食パン

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食パン(しょくぱん)とは、型に入れて焼かれたパンのことである。アメリカのホワイト ブレッド(White bread)やイギリスのティンブレッド(Tinbread)に相当する。

概要[編集]

一般的にはスライスされ、そのまま食べるかトースターで焼いて食べる。

型にを塗って生地を詰め、オーブンで焼いて切ったパンである。大量生産に向く。本来は小麦粉食塩だけで作るが、日本の食パンは砂糖マーガリンを生地に入れて、軟らかく、甘くし、ふたのある四角い型を使った日本独自の製法であるとも謂われる。
東日本西日本で好まれる厚さが違う。東日本では薄くスライスされたものが、西日本では厚くスライスされたものが好まれるといわれる。十枚切り、八枚切り、六枚切り、四枚切りなどがあり、十枚切りは耳を落としてサンドウィッチとして利用されることも多い。
イギリスでは十枚切りしたものを(耳は堕とさずに)ドライ&トーストしてティータイムに軽食とするらしい。
日本では、トーストせずに食べることも多く、「(トーストをふつうしない)葡萄パンは食パンなのか?」という議論もある。

その他[編集]

いわゆる洋食におけるナイフとフォークを使うことの練習用に、両脇に葉書を挟んでフレンチトーストを食べるという訓練法がかつてはあった。とはいえフォークが普及したのは数百年前の話であるので、千年以上前からを使っていた日本人にとっては、「箸で喰えない食品」という意味では特異な存在ではあり、手で持って食べるのが普通といえば普通である。その意味ではサンドウィッチは自然なありかたである。
なお、セーラー服姿の女子学生がトーストを咥えて路地の交差点で男子とぶつかったのがラブコメのお約束だった時代もかつてはあった[1]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 東京都大田区大森近辺では、「遅刻しそうになったときに焼海苔に白飯とオカズをのせて巻いたものを咥えて急ぎ足で登校する」というのはありがちな光景とされていた。現在ではうえやまとち『クッキングパパ』によっておにぎらずとして全国に普及しつつある。