長部日出雄
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長部 日出雄(おさべ ひでお、1934年9月3日 - 2018年10月18日)は、日本の小説家、評論家。直木賞作家である。
略歴[編集]
青森県出身。1973年に故郷の風土と伝統の中で生きる人間を描いた小説「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞を受賞する。「鬼が来た、棟方志功伝」で芸術選奨文部大臣賞を受賞する。「桜桃とキリスト、もう一つの太宰治伝」では大仏次郎賞と和辻哲郎文化賞を受賞した。
平成30年(2018年)10月18日、虚血性心不全のため、東京都世田谷区の自宅で死去した。84歳没。
著書[編集]
- 『死刑台への逃走』立風書房 1969
- 『津軽世去れ節』津軽書房 1972(のち角川文庫・文春文庫)
- 『鰐を連れた男』講談社 1973(のち角川文庫)
- 『ニッポン風船紀行』講談社 1974
- 『津軽空想旅行』津軽書房 1974(のち角川文庫)
- 『津軽風雲録』講談社 1974(のち時代小説文庫)
- 『津軽から飛んだ』筑摩書房 1974
- 『善意株式会社』津軽書房 1975(のち角川文庫)
- 『消えた城塞』角川書店 1975
- 『いつか見た夢』津軽書房 1976
- 『風雪平野』角川書店 1976
- 『夜は口笛を吹くな』徳間書店 1977
- 『鬼が来た 棟方志功伝』文藝春秋 1979(のち文庫、人物文庫)
- 『笑いの狩人 江戸落語家伝』実業之日本社 1980(のち新潮文庫)論創社
- 『林征二の世界』津軽書房 1980
- 『禁酒安兵衛』講談社 1980
- 『わが名は新門辰五郎』新潮社 1980
- 『書物交遊録 本を読む人を読む』PHP研究所 1982
- 『源義経』学習研究社 1982(のち、時代小説文庫)
- 『神話世界の太宰治』平凡社 1982
- 『未完反語派』福武書店 1982(のち文庫)
- 『映画は世界語 紙ヒコーキ通信』文藝春秋 1983
- 『映画監督になる法 紙ヒコーキ通信2』文藝春秋 1985
- 『映画監督』新潮社 1985
- 『密使 支倉常長』読売新聞社 1985(のち、文春文庫)
- 『見知らぬ戦場』文藝春秋 1986
- 『醒めて見る夢』福武書店 1986
- 『ハードボイルド志願』河出書房新社 1986
- 『戦場で死んだ兄をたずねて フィリピンと日本』岩波書店 1988
- 『映画は夢の祭り 紙ヒコーキ通信3』文藝春秋 1988
- 『風雪平野』津軽書房 1989
- 『津軽から飛んだ』津軽書房 1989
- 『振り子通信』正続 津軽書房 1990-96
- 『まだ見ぬ故郷 高山右近の生涯』毎日新聞社 1991(のち新潮文庫)
- 『棟方志功の世界 柳は緑、花は紅』講談社 1991
- 『愉快な撮影隊』毎日新聞社 1992
- 『精神の柔軟体操』津軽書房 1992
- 『林檎キッドよ、永遠に』新潮社 1993
- 『風の誕生』福武書店 1993
- 『二人の始発駅』新潮社 1995
- 『天皇はどこから来たか』新潮社 1996(のち文庫)
- 『辻音楽師の唄 もう一つの太宰治伝』文藝春秋 1997(のち文庫)
- 『反時代的教養主義のすすめ』新潮社 1999
- 『二十世紀を見抜いた男 マックス・ヴェーバー物語』新潮社 2000(のち文庫、「マックス・ヴェーバー物語」新潮選書)
- 『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』文藝春秋 2002(のち文庫)
- 『仏教と資本主義』新潮新書 2004
- 『天才監督木下惠介』新潮社 2005
- 『新編 天才監督 木下惠介』論創社、2013
- 『天皇の誕生 映画的「古事記」』集英社 2007「古事記とは何か 稗田阿礼はかく語りき」文庫
- 『邦画の昭和史 スターで選ぶDVD100本』新潮新書 2007
- 『「古事記」の真実』文春新書 2008 のち文庫
- 『「君が代」肯定論』小学館101新書、2009
- 『「阿修羅像」の真実』文春新書、2009
- 『神と仏の再発見 カミノミクスが日本を救う』津軽書房、2014
- 『棟方志功の原風景』津軽書房 2015
- 『日本を支えた12人』集英社文庫、2016
共著編[編集]
- 『竹山津軽三味線』詩:高木恭造 山田尚共著 写真:葛西梧郎 山田尚編 津軽書房 1976
- 『映画が好きな君は素敵だ』編 集英社 1984
- 『超過激対談 野坂昭如』文藝春秋 1987
- 『木村伊兵衛昭和の女たち』木村伊兵衛:写真、田沼武能編 筑摩書房 1991
- 『富士には月見草 太宰治100の名言・名場面』太宰治共著 新潮文庫 2009