飛地または飛び地(とびち)とは、1つの地理的な領域の一部が離れた所にあるとき、その離れた領域を指していう。
ただし、それが島の全域であるときや川の対岸であるときは飛地とはいわない。
アメリカと
カナダの
国境は
北緯49度線と定められているが、ここではカナダ側の
岬の先端が北緯49度線をはみ出ているため、はみ出た部分のみアメリカの飛び地(ポイント・ロバーツ)となっている。
例えば、緯線や経線で領域の境を定めたとき、一部の陸地がはみ出てしまうと飛び地が生じる。アメリカのポイントロバーツはその一例である。他にも、ある領域が別の隣接しない領域を編入したため、飛び地ができたケースもある。
カリーニングラード(旧ケーニヒスベルク)のように、ソ連崩壊の際にバルト三国が分離独立したためにできた飛び地もある。
国境だけでなく、国内の行政区画の飛地もある。