青山真治
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青山 真治(あおやま しんじ、昭和39年(1964年)7月13日 -令和4年(2022年)3月21日)は、日本の映画監督、小説家、音楽家、映画批評家。妻は女優のとよた真帆。
プロフィール[編集]
略歴[編集]
立教大学文学部英米文学科卒業。
平成7年(1995年)に『教科書にないッ!』で監督デビュー。平成8年(1996年)に地元の北九州市を舞台にした長編映画で長編映画デビューを果たす。その後もカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、ロカルノ国際映画祭で金豹賞(審査員特別賞)などを受賞した。
女優のとよた真帆とは、平成14年(2002年)7月に結婚している。
令和3年(2021年)春に食道癌と判明して体調を考慮しながら仕事を続けていたが、死去する数週間前から体調不良により入院。そして令和4年(2022年)3月21日午前0時30分、頸部食道癌のため死去した。57歳没。葬儀・告別式は近親者で行われ、喪主は妻のとよたが務めた。なお、死後に予定していた作品の撮影の計画もあったとされている。
フィルモグラフィー[編集]
長編映画[編集]
- Helpless(1996年) - 監督・脚本・音楽
- チンピラ(1996年) - 監督
- WiLd LIFe(1997年) - 監督・脚本
- 冷たい血(1997年) - 監督・脚本・製作・編集・音楽
- 大いなる幻影(1999年) - 出演
- シェイディー・グローヴ(1999年) - 監督・脚本・音楽
- EM エンバーミング(1999年) - 監督・脚本
- EUREKA(2000年) - 監督・脚本・編集・音楽
- クロエ(2001年) - 出演
- 月の砂漠(2001年) - 監督・脚本・編集
- レイクサイド マーダーケース(2004年) - 監督・脚本
- エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年) - 監督・脚本
- こおろぎ(2006年) - 監督
- AA(2006年) - 監督
- サッド ヴァケイション(2007年) - 監督・脚本・原作
- スリー☆ポイント(2011年) - 出演
- 東京公園(2011年) - 監督・脚本・音楽
- Cut(2011年) - 脚本
- 戦争と一人の女(2013年) - 音楽
- 共喰い(2013年) - 監督・音楽
- 空に住む(2020年) - 監督・脚本
短編映画[編集]
- セレブレート シネマ 101「1/5」(1996年) - 監督
- June 12, 1998 -カオスの緑-(1999年) - 監督
- 路地へ 中上健次の残したフィルム(2000年) - 監督・構成[1]
- すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために(2001年) - 監督
- 焼跡のイエス(2001年) - 監督
- 夜の足跡(2001年) - 音楽
- TAMPEN 短篇「空華 koo-ghe」(2001年) - 出演
- 夢見の芭蕉(2002年) - 監督
- なんくるムービー あじまぁのウタ 上原知子─天上の歌声(2002年) - 監督
- 刑事まつり「Noと言える刑事」(2003年) - 監督・脚本・出演
- 軒下のならず者みたいに(2003年) - 監督・脚本
- Trunk(2003年) - 監督
- 海流から遠く離れて(2003年) - 監督
- 秋聲旅日記(2003年) - 監督・脚本
- 赤ずきん(2008年) - 監督
- R246 STORY「224466」(2008年) - 脚本
- だうん(2010年) - 監督
- 60 Seconds of Solitude in Year Zero(2011年) - 監督
- FUGAKU1/犬小屋のゾンビ(2013年) - 監督
- 破れたハートを売り物に「ヤキマ・カナットによろしく」(2015年) - 監督・脚本
オリジナルビデオ[編集]
- 教科書にないッ!(1995年) - 監督・脚本
- 我が胸に凶器あり(1996年) - 監督・脚本
テレビドラマ[編集]
- 私立探偵 濱マイク「名前のない森」(2002年) - 監督・脚本
- D×TOWN「スパイダーズなう」(2012年) - 監督・脚本・音楽
- 贖罪の奏鳴曲(2015年) - 監督・音楽
- 金魚姫(2020年、NHK BSプレミアム) - 演出
動画配信[編集]
- 最上のプロポーズ(2013年) - 監督・音楽
舞台[編集]
- グレンギャリー・グレン・ロス(2011年6月、天王洲 銀河劇場、作:デヴィッド・マメット) - 演出
- おやすみ、かあさん(2011年11月26日 - 12月4日、あうるすぽっと、マーシャ・ノーマン作) - 演出
- 私のなかの悪魔(2013年3月25日 - 31日、あうるすぽっと、ストリンドベリ作「債鬼」より) - 演出
- フェードル(2015年12月4日 - 13日、東京芸術劇場、シアターウエスト) - 演出
- しがさん無事? are you alright, my-me?(2019年5月7日 - 12日、下北沢小劇場B1) - 作・演出
著書[編集]
小説[編集]
- ユリイカ EUREKA(2000年、角川書店) - のち文庫
- 月の砂漠(2002年、角川書店) - のち文庫
- Helpless(2003年、新潮社) - のち角川文庫
- ホテル・クロニクルズ(2005年、講談社) - のち文庫
- 死の谷'95(2005年、講談社) - のち文庫
- 雨月物語(2006年、角川学芸出版)
- サッド・ヴァケイション(2006年、新潮社)
- エンターテインメント!(2007年、朝日新聞出版) - のち文庫
- 地球の上でビザもなく(2009年、角川書店)
- 帰り道が消えた(2010年、講談社)
- ストレンジ・フェイス(2010年、朝日新聞出版)
批評[編集]
- ヴィム・ヴェンダース(2000年、キネマ旬報社) - 責任編集
- ロスト・イン・アメリカ(2000年、デジタルハリウッド出版局) - 黒沢清、安井豊、阿部和重との共著、稲川方人、樋口泰人編
- われ映画を発見せり(2001年、青土社)
- 青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!(2004年、リトルモア) - 阿部和重、中原昌也との共著
- 酔眼のまち-ゴールデン街 1968~98年(2007年、朝日新書) - たむらまさきとの共著
- シネマ21 青山真治映画論+α集成2001-2010(2010年、朝日新聞出版)
- 映画長話(2011年、リトルモア) - 蓮實重彦、黒沢清との共著
- しょうがないマイラブ/入り鉄砲に出女 PHOTO & DVD BOOK(2012年、河出書房新社) - タルトタタン、アゼル&バイジャンとの共著