対応指針を作成している。何もしてない校長が免職、担任は停職だけで済むと言う不公平なことが起きた。

アレルゲン[編集]

アレルギーの原因となるものをアレルゲンという。 東京都教育庁地域教育支援部義務教育課の資料によれば、以下のものについて事例がある。

  • 果物類(モモ、キウイフルーツ、スイカ、リンゴ、ビワ等)
  • ナッツ類(クルミ、アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ等)
  • 魚介類(エビ、イカ、ホタテ、アサリ等)
  • 小麦(パン、パスタ、うどん等)
  • 乳製品(牛乳、チーズ等)
  • 大豆、豆乳
  • ゴマ
  • サトイモ
  • 明日葉

など。
日常生活において特に危ないのがモモ・キウイフルーツ、ピーナッツ、エビ・カニ、小麦・蕎麦、牛乳・チーズ、玉子(特に白身)、大豆・豆乳・豆腐(味噌や納豆や醤油は、ややリスクが低い)、胡麻など。近年の結構披露宴の招待状には、アレルギーに対する質問項目もあったりする。
意外に危ないのがアニサキスであり、冷凍・加熱するとアニサキス自体は死ぬのでアニサキス症は起きないが、すでにアニサキス症に不顕性感染したことがあると、アニサキス自体の蛋白質によってアナフィラキシー・ショックを起こしたりする。死んでから時間の断ったイカや魚では筋肉にアニサキスが入りこんでそれが原因になったり、海老自体にはアレルギーはないが海老味噌にアニサキスが入っていて海老の頭の入った味噌汁でアナフィラキシー・ショックを起こしたりするケースもある。

関連項目[編集]