小麦粉
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小麦粉(こむぎこ)とは、栽培種であるコムギを脱穀して製粉したものである。発芽処理は一般的にはされていないらしい。
概要[編集]
小麦は「ふすま」と呼ばれる部分が身に食いこんでいるため、精白に手間がかかる。まるごと挽いてしまうものを「全粒粉」というが、粗挽き(セモリナ)にしてふすまを除いたものが、いわゆる「小麦粉」の多くを占める。
いわゆる「デューラム・セモリナ」は「デューラム種の小麦の粗挽き」である。パン小麦としては、「マニトバ」「コロンビア・スプリング」などが有名。うどん用には「オーストラリアン・プライム・ハード」が知られる。
水・塩・玉子などと混ぜて捏(こ)ねたものを麺となるので、じつはパンも麺のひとつである。饅頭(まんとう)も同じ。それを加工したものはクスクスを含むパスタである。
日本では細長く加工したものを「むぎなわ」あるいは「むぎ」と呼び、「ひやむぎ」にその名残がある。ただし素麺は加熱して汁とともに食すと「にゅうめん」となるが、「ひやむぎ」はその名から「冷たく冷やして食すもの」という印象がある。とはいえ冷麦を熱い汁に入れ、上からとろみをつけた かき玉汁をかけ、微塵切りにした芹を ちょぼに盛って食べるのはすこぶる美味である。これを「あつむぎ」と称すのは間違いではあるまい。