観自在寺

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが観自在寺の項目をおカタく解説しています。

観自在寺(かんじざいじ)は、愛媛県南宇和郡愛南町にある真言宗大覚寺派寺院四国八十八箇所霊場第40番札所である。山号は平城山。

本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか

ご詠歌:心願(しんがん)や自在の春に花咲きて 浮世のがれて住むやけだもの

概要[編集]

平城の街の北川高台にある寺院で、平安時代初期の大同2年(807年)、空海こと弘法大師が平城天皇勅願により開いたといわれている。

七堂伽藍を備え、末寺48坊を有するなど、当初は寺運が大いに興隆したが、火災により衰退した。江戸時代前期の延宝6年(1678年)に宇和島藩主・伊達宗利伊達政宗の孫)が、祈願所として再興して再度隆盛した。だが、昭和34年(1959年)にまた火事により衰退。現在は昭和38年(1963年)に建てられたもので、火事による災難から鉄筋コンクリート造りになっており、古寺としてのイメージはほとんど無くなっている。

境内の一隅に、平城天皇の遺髪を埋めて築かれたという御陵があり、古びた五輪五塔がある。そして、その傍らに「春の夜の、籠人(とねりと)ゆかし、堂のすみ」と彫った松尾芭蕉句碑も建立されている。

空海が寺を建立するとき、本尊の薬師如来、脇仏の阿弥陀如来、十一面観音の3体を一刀三礼して一つの木から刻んだという。そして、その残木で「南無阿弥陀仏」の名号を彫り、多くの人の病根を除く祈願をしたという。この宝版は現在でも残っており、これを押すと病気の治癒や安全に霊験ありとされて、信仰を集めている。

前後の札所[編集]

四国八十八箇所
39 延光寺 --(25.8km:一本松より国道56号線経由)-- 40 観自在寺 -- (50.2km)-- 41 龍光寺

アクセス[編集]

外部リンク[編集]